おやつの時間の甘いご褒美。 愛され続ける味にはワケがある。【東京】絶品あんみつが人気の甘味処・カフェ5軒
日本らしいの甘味・あんみつ。引き継がれた変わらない老舗の味は、一度は味わっておきたいもの。今回は、東京都内のあんみつが美味しい甘味処、カフェをピックアップ。おひとりさまでもゆったり過ごせる、雰囲気も魅力的です。
1. 100年以上愛され続けている小倉アイスを使うあんみつ。〈みつばち〉/湯島
種類豊富なアイスクリームが店先に並ぶ〈みつばち〉。ここで100年以上にわたって愛され続けているのが小倉アイスだ。北海道産の小豆を使用し、乳脂肪分は一切入っていないというヘルシーなアイスクリームは、甘さ控えめで口当たりもさっぱり。最中に挟んでテイクアウトもできるが、定番人気は小倉あんみつや小倉白玉あんみつ。
北海道産の小豆や伊豆産の寒天、沖縄産の黒蜜と赤えんどう豆など、素材にこだわって作られた一品。ねっとりと濃厚な黒蜜はおいしさの秘密なので、アイスの上にトロリとかけて食べるのがおすすめ。
口の中でトロリと溶ける小倉アイスは、自家製あんこや抹茶求肥などの具材とも相性抜群。歴史を感じる店内でゆっくりと味わいたい。
(Hanako1162号掲載/photo : Kanako Nakamura text : Momoka Oba)
2.町の「部活動」も盛んな、交流基地的ほっこりカフェ〈さんさき坂カフェ〉/谷中
六阿弥陀道の終点、さんさき坂の角にあるキュートなカフェ。谷中商店街の名店〈三陽食品〉のあんみつを味わえるのがうれしい。
クリームあんみつ580円などの甘味は谷中銀座の〈三陽食品〉から毎日取り寄せている。寒天がみずみずしくて新鮮!
ひとりランチも兼ねたいときは、カウンター席で。栗と鶏肉の炒め物900円などほっとする味の日替わり定食。
夜にはテーマに沿ったパーティやライブが開催されることもあり、活気にあふれた空間に。サイクリング部、英語部、ウクレレ部など共通の趣味をもった常連が集まって活動する「部活動」もユニーク。この場にいるだけで自然に交流が広がって、自分も谷根千の住人になったような気分になれる。
(Hanako1144号掲載/photo : MEGUMI (DOUBLE ONE) text & edit : Noriko Maniwa)
3.老若男女に愛される江戸甘味。自慢の黒みつをたっぷりと。〈榮太樓 雪月花〉/日本橋
飴やきんつばで有名な〈榮太樓〉が本社に構える喫茶室。「みつ豆」702円はじめ、自家製餡を使った絶品スイーツはほかにもたくさん。
定番の「あんみつ」は、つるっとした白玉と舌ざわりなめらかな餡、瑞々しいフルーツに弾力のある寒天と内容盛りだくさん。そこに職人が作る黒みつをたっぷりかけると、どこか懐かしさも感じる優しい甘さに。幅広い層に愛され続ける人気の一品。
(Hanako1130号掲載:photo:Kenya Abe text:Mariko Uramoto)
4.「日本の歴史公園100選」の〈町田薬師池公園〉を眺めながら。〈やくし茶屋〉/町田
7,700 m2 の広大な薬師池と豊かな緑の空間に囲まれ、「日本の歴史公園100選」にも選定された、町田市を代表する公園。
薬師池の前には古民家風の建物で30年以上続く〈やくし茶屋〉があり、絶景を眺めながらクリームあんみつやおしるこ、薬師団子など、昔ながらの甘味を味わえる。
(Hanako1157号掲載/photo : Ayako Koike, Kei Katagiri, Masanori Wada text : Ayano Sakai, Makiko Inoue)
5.次代へ受け継がれるみんなのおやつ。〈亀屋万年堂 総本店〉/自由が丘
総本店のある自由が丘をはじめ、東急沿線の街に根付いて、多くの人に愛されている〈亀屋万年堂〉。2018年は創業80周年と看板商品のナボナ誕生55周年が重なる記念すべき年。
ナボナのふわふわとした生地となめらかなクリームの食感は、和菓子が主流だった頃の昭和の家族を虜にした。以来、チーズクリームやパイナップルクリームなど、発売当初からの人気の味のほか、年に4回発売される季節限定ナボナもファンが多い。併設のカフェ〈亀屋万年堂茶房〉では、自家製あんこのあんみつなどの甘味も好評だ。
〈亀屋万年堂 総本店〉
■03-3717-0400
■東京都目黒区自由が丘1-15-12
■9:30~19:30、〈亀屋万年堂茶房〉11:30~18:00 元日休、「茶房」水休
(Hanakoシティガイド『気になる、自由が丘。』掲載/photo: Atsushi Goto text: Hisako Iijima a)