彩り豊かで心も弾む、地元ゆかりの味! 駅弁買うなら新富士駅〈富陽軒〉へGO!キュートでレトロな絶品駅弁8選
創業97年、富士市にある新富士駅の〈富陽軒〉ではぎゅぎゅっと地元愛が詰まった中身、華麗なパッケージデザインの駅弁が勢揃い。お気に入りを見つけて、旅のおともにしませんか?
スーパー駅弁ぞろいの駅、新富士駅に注目!
いまや当たり前の駅弁だが、ご当地ものが登場したのは鉄道旅が定着した明治後半~大正のころ。特に海山の幸が豊かな静岡は、名品ぞろいの県として知られる。なかでも新富士駅では、地元に根ざした〈富陽軒〉によって、駅の開業を機に多くの“名駅弁”が生まれた。多彩な炊き込みご飯や地元ゆかりの素材、パッケージにこめられたあふれんばかりの地元愛を味わおう。手作りなので、数は少なめ。予約がおすすめ。
1.食べておきたい原点の味。「助六ずし」
いなり寿司は、富士駅で弁当販売を始めたころからの品。醤油で煮たおあげに昆布入りの酢飯は、創業時から変わらない味。太巻きとかんぴょう巻きも。540円
2.手鞠&栗のお月さまがこんにちは。「竹取物語」
富士市に伝わる物語にちなみ、駅開業時に誕生。竹籠入りの器に、もっちり甘い落花生のおこわや栗の甘露煮が。当時の社員が手描きした絵も愛らしい。1,050円
3.心躍る特製お揚げの華やかいなり。「いろどりいなり」
お揚げは助六ずしとは違い、味噌を加え甘めに煮たもの。左から落花生のおこわ、赤飯、昆布入り酢飯、牛肉煮がのるワサビご飯。同店のみ平日限定販売、650円
4.熱々のB級グルメを、電車で!「駅弁版 極 富士宮やきそば弁当」
コシのある麺は富士宮市の製麺所から。歯応えがあり、鰯の削り節と海鮮の旨味がじわり。ワサビご飯と牛肉煮入りでボリューム満点。容器は加熱式。1,000円
5.駅開業時からのロングセラー「巻狩べんとう」
源頼朝による富士裾野の巻狩りをイメージ。“筍の古武士煮”など洒落たお品書きも楽しい。牛の生姜煮や鶏&ふきの煮物など素材の味をいかす全11品。1,100円
6.晩酌にもいいお手ごろサイズ。「鱒ずし」
小腹満たしにちょうどいい、ちまき風の鱒寿司。酢飯に混ぜ込んだゴマと甘酢生姜の風味と、鱒の味わいが重なる。ほのかな笹の香りに、思わずほっ。540円
7.かわいい掛け紙は旅の思い出に。「駿河ちらし」
レトロに描かれた富士の景色に心惹かれる。酢飯はきざんだ油揚げ入り。甘いでんぶやいり卵、塩気のある鮭など、具材とのバランスが絶妙だ。630円
8.地元産豚の中華にご飯が止まらない。「セレ豚 中華弁当」
希少な満州豚の血統を継ぐ富士山麓産の“セレ豚”。焼豚にシュウマイ、酢豚は、じゅわっと旨味あふれる。甘く口溶けのいい脂も美味。1週間前に要予約、1,080円
〈富陽軒〉新富士駅 ホーム売店はここ!
予約は3日前までに電話にて。富士駅と富士宮駅の売店でも受け取り可。
〈富陽軒〉新富士駅 ホーム売店
■6:30~19:45(上り&下りホーム売店)
■0545-61-2835(富陽軒本社)
■公式サイトはこちら
(Hanako1160号掲載:photo:Chihiro Oshima text:Kahoko Nishimura edit : Chiyo Sagae)