Noyauのムーンレター【8月】
〜月とアロマのご自愛レスキュー〜

この連載では、植物療法士のNoyau(ノワイヨ)さんによる、毎月の月の満ち欠けに合わせたアロマテラピーをお伝えします。

今回ご紹介するのは、そのアロマテラピーと月のこよみをかけ合わせたスペシャルなセルフケアです。古来から月の満ち欠け・こよみは、医術や農作物の収穫に役立てられたり、占いに用いられたり、生活の一部として取り入れられてきました。

私たちの身体やメンタルヘルスも、日々変化する月に影響を受けています。
満月の日には、頭痛が起きやすくなったり、わけもなく焦る気持ちに襲われたり...。
そんな時、植物のパワーを秘めた精油を日々に取り入れることで、自分を鎮めたり、労わることができます。

ムーンアロマテラピーのお話し。3回目のとなる今回でいったん一区切りです。
ムーンサイクルに合わせたアロマテラピーケアについてお話しさせていただきましたが、香りのよいところはあれこれと頭で考えなくても良いところです。日々、私たちは些末なことから大きな決断まで、頭と心を使う生活を送っています。しかし、香りだけは本能が今必要なものを選んでくれます。好きな香りを辿っていけばいいのです。

ムーンアロマテラピーでは、新月は手放すケア、満月は強化するようなケアが良いとされています。新月にたてた小さな計画を満月に向かって積み重ねていき、満月はそれが満ちる時。そして満月から新月に向かってまた、少しずつ手放しながら進んでゆきます。ぜひそんなイメージを持って、ご自身を日々気にかけてみてあげてください。

香りを感じることは、今この瞬間を味わうためにあります。ラベンダーのような、馴染みのある香りでもエッセンシャルオイルを実際に嗅いでみると、朝と夜、今日と明日では感じ方が変わることに気づきます。好きだった香りが、ある時は苦手だと感じるのも、それはご自身がたえず変化をしているからです。そしてその事を気づかせてくれるのも、植物から抽出されたエッセンシャルオイルだけ。植物の香りを通して、自分自身と会話をする時間が、新月と満月の時だけでも持てると、より豊かな毎日が待っているはずです。

みなさまにも良い香りとの出会いがありますように！

8月の月の満ち欠けに合わせて、おすすめの精油をカレンダーにしました。
全てをと思うと忙しないですが、ピンときた時お好きなものを１つでもお部屋やご自身に纏うことで、心と身体、内と外のバランスが調和しやすくなります。

満月は一区切り、7月の過ごし方が現れる時です。
水瓶座で迎える満月。身体は湿気と暑さの疲れが自律神経の乱れが気になったりむくみやすくなり、心は満月の影響で冷たい態度をとってしまったり、いつもより素直になれない時があるかもしれません。
自分を程よくコントロールできない自己嫌悪も、月のせいにして気楽に考えるのも手。
ローズやローズマリー、ピンとくる香りを嗅いで深呼吸。
自由と想像力がバランスを整える鍵になる水瓶座の満月。
香りで少しクールダウンしたら、いつもは我慢していることをひとつだけ、思い切ってやってみましょう。

獅子座で迎える新月のおすすめは胸をひらくマートルやレモンの香り。
デトックスを意識して、背中や胸元のケアをすると全体が整いやすくなる時です。
普段、一日中お洋服で包まれ守られている胸元。
お風呂上がりのケアを日常的にされている方も、胸元を意識される方はそんなに多くないかもしれません。
でもストレスや不安が続くと呼吸は浅くなり、胸も硬く強張ります。
幸せな時の胸の感じ、不安な時の胸の感じ、それぞれ覚えておくと良いと思います。
私たち本来の豊かな感受性は、しなやかな胸やデコルテからも生み出されるもの。
いらない気持ちは手放して、その余白に温かなものが流れこむように。そんな気持ちで胸やデコルテをトリートメントしてみましょう。

魚座で迎える満月、自分にとって居心地の良い世界を想像して、安心できる空間で過ごしてみましょう。直感が働きやすくなります。
カレンダーでは夏休みも終わりですが、暑さはまだ続きます。
熱感が頭の方に留まりのぼせやすくなる夏、ジャスミンやラベンダーの香りで足水をしたり、リフレクソロジーなど、水や足先を意識して心を整えることで、全体の調律がしやすくなります。
ひと月の間に来る２回目の満月はBlue Moonとも呼ばれ、いつもより願い事も叶いやすくなるみたい。
実りを収穫するような満月の時、今あるものに感謝をしたら、次はなにを願いましょう。

※精油は希釈して、原液のままお肌につかないようご注意ください。また希釈したものも飲用はしないでください。精油の原液が直接お肌や粘膜についた場合は、すぐに清潔な大量の流水で洗います。皮膚に異常がみられた場合は、医師の診察を受けてください。