本山順子の迷子のお守り〜お寺と神社、お散歩アラカルト〜 学問の神様で有名な福岡〈太宰府天満宮〉へ。(後編)本殿で風情ある参拝を楽しむ。
モデル・本山順子が神社仏閣、教会や寺院を国内外問わずご紹介する本連載。第47回目は前回に引き続き福岡県太宰府を街詣で。学問の神様として有名な〈太宰府天満宮〉の後編です♪いよいよ楼門を抜け本殿へ!〈太宰府天満宮〉ならではの発見もありましたよ〜!それでは早速!詣でましょ〜う!
大きな手水舎の横には立派な麒麟像が!麒麟は中国の空想上の動物で頭は狼、胴体は鹿、足は馬、尻尾は牛で生き物の一番美しいとされるパーツが組み合わさっているのだそう。立派な王が立派な政治を行い、万民が認めたときに、それを祝って天上から舞い降りると言われています。
そしてお隣の鷽像は毎年1月7日に”鷽替え神事”が行われており、「前年についてしまった全ての嘘を天神さまの誠心に替え、悪いことを嘘だったことにして良いことに取り替える」という行事なのだそう。鷽は幸運を招く天神さまの守り神とされているんですね〜!〈太宰府天満宮〉から始まり、現在では各地の天満宮で執り行われてるそう。
左に振り向くと目に飛び込んでくる煌びやかな「楼門」!実はちょっと珍しい造りで、回廊内側と外側で建築の仕方が異なっているんです。よぉ〜く見ると、外側は屋根が二つの二階層、内側は一階層になっています。
そして威風堂々の本殿!〈太宰府天満宮〉は全国12,000社ある天神さまをお祀りする神社の総本宮。なんと年間に1,000万人もの参拝者が訪れるのだそう!桧皮葺の屋根は400年も前の桃山時代から伝わっているものだそうです。
本殿の裏側には御祭神と縁の深い神を祀った「摂社」があり、老松社には菅原道真公の父と母が祀られていました。そしてその向かいには、すっごい数の絵馬が並んでいました…!さすが総本宮の風格…!
絵馬も〈太宰府天満宮〉ならでは!”合格御礼絵馬”は合格後、お礼参りを申し込むと本殿にて報告祭を執り行っていただけるのだそう。遠方の方の受付もやっておられました。神様に御礼やご報告することも大切な心得ですね〜。
筆塚。こちらもならではなのではないでしょうか?使い終えた筆を感謝して収めるのだそう。
こちらは夫婦樟。社殿左側にある大楠とともに国指定天然記念物。〈太宰府天満宮〉には100本近い大楠が生い茂っており、社殿左側の大楠は推定1,000〜1,500年の樹齢ともいわれています。
広ーい境内を拝見したあとはゆるりと梅を見ながら足休め♪お抹茶セットには季節の草花が添えられており、季節をゆったり感じながら一服させていただきました。なんて贅沢なひとときなのでしょう!
私がお邪魔したのは3月の初め頃。梅の花は満開とはいきませんでしたが、風情ある参拝を楽しむことができました。そして一段と清々しい参拝をされるにはやはり早朝がおすすめ!「梅園菓子処」の”うその餅”もとっても可愛らしいので要チェックです♪最近は新型コロナウィルスの感染拡大が続く中、外出が難しい状況が続いています。すぐに行けなくても収束した後にお参りに行きたいと思いを巡らせていただければ幸いです。それでは皆様も良いお参りを〜!