絶品ケーキを買うならここ! 〈ロオジエ〉や〈サダハルアオキ〉など。名店出身シェフが手掛ける、人気パティスリーとは?
誕生日などの記念日から手土産まで、本当においしいケーキが買えるおすすめパティスリーとは?名店出身シェフが手掛ける、仙川と鎌倉の実力派パティスリーをご紹介します。
1.〈LA CANDEUR(ラ カンドゥール)〉シェフの想いをピュアに表現する栗の季節限定!絞りたてモンブラン。/仙川
「国産の優れた食材をふんだんに取り入れながら、フランスの伝統菓子を日本人のきめ細やかな感性に響くように表現したい」。フランスで4年間の修業を経て、帰国後は銀座の名店〈レストラン ロオジエ〉、たまプラーザ〈デフェール〉で多くのスイーツファンの心を捉えてきた安藤康範シェフが、2016年8月20日、自身の集大成をイメージしたパティスリーをスイーツ激戦区・仙川にオープン。どこか神々しさが漂う店内は、無垢の白木材を要にデザイン。白木枠の特製ショーケースを彩るのは、安藤シェフならではの繊細なルセットを、手間ひまかけて完成させる芸術的なパティスリーの数々!
その同店でぜひ味わってもらいたい秋限定のスイーツは、注文ごとにマロンペーストを絞る“絞りたて”のモンブラン。
ザクザクに焼き上げたメレンゲのベースの上に北海道産生クリームで作る風味豊かなシャンティを重ね、その上にはフランス栗と和栗を合わせたまろやかなマロンクリームをたっぷり絞りあげる。おいしく味わうための唯一のルールは、購入してから1時間以内に食べること。イートインスペースで、ぜひ出来たてを味わいたい。
2.〈Grandir Ensemble(グランディール アンサンブル)〉熟練パティシエの真骨頂を秋のパティスリーで体感!/鎌倉
シンプル&モダンな店構えと、スタイリッシュな生菓子や焼き菓子が地元でも評判の店。オーナーシェフの門脇勝彦さんは、ウィーン、パリで修業を重ね、帰国後は青木定治さんに師事。サダハルアオキ丸の内店の立ち上げ時から約10年にわたって勤めあげたという筋金入り!独立を決意した際、もともと土地になじみがあった由比ガ浜通りに出店の目標を定め、ようやく出会ったのがこの場所だったそう。
青木さんの系譜を色濃く感じさせる「エクレール」や「ミルフォイユ」、スペシャリテの「タルト・ショコラ」はもちろん必食。
そして秋におすすめは、メレンゲの土台にフランス産栗のペースト、数種のベリーのコンフィチュールを融合した「モンブラン・フリュイルージュ」や、旬のりんごの酸味・甘みを生かしたキャラメルムースリーヌ「ポム」など。
特に“土台”の生地にこだわるという門脇シェフゆえ、生菓子も焼き菓子もタブレットも、ザクザク、シャリシャリ、カリカリ、と食感豊かな展開が印象的。プチガトーのみならず、ドゥミセック、フールセック、タブレットとぜひフルラインで網羅してみたい。
(Hanako1122号掲載/photo:Mino Inoue text:Akari Matsuura)