モニターの前にかじりつくこと間違いなし!? シネマコンシェルジュがレコメンド!おうちで旅気分に浸れる映画5選
「物語の場所に誘われるのが、映画の旅心だと思うんです。」そう語るシネマコンシェルジュの吉川明利さんが、家にいながら旅気分が味わえるおすすめの映画をご紹介します。4月27日(月)発売「あの人に聞いた、家での最高な過ごし方」よりお届け。
【U.S.A/U.K/FRANCE】『ヒア アフター』
©2010 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights Reserved.サンフランシスコ、パリ、ロンドンの3カ所で死後の世界にとらわれる3人が引かれ合い、チャールズ・ディケンズによって巡り会う。「主人公の旅の目的は誰かに巡り会うことと、大好きな作家を訪ねること。イーストウッド作品にはロマンがありますね。劇中に出てくるチャールズ・ディケンズ博物館にも行ってみたくなります」。
■監督/クリント・イーストウッド■出演/マット・デイモン、セシル・ドゥ・フランスほか■2時間9分■ワーナー・ブラザース/2,381円(Blu-ray)
【FRANCE/CONGO】『冒険者たち』
photo:Photofest/AFLO ©Société Nouvelle de Cinématographie(SNC)-Paris 1967夢に破れた3人が宝探しの冒険へと旅立つ恋愛映画。「凱旋門を飛行機で潜ろうとするパリでのシーン、宝物探しに行くコンゴ、フランスの要塞島フォール・ボヤールでのシーンも。男2人と女1人というフランスが誇る恋愛映画のパターンを踏襲しながら、外に向かう。1967年公開ですが、どの年代にもグッとくる映画」(吉川さん、以下同)。
■監督/ロベール・アンリコ■出演/アラン・ドロン、リノ・ヴァンチュラほか■1時間53分■アミューズソフト/1,429(DVD)
【JAPAN】『007/スカイフォール』
JAMES BOND, 007 and related James Bond Indicia ©1962-2020 Danjaq, LLC and Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. SKYFALL, JAMES BOND, 007 and related James Bond Trademarks are trademarks of Danjaq, LLC. All Rights Reserved. ©2020 Danjaq LLC and Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved. TWENTIETH CENTURY FOX and associated logos are trademarks of Twentieth Century Fox Film Corporation and its related entities.『007』シリーズ23作目で、ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドを演じる3作目。「世界のさまざまな場所が舞台になるシリーズで、行けそうで行けない日本の軍艦島がボンドの敵の本拠地に。朽ちた島の雰囲気は本物さながら。何より日本の世界文化遺産が『007』に出てくるということにワクワクします」。
■監督/サム・メンデス■出演/ダニエル・クレイグ、ハビエル・バルデムほか■2時間22分■20世紀フォックス/5,990円(4K ULTRA HD+2D Blu-ray)
【GREECE】『ビフォア・ミッドナイト』
©2013 Talagane LLC. All rights reserved.『ビフォア・サンライズ恋人までの距離』『ビフォア・サンセット』の続編。ウィーンで出会い、パリで再会した夫婦が、ギリシャでバカンスを過ごす。「ギリシャの海まで来て、何もしない。観光名所巡りもいいですが、景色を眺め、おいしいものを食べて、昼寝して、本を読むということだけで英気を養う旅も素敵です」。
■監督/リチャード・リンクレイター■出演/イーサン・ホーク、ジュリー・デルピーほか■1時間49分■ワーナー・ブラザース/2,381円(Blu-ray)
【U.S.A】『セイフ ヘイヴン』
©Capital Pictures/amanaimages ©2013 Safe Haven Productions,LLC All Rights Reserved.暗い秘密を抱え、ノースカロライナ州のサウスポートにたどり着いた女と妻を亡くした男が出会い、恋に落ちるストーリー。「停留しているヨットで沖へ出たり、シーフードの旨い古びたカフェで食事をしたり。原作者のニコラス・スパークスが他作でもたびたび舞台にする、古びた港町の雰囲気がすごくよく出ている」。
■監督/ラッセ・ハルストレム■出演/ジュリアン・ハフ、ジョシュ・デュアメルほか■1時間55分■ポニーキャニオン/2,500円(Blu-ray)
思う存分、旅の気分に浸る。
「物語の場所に誘われるのが、映画の旅心だと思うんです。『冒険者たち』や『007/スカイフォール』など、普段は上陸できない島の様子を知る作品は、旅がイコール非日常的なものとすればぴったりの映画。また、離れた3人がチャールズ・ディケンズにより引き寄せ合う『ヒアアフター』は、巡り会うために旅に出た後の幸せのラストもいいなぁと。『ビフォア・ミッドナイト』では、海沿いで何もしないで過ごすヨーロッパ人のバカンスを体感。憧れますね。そして『セイフヘイヴン』の舞台はノースカロライナ州の港町。アメリカの片田舎の佇まいが美しい」。
Navigator/吉川明利
よしかわ・あきとし/〈代官山蔦屋書店〉シネマ・コンシェルジュ。小学6年生で映画に目覚め、累計約1万本の映画を鑑賞。1930〜40年代のアメリカのミュージカル映画が好き。
(Hanako1184号掲載/text:Asuka Ochi edit:Asuka Ochi)