パン好きを魅了する伝説ベーカリーvol.1 人気ベーカリー〈かいじゅう屋〉が、立川に移転してレベルアップ!気になる移転後と、おいしいパン。
FOOD 2018.11.03
目白から立川の農家の一角に移転した名ベーカリー〈かいじゅう屋〉。ここでしか使えない井戸水を使ったりニューフェイスの登場など、さらにレベルアップした人気ベーカリーの気になる様子をお届けします。
場所を移して、新たなパンの世界へ。
東京・目白で人気を集めた小さな名店〈かいじゅう屋〉が、2017年3月に店を閉めた。週3日の限られた営業時間に通い、行列に何度も並んだファンは少なくない。一方、店主の橋本宣之さんは「もっと暮らしに近いところで、もっと自分に素直にパンと向き合いたい」と考えるようになっていた。開業から10年の節目に、かいじゅう屋は引越しを決めた。
橋本さん夫妻が新天地に選んだのは、西武立川駅から15分歩いたところにある、農家の一角。その離れで、ひっそりとパンづくりを再開した。
実はここは、〈ゼルコバ〉のスタッフだった奥様と出会った思い出の場所。「僕らにとって始まりの場所でパンを焼ける、この不思議なご縁を大切にしていきたいと思います。そして、この場所だからこそできるパンを作れることが、とてもうれしいですね」
ここでしか使えない井戸水をパンに。
パンを作る材料にも変化が。〈鈴木農園〉で水やりなどに使用している、地下100メートルから汲みあげる井戸水をパンにも使用。自家製天然酵母は、ドライフルーツで作る従来のもの。
ビッグサイズのオーブンでどんどん焼く。
引越しに伴い、目白のお店よりも大きいサイズのオーブンを導入した。すべてのパンの種類がそろうのは12時ごろ。
人気のあのパンも、ニューフェイスも!
人気の角食ぱんなど、目白時代から評判のパンや焼き菓子が並ぶ。〈鈴木農園〉の季節の野菜を取り入れながら、試作を重ねている。種類は日替わりで、これから増えていく予定。
(Hanako特別編集『おいしいパンのこと、すべて。』/photo : Taro Hirano text : Kahoko Nishimura)