創業1世紀の老舗居酒屋も。 今話題の古民家リノベ店。ノスタルジックな雰囲気に癒される古民家定食屋&居酒屋3選

FOOD 2019.04.15

時間も仕事も忘れて、たまにはぼーっとリラックス。今回はそんなひとときにピッタリの、都内のほっこり心安らぐ古民家定食&居酒屋をご紹介します。

1.お客ひとりひとりに温かな料理が作り出される唯一無二の定食屋さん。〈檸檬の実〉/千駄木

千駄木 檸檬の実

ややもすると通り過ぎてしまいそうな、下町の路地に溶け込む佇まい。だが、古い木造住宅を改装した食堂〈檸檬の実〉にたどり着いた人は皆、心もお腹も満たされてにこやかに家路に就く。そんな心地よい「気」が満ちる小さな店の中心は、カウンターに囲まれたL字型のキッチンだ。

千駄木 檸檬の実

明るい声の店主、イダマイコさんの聖域といえるこのキッチンから、毎日1種類の日替わり定食、焼きたてのシナモンロールやクッキー、ナッツやフルーツ入りのパンが次々と出てくる。

日替わり野菜料理は安納芋の茶巾しぼり、紫タマネギのバルサミコソテー、春キャベツとキャラウェーのマリネ。菜の花をのせたネギとタマネギ入りのつくね焼きと、白味噌風味のウドとレタスのサラダ。ハーブやスパイスを上手に使い季節感あふれる風味。
日替わり野菜料理は安納芋の茶巾しぼり、紫タマネギのバルサミコソテー、春キャベツとキャラウェーのマリネ。菜の花をのせたネギとタマネギ入りのつくね焼きと、白味噌風味のウドとレタスのサラダ。ハーブやスパイスを上手に使い季節感あふれる風味。

店内にメニューはないが、お喋りしながらも手を休めないイダさんが丁寧に説明してくれる。カウンター周りの季節の花々、本、スパイスを眺めれば、主人の人柄や料理の味まで伝わるような雰囲気は唯一無二。ひとりで切り盛りするから、お客ひとりひとりに温かな料理が作り出される。常連客の多さも納得の、また帰りたくなる場所だ。

千駄木 檸檬の実

日替わりの定食は1,200円。手作りのパン各種は希望のドリンクとともに店内でも、テイクアウトも可。料理教室や展示会も開催している。

(Hanako1156号掲載/photo:Ayumi Yamamoto text:Chiyo Sagae)

2.昭和レトロを感じられる居酒屋&純喫茶はここ。〈葡呑〉/広尾

昭和の古民家3軒を移築して建てた一軒家のお店。
昭和の古民家3軒を移築して建てた一軒家のお店。

入口を抜けるとこの大きな吹き抜けが。西麻布交差点から徒歩3分とは思えない!美人女将・熊坂智美さんとの会話も弾む。

シェフが海外で和食のイベントを積極的に展開していることもあり、インバウンダーからの知名度も急上昇中。

金時草のおひたしと素ごぼう各500円。ワインはグラス1,000円~。
金時草のおひたしと素ごぼう各500円。ワインはグラス1,000円~。

旬の魚介と野菜をふんだんに使った一品料理は、和の器に盛り付け。和食に合うワインも赤、白、泡と取りそろえている。

あん肝900円。
あん肝900円。
広尾 葡呑

(Hanako1121,1146号掲載:photo:Shin-ichi Yokoyama,Masanori Wada,Kenya Abetext:Mutsumi Hidaka,Shizuka Horikawa,Nami Hotehama edit:Kei Sasaki)

3.この街を見守り続けて1世紀。老舗居酒屋で心にしみる創作料理〈爐端本店〉/有楽町

有楽町 爐端本店

大きな文字で「爐端」と書かれた古民家風の建物は、ガード沿いの通りの中でも一際目立つ存在。暖簾をくぐると、和の空間が広がり、カウンターに四季折々の食材を使った大皿料理がずらりと並ぶ。その日の仕入れによって献立が変わり、和の食材を活かしながら、創意工夫した料理が日替わりで20種類以上。メニュー表はないので、店主や店員の説明を受けてから注文を。もちろんおまかせでもOK。

脂がのったブリを主役にしたブリ大根がおすすめ。ブリ大根 1,500円。
脂がのったブリを主役にしたブリ大根がおすすめ。ブリ大根 1,500円。

新鮮なブリを使ったブリ大根。オイスターソースとゴマ油が隠し味。煮込みはよく味が染み込み、日本酒と好相性。お酒が進む!

ゆで卵と豚バラ肉の煮込み 1,500円。
ゆで卵と豚バラ肉の煮込み 1,500円。

2・3階には、趣のある民芸品が飾られた広い座敷も。

(Hanako1165号掲載/photo:Mariko Tosa text:Momoka Oba)

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