新しいスタイルを体験。 お酒とつまみを楽しむ「蕎麦前」にトライ!【都内】しっぽり呑める人気蕎麦店。

FOOD 2019.02.12

大衆酒場や大衆食堂が見直され、古き良き酒の場に訪れる若い人が増加している昨今。次に注目しているのは、お酒とつまみを楽しむ「蕎麦前」です。お蕎麦の前にちょっとしたつまみでお酒を。そんな大人の楽しみ方を体験してみては?

1.豊かな香りと喉ごしの秘密は石臼挽きの粉にあり。〈江戸蕎麦手打處あさだ〉

「鴨南ばん」1,500円。表面を軽く炙ったやわらかな鴨にネギが香る。
「鴨南ばん」1,500円。表面を軽く炙ったやわらかな鴨にネギが香る。

穀物商から蕎麦屋に。「明治に製麺機が流行り機械化しましたが、人の手だからこそできるさじ加減がいいなと、手打ちに切り替えた」と8代目の粕谷さん。そば粉は主に北海道や茨城から。毎朝店で挽き、風味と喉ごしを楽しめるよう粗挽きと細かく挽いた粉を配合する。この時季は、古くからある鴨南蛮を。舌触りのいい蕎麦は噛むほどに香りがふわり。特注の焼き節でとったツユがつるりと喉に運んでくれる。

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(Hanako1144号掲載/photo : Shinichi Yokoyama text : Wako Kanashiro)

2.極細なのにコシと弾力が素晴らしく、小鉢も美味。〈やっ古〉/学芸大学

「ざるそば」800円。優しい味の十割蕎麦。
「ざるそば」800円。優しい味の十割蕎麦。

ミシュランの星を獲得した名店で修行した女性オーナーが切り盛りする〈やっ古〉。毎日店内で石臼挽きし、つなぎを使わず手打ちする十割蕎麦のファンは多い。深い味わいのつゆには究極の鰹節といわれる本枯を使用し、毎日食べても飽きない蕎麦に。

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(Hanako1146号P45掲載/photo : Yoko Tajiri text : Miki Konno)

3.世田谷通り沿いにある上町を代表する名店。〈蕎麦シカモア〉/上町

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ご近所の〈亜細亜食堂サイゴン〉にインスパイアされて考案したという「海老とパクチーの水餃子 蕎麦つゆ仕立て」900円や、〈工芸喜頓〉で購入した器など、この町と店主・小川亮さんの関係性から生まれたものは数知れず。旬の食材を使った肴も充実し、蕎麦まで辿り着けないほど。「長崎県対馬産の真サバすだち〆炙り」1,200円と日本酒を楽しんで、香りとのどごしが抜群の茨城県桜川産の「十割そば」750円を〆に(各税込)

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(Hanako1143号掲載/photo: Ikuko Yamada, Yutaro Tagawa, Jiro Fujita text: Kayo Yabushita, Makoto Tozuka, Rio Hirai)

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