強運の持ち主が考える、運との付き合い方。 「歩くパワースポット」湘南乃風・SHOCK EYEさんに聞く“幸せの解像度の上げ方”。
「歩くパワースポット」の異名を持つ、湘南乃風・SHOCK EYEさん。「携帯電話の待ち受け画面にすると、運気がアップする」と言われ、芸能人の間でも話題になりました。そんな強運の持ち主であるSHOCK EYEさんにインタビュー。
運気を上げることは、幸せの解像度を上げること。
人気レゲエグループ湘南乃風のメンバーで、占い師のゲッターズ飯田さんに「これまでに占ってきた中で1、2位を争うほどの運の強さ」と言わしめたSHOCK EYEさん。
今年3月には『歩くパワースポットと呼ばれた僕の大切にしている運気アップの習慣』(講談社)を上梓されました。同書には、「歩くパワースポット」と呼ばれることへの葛藤や、自分なりに実践されてきた運気アップのコツ、さらには自己肯定感の低かった幼少期などについて綴られています。
「運気アップ」と聞くと、「宝くじに当たる」とか、「ギャンブルで勝つ」といったイメージに結びつけがちですが、SHOCK EYEさんが実践しているのは、「物事をポジティブに変換するためにしている習慣」や、「神社へ行って心を整える」といった地道な作業です。
それは、小さな幸せを感じられるかどうかであり、運気を上げることとは、幸せの解像度を上げることなのだと気づかされます。
SHOCK EYEさんに、幸せを実感できるためのコツについて聞きました。
運を信じていなかったSHOCK EYEさんの、運との付き合い方。
ーーSHOCK EYEさんは、もともと自身のことを運がいいと感じていましたか?
SHOCK EYEさん(以下、SHOCK EYE):「運が悪い」とは思っていなかったですが、そもそも運がいいって言われることがかっこわるいと思っていました。「運じゃなくて実力だよ」と思いたい、リアリストなタイプで。
ーー運をあまり信じていなかったのですね。今は運とどう付き合っているのでしょうか。
SHOCK EYE:最初は、「歩くパワースポット」って言われるのは恥ずかしかったですよ(笑)。でも、どんな形であれ人に求められるのは嬉しいなって気持ちはどこかにあって。
ただし、何者でもない自分が褒められたりするのは違うなと思ったので、日頃の行いを正して、胸を張れるような人間になればいいんだと変換させました。
「ここまでやれば自分なりに納得できるだろう」ってことを積み上げていけば、80歳くらいになったときに「職業は歩くパワースポットです」と自信を持って言えるようになるのではと。言えるようにならないんだったら、そんな大それた異名を背負いたくなかったですし(笑)。
ーー(笑)。著書では、運気アップのために実践されていることが紹介されていますね。
SHOCK EYE:運について、僕の中で答え合わせをしている最中なんです。本や文献を読みあさっていて、心理学、自己啓発、スピリチュアル、脳科学など、いろんな角度から調べています。
そのなかで辿り着いたのは、運というものは確かに存在しているけれど、それは「宝くじが当たる」とか、「ギャンブルで勝つ」、「温泉を掘り当てる」じゃないってこと。ただし温泉だって、まずは掘ろうとしないと絶対に掘り当てられない。運について、そこまでは突き止められた、という段階です。
運は「はこぶ」って書くじゃないですか。僕は、“運ぶ”ことをしないと、運はつかめないんじゃないかと思っています。そのためにも、宣言したり、強く思ったりすることがまずは大事で。ポジティブな言葉や行動に、運は宿るんじゃないでしょうか。
ーーまずは自分を信じること。
SHOCK EYE:そうそう。僕もレゲエって音楽をはじめたとき、「無理だよ、売れるわけないじゃん」って言われましたが、やり続けた結果、20年が経とうとしています。
「無理」だと思うと、無意識のうちに「無理な理由」を探し出して、自分自身を納得させようとします。逆に「できる」って思えば、「問題解決する方法」を探し出すことができると思うんです。
新しい常識には新しいルールを。
ーー運気アップのためにはじめられた習慣として、その日あったいいことを3つ書き出す、というメソッドを紹介されていました。実践してみていかがですか?
SHOCK EYE:物事にはいろんな側面があって、捉え方ひとつで、良いことにも嫌なことにもできるんだと実感しました。
これから起こることをコントロールするのは難しいけど、捉え方は自分でコントロールできる。だから、いいことを3つ見つけようと一日を過ごすうちに、徐々に物事をポジティブに変換することができるようになりました。
子どもに「今日いいことあった?」って聞くと、どんどん出るんですよ。彼らは好きなものしか追っかけないし、興味を示さないし、どんな状況でも明るく過ごしている。大人になってからは、「こうあるべき」みたいな先入観や常識に囚われてしまうところがあるので、ポジティブを探す訓練が必要なんです。
ーーオンラインサロン『SHOCK EYEのわくわく相談室』で悩み相談にも乗っていらっしゃいますよね。家にいる時間が増える時期に、パートナーや家族など、近しい人に対して攻撃的になってしまうという悩みを聞いたのですが、どうすれば省みることができるでしょうか?
SHOCK EYE:もちろん僕もそういうときはありますよ。近しい人だからこそ、「相手はこうしてくれるだろう」、「思いをわかってくれるだろう」って期待してしまうし、「自分はこれだけやってるのに」という思いになって爆発するのだと思います。
そこで我が家では、いいこと探しを心がけることもそうですが、朝起きたら家族それぞれの一日の予定表を書いて、冷蔵庫に貼っておくことにしました。「何時から何時まではこれをする」、「この時間はみんなで散歩する」みたいに。新しい日常や常識がはじまったときに、ルールを決めないといけないのかなと思います。
ーーストレスを溜め込まず、健やかに過ごすためのルールが必要ですね。ストレス対策といえば、自粛期間中に公開された『睡蓮花』のタオルエクササイズも話題になっていました。
SHOCK EYE:『睡蓮花』は7分強の長い曲で、カロリー消費NO.1といわれているんですよね。ライブでもタオルを振ってジャンプするので、エクササイズビデオにできないかと提案して、プロのインストラクターにメソッドを聞きました。
「エクササイズしてみたら体がすっきりした」という話もいただいて、変わらない毎日が少しだけ楽しいものに変わったら嬉しいです。5月20日に新しいアルバムも出ているので、おうちで過ごす時間に、ぜひ聴いてください!
湘南乃風 SHOCK EYE(ショックアイ)
1976年神奈川県生まれ。RED RICE、若旦那、HAN-KUNと共に「湘南乃風」を結成。2003年、アルバム『湘南乃風 ~REAL RIDERS~』でデビュー、19枚のシングルと7作のアルバム、ベスト盤2タイトルをリリース。2011年にはポルノグラフィティの新藤晴一とサウンド・クリエイターの篤志とともにTHE 野党を結成。また、近年は℃-uteやジャニーズWEST、YouTuberのフィッシャーズなど幅広いジャンルに楽曲提供を行う。『歩くパワースポットと呼ばれた僕の大切にしている運気アップの習慣』(講談社)がシリーズ7万部突破。ニューアルバム『湘南乃風 ~四方戦風~』5月20日発売。