2020.7.17リニューアルオープン! 江戸時代から続く日本橋老舗ホテル〈ホテルかずさや〉で、気軽にプチ贅沢を。
江戸時代、人々に時間を知らせるシンボルであった「時の鐘」のほど近くに建てられた「上総屋旅館」。それから明治、大正、昭和、平成と形を変えながら長い歴史を経て、ついに今年〈ホテルかずさや〉としてリニューアルオープン!創業130年を迎え、新しくなった〈ホテルかずさや〉の魅力をレポートします!
江戸と令和が融合した、「ここにしかないホテル」。
モダンでシンプルな内装ながらも、「四十八茶百鼠」という江戸時代の町人が編み出した染色バリエーションを使い、歴史ある要素を盛り込んだ落ち着きのある客室。ビジネス利用としては贅沢な広さを有していて、とてもゆったりできそう。もちろん、全154室にWi-fiが完備されています。シングル、ダブル、セミダブル、ツイン、デラックスツインと様々なタイプの部屋が用意されているので、カップルや家族での利用など、シーンに合わせて選べるのが嬉しい。
2階の大浴場「時の湯」では、障子から広がるやわらかな光が幻想的で、どことなく時代を感じさせる雰囲気が漂います。浴槽横に置かれている石でできた鉢は手水鉢(ちょうずばち)と呼ばれ、江戸時代から手を洗う際に使用されていたものをそのまま残しているそう。女性の浴場へは暗証番号付きのキー扉が完備されているので、セキュリティも安心。時間を忘れてしまう心地よさです。
同じく2階には、ホテルや日本橋の歴史を気軽に学べる「時の鐘通りミュージアム」が。いくつもの時代を刻んできた〈ホテルかずさや〉のこれまで、そしてこれからの想いが詰まった空間です。団体での宴会や会議室としても利用できるラウンジも併設。宿泊だけにとどまらないホテルの新しい形に驚くばかり。
1階ロビー横の「食堂酒菜・時の鐘」。ガラスに囲まれた開放的な空間で過ごす朝のひと時は格別…!
朝食メニューは和食・洋食どちらか一方を選ぶスタイル。和食は、ふっくらとして甘味のある福井県産の越地米(こいちまい)や、具沢山の味噌汁、自家製のお漬物など、ホッとする、これぞ日本の味。連泊者にも飽きのないように、魚は日替わりなんだそう。
洋食もおかずの種類が豊富で嬉しい。こだわりはフランスから輸入した生地で焼き上げるクロワッサン。滅多に手に入らない発酵バターが塗られています。パン屋さんを凌駕するような深いコクのあるバターの香りが口いっぱいに広がる、クオリティの高いパンでした。
宿泊を通じて日本の歴史の深さ、良さに改めて気づくことのできる〈ホテルかずさや〉。遠出はできないけれど、気分をリセットしたい…日頃の疲れを癒したい…という方、要チェックです!
〈ホテルかずさや〉
■東京都中央区日本橋本町4-7-15
■03-3241-1045
■全154室
■JR新日本橋駅徒歩1分
■公式サイト