一生モノの趣味を見つけよう! 小谷実由の『趣味がなかなか見つからなくて。』 /キックボクシング体験で体も心もスッキリしよう。

LEARN 2020.02.16

ファッションモデルから執筆活動まで、分野を超えて軽やかに行き来する小谷実由さん(通称:おみゆ)。意外にも、趣味らしい趣味がないのだとか。夢中になれる、一生モノの趣味と出会うべくしてはじまったのがこちらの連載。記念すべき第10回目は、最近女性の間でも人気上昇中の格闘技、キックボクシングを体験しました。

まずは、ウォーミングアップ!

運動は大の苦手というおみゆさん。運動不足は気になりつつも、根っからの文化系女子にとってジムに通うのはなかなか勇気のいることです。最近、経験者に話を聞いて、これだったら楽しく続けられるかも…!と思ったのは、なんとキックボクシング。けっこうハードなイメージがありますが、大丈夫?そんな心配をよそにおみゆさんが向かったのは、恵比寿にあるキックボクシングジム〈バンゲリングベイ〉です。

まずは、あぐらをかいて膝を上げ下げ。股関節を伸ばす。その後、片足ずつ前に出し、膝裏を。
まずは、あぐらをかいて膝を上げ下げ。股関節を伸ばす。その後、片足ずつ前に出し、膝裏を。

白川裕規さん(以下、白川)「おみゆさん、本当に体が硬いんですね…(笑)」
小谷実由さん(以下、おみゆ)「はい、これが限界です(泣)普段、体を動かすといったらお散歩するかフラフープをするくらい。今日は大丈夫でしょうか…?」
白川「ご心配なく!体験レッスンには、運動は苦手だけどキックボクシングをやってみたいという方が、年齢問わずたくさんいらっしゃいます。今日はとにかく楽しんでいってくださいね」
おみゆ「よかった!ところでキックボクシングって、裸足でやるものなんですね」
白川「裸足でやるからこそ、体にとってすごくいい影響があるんですよ。普段、生活の中で足裏を意識することって少ないですよね。キックボクシングでは、主に親指の付け根部分「母指球」を意識することが大事です。ここを使うことで姿勢がよくなったり、脚がきれいになったりということが期待できます」

「弾む運動をすると脚がきれいになるんですよ。だから馬は脚とお尻がきれい」と人形を使って説明してくれる白川先生。
「弾む運動をすると脚がきれいになるんですよ。だから馬は脚とお尻がきれい」と人形を使って説明してくれる白川先生。

おみゆ「わぁ〜!脚、きれいになりたいです!」
白川「今度は「ストレッチボード」を使っていきましょう。スキーのジャンプをイメージしてみてください。重心を前にして、背中は反るように。重心はさっき言った母指球に持っていきます」

「ストレッチボード」を使って、おしりから太もも、脚の裏側をストレッチ。
「ストレッチボード」を使って、おしりから太もも、脚の裏側をストレッチ。

おみゆ「おお〜ふくらはぎがヤバイです」
白川「普段、ヒールを履いている方は特に骨盤が後傾しやすく、脚の付け根の股関節が動かしづらくなっています。歩くときも猫背になっていることが多いですね」
おみゆ「骨盤が正しい位置になると、股関節が動き出してお尻の筋肉を使って歩けるようになるわけですね!」

「ストレッチボード」に乗りながら、チューブを使って肩甲骨周りも伸ばす。
「ストレッチボード」に乗りながら、チューブを使って肩甲骨周りも伸ばす。

白川「最近はスマホやパソコンによって肩が内側に入ってしまっている人が多いんですよね。肩甲骨を動かし正しい位置にすることで、二の腕を十分に動かせるようになり、いいパンチができるようになるんです」
おみゆ「ウォーミングアップだけでもなんだか姿勢が良くなった気がします!」

Step.1 ジャブとストレートの練習

正しい姿勢を覚えたら、いよいよパンチの練習です。まずは鏡の前で体の中心軸を確認。脚の動きを覚えます。

白川「左手を伸ばしてジャブ。今度は反対。肩を入れて右手をどーん!これがストレートです」
おみゆ「すごい!体全体を使ってる感じ! 」
白川「パンチって腕だけじゃなく全身を使うので、体幹トレーニングになるんですよ。では、グローブをつけてやってみましょう」

「わぁ、人生初グローブ!これだけでやる気が出てきちゃいますね」
「わぁ、人生初グローブ!これだけでやる気が出てきちゃいますね」

白川「狙って!どーん!体をぐっと内側に入れて遠くを打つイメージです。右足は地面を蹴って押しましょう。1、2、3、4、うまいうまい!」

ジャブとストレートを合わせた「ワン・ツー」もマスター。
ジャブとストレートを合わせた「ワン・ツー」もマスター。

白川「今度はワン・ツー。ジャブを打ったら、そのまま入れ替えてストレート、構える。ワン・ツー、構える。もっと体回して!あと10回!」
おみゆ「ひぇ〜あと10回!」

「はぁはぁ楽しい〜!」
「はぁはぁ楽しい〜!」

Step.2 キックの練習。

続いてはキックの練習。皆さまご存知の通り、おみゆさんは体がとっても硬いのですが、ちゃんと脚をあげてキックを打つことができるのでしょうか….?

キックの姿勢を覚えるため、先生に脚を回され悶絶するおみゆさん。
キックの姿勢を覚えるため、先生に脚を回され悶絶するおみゆさん。

白川「まず、ちょっと脚をあげていただいて、このまま骨盤から内側に回します。この体制をキープです!」
おみゆ「ぎゃー!い、い、い、痛い!!!」
白川「次に、ここで歩く練習をしてみましょうか」
おみゆ「歩く練習ですか?」

歩く動作を通して、上肢と下肢の動きを確認。
歩く動作を通して、上肢と下肢の動きを確認。

白川「おみゆさん、手と足が一緒になってますね」
おみゆ「は!」
白川「1、2、1、2、…キックには、この歩く動きを使います。1で踏み込んで、2で右ひざを上に向かってあげます。これがひざ蹴りですね。さらにひざを前に向かってあげ、蹴り上げる。これが基本のミドルキックです」

白川「キックをしながら顔もしっかりガードします。反対の手は拳を振り下ろすようなイメージです」
おみゆ「脚も腕もやることが多くて大変!えいっ!」
白川「ナイス!これでもう蹴れますね」

「はー、お尻が痛い〜!」
「はー、お尻が痛い〜!」

白川「股関節を開く時にお尻の筋肉を使うんですよ。じゃあ、あと10回!」
おみゆ「ひ〜また10回!」

Step.3 パンチとキックのコンビネーションに挑戦!

最後の仕上げは、今日習ったパンチとキックを使ったコンビネーションです。

白川「じゃあ最後に、今日やったことを全部使ってみましょう。頭の体操ですよ。まずはジャブ!」
おみゆ「はい!」
白川「反対です」
おみゆ「あ…(笑)」
白川「気をとりなおして、はい、ワン・ツー!」
おみゆ「ワン・ツー!」

「あ!いい音!ナイス!」と先生も絶賛のキック。
「あ!いい音!ナイス!」と先生も絶賛のキック。

白川「はい、ジャブ、ストレート、左のキック!」
おみゆ「あれ?あれ?あってますか?!」
白川「今、動きがちょっとカチコチのロボットみたいなんですね。もっとリラックスして、流れるように動いてみましょうか」
白川「うまいうまい!かっこいいポーズを意識して!」
おみゆ「えい!」
白川「オッケー!がんばりましたね!」

「ひ〜疲れたあ!でも最高!気持ちよかった!」
「ひ〜疲れたあ!でも最高!気持ちよかった!」

キックボクシング体験を終えて。

激しいレッスンの後、だけどすっきりした表情のおみゆさん。
激しいレッスンの後、だけどすっきりした表情のおみゆさん。

おみゆ「先生が盛り上げてくれて、楽しかったぁ! はじめは痛いのかな?って心配だったけど全然そんなことなくて、ミットにパーンと当てられたときは爽快でした!ただ腕を伸ばせばいい、脚をあげればいいってことじゃなく、とにかく頭を使うことにもびっくりしました。一度にいろんな動作をしながら、足裏から指先まであらゆる筋肉の使い方を意識しなくちゃいけないから、これはもう脳トレ。なんだか感覚まで研ぎ澄まされた気がします」

おみゆさん着用のウェアはこちら。ブラトップ4,490円、Tシャツ3,290円、パンツ6,690円 すべてリーボック/リーボック アディダスお客様窓口(0570-033-033)
おみゆさん着用のウェアはこちら。ブラトップ4,490円、Tシャツ3,290円、パンツ6,690円 すべてリーボック/リーボック アディダスお客様窓口(0570-033-033)

白川「普段は使わない筋肉や神経、全身のいろんなところが刺激されますよね。おみゆさん、今日1日体験しただけで、肩甲骨の位置が良くなり胸が開いて姿勢がとってもきれいになっていますね!」
おみゆ「うれしい!こんな風にゲーム感覚で運動を楽しめるなら、これからもちゃんと続けられそうだなぁ。ただ、脇腹と背中、けっこうキテます…(笑)」

今回教えてくれたのは?

全日本キックボクシング連盟ミドル級2位という経歴の持ち主で、パーソルトレーニング、クラストレーニング、プロアマ選手のトレーナーやセコンドにも付く。
全日本キックボクシング連盟ミドル級2位という経歴の持ち主で、パーソルトレーニング、クラストレーニング、プロアマ選手のトレーナーやセコンドにも付く。

今回、指導してくれたのは〈バンゲリングベイ〉のチーフトレーナー白川裕規さん。その面白さと優しさが女性会員の方にも人気なんだとか。〈バンゲリングベイ〉の体験トレーニングでは、一人ひとりに合わせた内容のレッスンが受けられます。詳細や申し込みは下記のWEBサイトをご覧ください。

〈バンゲリングベイ〉
◾️東京都渋谷区恵比寿1-23-9 ヴェルミドール恵比寿1F
◾️03-6905-6573
◾️https://www.bungelingbay.com/

(photo : Natsumi Kakuto, text : Renna Hata)

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