取り寄せで楽しむ「京都のお菓子」4選/ぼる塾・田辺智加のスイーツ”推しエントリー”

取り寄せで楽しむ「京都のお菓子」4選/ぼる塾・田辺智加のスイーツ”推しエントリー”

ぼる塾田辺さんが、コメントとともに推しスイーツを紹介
取り寄せで楽しむ「京都のお菓子」4選/ぼる塾・田辺智加のスイーツ”推しエントリー”
FOOD 2025.10.22
いま最も注目と信頼を集めるスイーツラヴァーであり芸人の、ぼる塾・田辺智加さん。そんな田辺さんに、スイーツトレンドを発信してきた『Hanako』が、毎月様々なテーマに合わせたおすすめスイーツを実食して、推しコメント(略して「推しコメ」)と共に紹介していく本連載。今回のテーマは「京都のお菓子」。セレクターは「スイーツメディア「ufu.」編集長のクリーム太朗さんです。

【推しコメ】こんなお菓子を贈れる、素敵な人になりたい……。/〈一善や〉の「干柿と胡桃と無花果のミルフィーユ」

ぼる塾田辺さんも絶賛の〈一善や〉の「干柿と胡桃と無花果のミルフィーユ」

クリーム太朗さん

京都は美味しいスイーツがたくさんあるので選ぶのが大変で……めちゃくちゃ悩んだ末に、今回はわりとニッチなセレクトになりました。

田辺さん

京都って本当に難しいんですよね。美味しいものがいっぱいありすぎて、ありすぎるからこそ、なかなか“これ”っていうものに出会えてなくて。なので、今日は楽しみです。

クリーム太朗さん

まずはこちらから。10月ということで秋らしいお菓子を選ばせていただきました。

ぼる塾田辺さんも絶賛の〈一善や〉の「干柿と胡桃と無花果のミルフィーユ」

田辺さん

素敵!風呂敷に包まれているなんて京都っぽくてテンションが上がります。

クリーム太朗さん

京都の北白川にある洋菓子屋さんが、“京都生まれの洋菓子”をテーマに、とことん考え抜いてつくられたものです。言ってみればミルフィーユなんですけど、でもきっと、想像するミルフィーユとは違うはずです。

田辺さん

ミルフィーユですか? うわ、本当だ。こんのグラデーションが美しい~!

ぼる塾田辺さんも絶賛の〈一善や〉の「干柿と胡桃と無花果のミルフィーユ」

クリーム太朗さん

干柿や無花果といった果実と、チョコレートがミルフィーユ仕立てになってまして、チョコもホワイトとミルクの2種類を使っています。

田辺さん

うわ~、大好きな干柿と無花果が一つになっているなんて!いただきます。はら~、無花果とチョコレートってよく合うんですね。干柿はねっとりしていて、こちらもホワイトチョコレートと相性抜群です。チョコの甘さが控えめだからか、干柿や無花果の自然な甘味をきちんと感じます。それにね、真ん中に入っている胡桃のカリッとした食感が絶妙なアクセント!いい仕事をしてくれてます。なんだこれ、美味しいー!

クリーム太朗さん

とても考えられたお菓子ですよね。

田辺さん

こんなにいろいろな材料を使っているのに味がバラつかず一つになっているのがすごいなあ。

クリーム太朗さん

食べる場所によって味わいが違うのもまた面白くて。

田辺さん

そうですよね。どの角度から食べるのかによって違った味や食感が楽しめる……って言いながら、こんなにペロっと食べちゃっていいんだろうか。こういうお菓子って本当はもっとゆっくりと味わうものなんじゃ……ないかしら……。

〈一善や〉
〈一善や〉
干柿と胡桃と無花果のミルフィーユ

お取り寄せ:○(WEB)
価格: 4,212円(6個入り)
オンラインショップ:https://ichizenya.com

【推しコメ】これはすごいぞ!口の中でりんごが溢れてくる。/〈ナンポルトクワ〉の「りんごのタルト」

ぼる塾田辺さん絶賛の〈ナンポルトクワ〉の「りんごのタルト」

クリーム太朗さん

2018年にオープンしたお店で、もともと京都の伝説的な老舗洋菓子店「オ・グルニエ・ドール」のレシピを息子さんが継いでつくったりんごのタルトです。ミルフィユタタンも有名ですが、今回はこちらをご用意しました。

田辺さん

わーー!すごい。これはすごいぞ。ものすごく薄くスライスされたりんごがきれいに並んでいて、なんて美しいんでしょう。それに、この焼き色といったら!こんなにきれいに焼き色をつけるのって相当難しいですよね。

クリーム太朗さん

ですね。焼き方にはめちゃくちゃこだわっていると思います。材料もシンプルで本当に素朴なんですけど、とにかく“りんごを楽しむためのタルト”です。

ぼる塾田辺さん絶賛の〈ナンポルトクワ〉の「りんごのタルト」

田辺さん

このツヤツヤとしたテリ!そしてこの層!すごくないですか。何枚のりんごが重なっているんだろう。すごいなあ。もうこれ、かぶりついちゃおうかな。ピザみたいにかぶりついちゃっていいですか。

クリーム太朗さん

そうですね、ピザのようにいっちゃってください(笑)

田辺さん

パクッ。んーー!りんごがすごくジューシーです。口に入れた瞬間にりんごが溢れてきます。タルトはサクサクしていて厚さが絶妙。りんごの邪魔をしないんですけど、でも、きちんと存在感があるんです。噛むたびにりんごの芳醇な香りとタルトのバターの風味がじんわりと広がって口の中で一つになる。これは半端なく美味しいですね。大きいりんごを使ってブリっとした食感のタルトも魅力的なんですけど、この薄さと高さならではの味わいがありますね。

ぼる塾田辺さん絶賛の〈ナンポルトクワ〉の「りんごのタルト」

クリーム太郎さん

りんごの方が生地の量より多いと思うので、そういう意味でも重くないですよね。

田辺さん

食べ心地はとても軽いですね。きっとりんごの品種によっても味わいは変わるんだろうな。今日のりんごは津軽か……酸味より甘味が強くて香りも豊かです。ほかの品種でつくったものも食べてみたいなあ。

クリーム太郎さん

季節によってはパイナップルのタルトもあるんですよ。

田辺さん

え!!それも気になる……。

〈ナンポルトクワ〉
〈ナンポルトクワ〉
りんごのタルト

お取り寄せ:○(WEB)
価格: 3,600円(ハーフサイズ)
オンラインショップ:https://nimportequoi.base.shop

【推しコメ】劇場の楽屋に置いといたら、みんなが喜ぶやつ。/〈辻山久養堂〉の「源氏巻」

ぼる塾田辺さん激推しの〈辻山久養堂〉の「源氏巻」

田辺さん

これまた風流なお菓子ですね。

クリーム太朗さん

源氏巻という京都の和菓子です。もともとは京都にある向日神社の参道で100年以上続く老舗和菓子屋さんがつくっていたお菓子なんですけど、20年くらい前に閉店してしまって。それをひ孫さんが再び立ち上げて復活させたのが、こちらです。

田辺さん

ひ孫さんが……いいですね。そんなエピソードも素敵です。それにしても、この赤と緑の渦巻きがとても可愛い!

クリーム太朗さん

着色料は使わず、天然素材で色をつけているそうです。赤は野菜のビーツで、緑は抹茶かな。色鮮やかな羊羹で白餡を包んだ、すごく素朴ですけど、ホッとする味わいです。

ぼる塾田辺さん激推しの〈辻山久養堂〉の「源氏巻」

田辺さん

そうか、羊羹で白餡を巻いてあるのか……。まずは赤いビーツの源氏巻からいきましょうか。赤と白で縁起がいいですね。お、フォークを入れた時の感触がまたいい!では、いただきます。んー、美味しい!羊羹はつるりとした質感で、ビーツの香りが広がります。甘みが優しいのもいいですね。それに中の白餡がめちゃくちゃなめらか!口どけがすごくいいです。羊羹と白餡の食感の違いが面白いですね。やばい、軽いからぺろりといっちゃうな。

ぼる塾田辺さん激推しの〈辻山久養堂〉の「源氏巻」

田辺さん

続いて抹茶の源氏巻もいただきます。あぁ、こちらはまた抹茶の香りがいいですねえ。抹茶の味もしっかりあって白餡とマッチします。それにね、両方ともすごく後味がいい!これは温かいほうじ茶が欲しくなる。

クリーム太朗さん

このほかにも自家製の柚子ジャムを羊羹にしたタイプや、宇治のほうじ茶の香りの源氏巻もあるみたいです。

田辺さん

その組み合わせ、想像しただけで美味しいのが分かります(笑)。これはルミネの劇場に置いておくとみんなが喜ぶやつだ。見た目も可愛いし、あんこ好きの先輩方が多いので、ぜひ食べてほしいですね。 

〈辻山久養堂〉
〈辻山久養堂〉
源氏巻

お取り寄せ:○(WEB)
価格: 2,700円(2本入)、1,600円(カットタイプ4個入)
オンラインショップ:https://9youdou.base.shop/

【推しコメ】永遠に終わらないループにハマる……(笑)/〈アンソンドゥパティスリー〉の「プティフールセック缶」

ぼる塾田辺さん激推しの〈アンソンドゥパティスリー〉の「プティフールセック缶」

クリーム太朗さん

京都には美味しい焼き菓子が多いんですけど、その中でも変わっているというか、2024年6月6日にオープンしたばかりのお店のクッキー缶です。オーナーはオーボンヴュータン出身で、さらにチョコレート専門店のミニマルでも修行されたそうで、フランスらしい古典的な感じとクラフトチョコレートを掛け合わせた、珍しいプチフールセックになっています。

田辺さん

ワクワクしますね。クッキー缶て、開けるところから楽しいですよね。わー!!香りがすごい。開けた瞬間にいい香りがします。この香りだけで美味しいのが分かりますね。

クリーム太朗さん

個人的に一番好きなのは“プレオール”。パイ生地をギュギュッと固めたようなお菓子なんですけど、最近はあんまりこれをつくっている人がいなくて。

ぼる塾田辺さん激推しの〈アンソンドゥパティスリー〉の「プティフールセック缶」

田辺さん

じゃあ、それから行こうかな。サクっ!なんていい音。すごく薄いんですけど、一口目から香りがふわーっと広がります。キャラメリゼされているからか、甘みの中にほろ苦さがあって、しかもこの食感!このカリカリはやばいでしょう、止まらないやつだ。その隣にあるクルミがのった“エピス”も気になる。

クリーム太朗さん

それも懐かしい感じですよね。

ぼる塾田辺さん激推しの〈アンソンドゥパティスリー〉の「プティフールセック缶」

田辺さん

うわ、中にラズベリージャムが入ってる!シナモンとナツメグの香りのサブレはザクザクしているのに口溶けがいい。んー、クルミと合わさった時にまた違う味わいになって食感もすごく楽しい。いや、これも美味しいー!

クリーム太朗さん

“ディアマン”も面白いですよ。ただのディアマンではなく、ジャンドゥーヤ(簡単に言えば、焙煎したナッツのペーストにチョコレートを混ぜ合わせたもの)を絞っているし、“サブレ・クール・オ・ショコラ”には自家製チョコレートを使用していたりと、とにかく手間暇がかかってる。

ぼる塾田辺さん激推しの〈アンソンドゥパティスリー〉の「プティフールセック缶」

田辺さん

チョコレートとラズベリーを組み合わせた“メレンゲ”も新鮮です。食べるたびに口の中がリセットされるというのかな。ほかのクッキーを食べたらメレンゲでリセットして、また違う味が食べたくなる。あーあ、一通り食べたら、またプレオールに戻りたくなってきた……どうしよう、このループ、永遠に終わらない(笑)

〈アンソンドゥパティスリー〉
〈アンソンドゥパティスリー〉
プティフールセック

お取り寄せ:○(WEB)
価格: 4,330円
オンラインショップ:https://un-son-doux-patisserie.square.site

photo_Kiyu Kobayashi text_Akane Katsuyama

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