常備菜にピッタリなのに、食べ切ってしまうほど美味しい!新しょうがを使ったレシピ3選
photo_Tetsuya Ito recipe & styling_Yoshie Uematsu text_Kazuyo Nojiri
うえまつ・よしえ/季節に寄り添ったメニューに定評があり、料理教室やイベントも人気。食材や調味料、器、キッチンツールなどをセレクトするウェブショップ〈etepapa〉をオープン。@uematsuyoshie
爽やか風味の和え物とみずみずしいガラスのマリアージュ。
夏からハウスものが並び始め、夏の終わり頃から希少な路地ものが登場する新しょうが。普段よく見かける根しょうがは、新しょうがを2カ月ほど乾燥させたもの。旬のとれたては、白っぽくて芽にあたる部分の皮がほんのりピンク色で、みずみずしい。
「根しょうがは辛味が強くて薬味になってしまうけれど、新しょうがは柔らかくて、繊維が少なく、辛味も穏やか。夏は野菜としてぜひ使ってほしいですね」
今回、植松良枝さんが教えてくれたのは、その魅力をたっぷり味わえる、和えるだけの簡単レシピ。どれも新しょうがの爽やかな風味が効いていて、夏バテ気味の時も食べやすい。
そんなさっぱりとしたメニューにマッチしているのが、石川昌浩さんの手吹きガラスの器。
「黄色味を帯びているガラスはあたたかみがあり、一つ一つゆらぎもあって表情豊か。ガラスだけど、生活に寄り添ってくれる丈夫さもあります」
1. 旨味たっぷり、奥行きのある味わいがやみつきに。「新しょうがとパイナップル、さきいかのエスニックマリネ」

するめいか(さきいか) …20g
新しょうが …20g
レモン汁 …大さじ1
カットパイン …3〜4切れ
ナンプラー …小さじ1弱
生唐辛子 …適量
セロリ …15センチ
セロリの葉 …適量
作り方
❶ するめいかは長さ2〜3センチに切る。
新しょうがは縦に4等分してから斜めごく薄切りにし、
するめいかと一緒に大きめのボウルに入れてレモン汁をかけて和え、しんなりとさせておく。
❷ パイナップルは厚さ3〜5ミリにスライスする。セロリは斜め薄切りに、葉はせん切りにする。
❸ ①のボウルに②を入れ、ナンプラーと斜めごく薄切りにした唐辛子を加えて和える。
2. 爽やかで甘酸っぱい夏の常備菜。「新しょうがとみょうがの甘酢漬け」

新しょうが …約60〜80g
みょうが …3〜4個
ミニトマト …小粒6〜8個
甘酢
酢 …1/2カップ
砂糖 …1/4カップ
塩 …小さじ1
作り方
❶ 新しょうがは皮をむき、ごく薄くスライスする。みょうがは縦4等分に切ってほぐす。ミニトマトは縦に1本深めの切り込みを入れる。
❷ 甘酢の材料をよく混ぜ合わせる。
❸ 鍋に湯をわかし、しょうがとみょうがを入れて10〜15秒ほどさっと茹でてざるに広げて冷ます。そのまま続けて、ミニトマトを入れて10秒ほど茹でてから冷水にとり、薄皮を丁寧にむく。粗熱がとれたら、しょうがとみょうがは水気を絞り、ミニトマトとともに②の甘酢に漬ける。すぐに食べられるが、1時間以上おくと味もなじみ、色も鮮やかに。密閉容器や瓶などに入れて冷蔵庫で1週間ほど保存可能。
3. スパイス不使用で和の食卓にも好相性。「ししとうと新しょうがのアチャール」

ししとう …4〜6本
新しょうが …50g
レモン汁 …大さじ1
塩 …ふたつまみ
作り方
❶ ししとうは5ミリ幅、新しょうがは2〜3ミリ厚さの薄切りにしてボウルに入れる。
❷ レモン汁と塩を加え、手で揉み込む。
1975年、東京生まれ。倉敷芸術科学大学ガラス工芸コース小谷眞三研究室卒業後、同級生と岡山県・清音村に共同窯を作る。2003年に共同窯を解散し、〈石川硝子工藝舎〉を設立。2008年、早島町に工房を移転。
ほかに東京〈outbound〉、岡山〈くらしのギャラリー〉など。9月下旬には大阪〈dieci〉で個展を開催予定。
住所:東京都目黒区青葉台1-15-1 AK-1ビル1F
TEL:03-6809-0696
営業時間:12;00(土日祝11:00)〜19:00
定休日:不定休
HP:https://sm-l.jp/
※今回使用した器は全て料理家私物。

















