スナック女の人生劇場／第47回 船乗りが集まるスナック！？新橋〈スナック45〉和子ママから若者へ伝えたいこと。

昭和45年、故郷の姫路から寝台急行列車「銀河」で上京したの。それから銀座でホステスをしていたのだけど、知り合いのママさんのスナックをお手伝いするようになり、新橋で自分のお店を持つことに。昔はこの界隈には小料理屋さんやこういうスナックもたくさんあったけれど、今ではすっかり減ってしまって……。お店はこんな昭和な雰囲気だから、懐かしがられますね。

うちは造船関係の会社や船乗りのお客さんが多くて、壁に日本丸や海王丸の写真が飾ってあるのはそのためね。いまでも店には“船の交換日記”が置いてあって、船乗りたちはお店に来るたびにメッセージを書いて近況を報告しあっているみたい。お酒を飲むと本性が出るというけれど、船乗りの男たちは飲みっぷりも遊びもわきまえていて、気持ちがいいわ。それに比べて、最近の若い人たちは遊びを知らないというか、ただ騒ぐだけのマナーの悪い若いお客さんが増えてしまって、とても残念。うちは躾の悪いお客さんはお断りですからね！

「うちは開業以来、おつまみのスナックはかっぱえびせん一筋！」と和子ママ。

セット料金3,000円（お通し、ゆで卵付き）。カラオケ歌い放題。新橋駅より徒歩1分。
■東京都港区新橋3-20-8松寺嶋ビル2F
■03-3433-3303
■15：00～24：00 日祝休
■35席／喫煙

☆前回の『「嫌なことはあるけれど、明けない夜はない。」 昭和のスナック〈ハートのエース〉の美智子ママが上を向いて歩く理由。』はこちらから。

（Hanako1177号掲載／photo : Hiromi Kurokawa text : Ayano Sakai）

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