元大使公邸の料理人が手掛ける名店も。 鎌倉で叶えるご褒美グルメ。地元評判も高い人気日本料理店の和食コースとは?
鶴岡八幡宮へ向かう2つの通りは観光客で、いつも大にぎわい。しかし脇道に入れば、地元住人御用達の穴場がそこかしこに。今回は、地元でも評判の和食コースが楽しめる日本料理店をご紹介します。
1.ゆっくりと味わいたい、瀬戸内海からの美味。〈料理屋 大三〉
店主の橋田大三さんは、大使公邸の料理人として海外で長年腕をふるってきた経歴の持ち主。日本料理の伝統に対する矜持は並々ならぬものがある。その技量と気概が形となったのが季節を堪能できるコースだ。
来島海峡の天然鯛をはじめとする橋田さんの故郷・今治から直送の魚介、サシの加減も見事な黒毛和牛、旬の香りや旨味が凝縮した野菜……。それらが確かな包丁の技を経て端正な味わいのひと皿となる。
昼も夜も6,000円と1万円の2本だて。お昼から時間をかけて奥深い日本の味を知るのも素敵な過ごし方になる。
〈料理屋 大三〉
■神奈川県鎌倉市雪ノ下1-9-30 田中屋ビル2F
■0467-22-9648
■12:00~14:00LO、18:00~22:00LO 月休
■12席/禁煙
2.お皿の上に息づいている、鎌倉の海や山からのたより。〈和料理 日和〉
店主の沼上典正さんは稲村ガ崎出身。地元食材を熟知している沼上さんが目指すのは、食べた後に体の調子が良くなる料理。
「たとえば梅雨時には体の水分調節を促す食材や、暑い時には体を冷やしてくれる食材があります。そうしたものをうまく取り入れて、食べると体が楽になるような料理を目指しています」。ダシはきっちり丁寧にとり、塩分は控えめに。食材の味、その日の温度や湿度、食べる人の年齢などにあわせて塩分量を細かく調整するという。柔らかい笑顔と穏やかな人柄の中に秘められた凄腕を、ゆっくり味わいたい。献立は月替わり。予約が望ましい。
〈和料理 日和〉
■神奈川県鎌倉市小町1-6-2 田口ビル2F
■0467-24-4499
■11:30~と13:30~(入れ替え制)、17:30~20:30LO 水、第2火休
■14席/禁煙
(Hanako特別編集『最新鎌倉 おいしいものと、花の寺めぐり。』掲載/photo:Kanako Nakamura, Shin-ichi Yokoyama, Yoko Tajiri, Yumi Saito, Michi Murakami, Misa Nakagaki, Yoichi Nagano, Kayoko Aoki, Kaoru Yamada, Mariko Tosa, Shinji Serizawa(ROOSTER), Yusei Fukuyama text:Mutsumi Hidaka, Riko Saito, Hiroko Yabuki, Mao Adama, Yumiko Ikeda, Yoko Fujimori, Emi Tomoi, Mick Nomura(photopic))