実は主役にも脇役にもなれる万能食材！カリフラワーを使ったレシピ3選

料理と器

実は主役にも脇役にもなれる万能食材！カリフラワーを使ったレシピ3選

FOOD 2025.11.12

人気料理家が考案した旬の食材を使ったレシピを、注目の作家の器に盛り付けて提案するリレー連載。渡辺康啓さん担当の最終回は、カリフラワーがテーマです。

photo_Tetsuya Ito　recipe & styling_Yasuhiro Watanabe　text_Kazuyo Nojiri

ぬくもりある白い器とカリフラワーの白のマリアージュ。

冬に旬を迎える野菜の中で、1、2を争うくらいカリフラワーが好きだという渡辺康啓さん。

「カリフラワーは焼いてよし、茹でてよし、そしていいだしも取れる食材。主役にも脇役にもなれる万能選手なので、冬になると出番が多くなります」

中でも、一番よく食べているというのが〈茹でカリフラワーにマヨネーズ〉

「調理は塩茹でするのみ。しっかりと塩味を染み込ませれば、あとはマヨネーズをかけるだけで十分ごちそうになるんですよね。香ばしく焼いたものを合わせたパスタ、ポタージュスープも、カリフラワー自体に旨味があるので、濃い味付けにしなくてもおいしく仕上がります」

そんな料理に合わせたのは、中本純也さんの白い器。

「中本さんが生み出す白は、あたたかくて表情豊かでとても素敵なんですよね。だから、今回は食材をミニマムにして、料理も白でまとめるのがいいかなと」

1. 丸ごと使う楽しさは、おもてなしにもぴったり「茹でカリフラワーにマヨネーズ」

作り方

❶ カリフラワーは冷水につけておく。

❷ マヨネーズの全ての材料を容器に入れてブレンダーなどで攪かく拌はんする。その中から70gを器などに取り、細かく刻んだ塩柚子（※）を混ぜ合わせる。

❸ 鍋に湯を沸かし、塩を加えてお吸い物程度の塩味をつける。カリフラワーの水気を切って鍋に丸ごと入れ、約30分、串がすっと通るまで柔らかく茹でる。

❹ 茹でたてのカリフラワーを器にのせ、マヨネーズをかける。

2. 焼いた香ばしさと食感をきかせて。「焼きカリフラワーのパスタ」

作り方

❶ カリフラワーは刻んで30分程度冷水につけておく。パルミジャーノは削っておく。

❷ カリフラワーの水気を切ってボウルに取り、オリーブ油をまぶし、オーブンの天板にアルミホイルを敷いて広げる。220℃に予熱したオーブンで、20分程度、焦げ色がつくまで焼く。

❸ にんにくは半分に切って包丁で軽く潰し、鍋に入れる。生クリームを加えて中火にかけ、沸騰寸前で弱火にし、5分煮て香りを移す。にんにくを取り除き、焼いたカリフラワーの半量を加えて混ぜておく。

❹ 別の鍋に湯を沸かし、塩を入れてお吸い物より少し薄いくらいの塩加減に味を調え、スパゲッティーを茹でる。アルデンテに茹で上がったら、茹で汁少々と共に③の鍋に入れる。

❺ 鍋を弱火にかけながらクリームをなじませ、火を止めてからパルミジャーノとレモン汁を加えてよく和える。器に盛り、カリフラワーの残りをのせ、胡椒を挽きかける。

3. 爽やかな風味がふわり。「クリーミーな食感にカリフラワーのポタージュ」

作り方

❶ カリフラワーは小房に切り分け、冷水につけておく。玉ねぎは薄切りにする。

❷ バターと玉ねぎ、ローリエを蓋のできる鍋に入れ、塩を振って中火にかける。玉ねぎから水分が出てきたら、カリフラワーを加えて混ぜ、蓋をして弱火で蒸らし炒めにする。時々かき混ぜ、
鍋底が焦げそうになったら適宜水を加える。

❸ カリフラワーが木べらで簡単に潰せるくらい柔らかくなったら、牛乳を加え、沸騰寸前で火を止める。ローリエを取り除き、ブレンダーで滑らかになるまで潰し、塩を加えて味を調える。

❹ サワークリームと刻んだディルを混ぜる。スープを温め直し、器に盛り、クリームをのせる。

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