「名物 メンチカツ」「パクチーヨダレやっこ」など、やみつきメニューも多数! 【大阪】昭和レトロ×トレンドメニュー!行列のできる人気店〈大衆食堂スタンド そのだ〉とは?
食堂スタイルが注目されるいま、大阪の〈大衆食堂スタンド そのだ〉が行列のできるほどの人気ぶり!昭和レトロな雰囲気を併せ持ちつつ、エスニックをはじめとした今風なメニューが魅力!?そんな話題の食堂をご紹介します。
今ドキの料理&空間に惹きつけられる食堂へ。
心斎橋などの街中からも近く、昔ながらの住宅地でもある谷町六丁目、通称・谷六の〈からほり商店街〉にある。大きな暖簾(のれん)が何よりの目印に。昼酒を楽しむこともできる。
一度見たら忘れない、暖簾に〈そのだ〉の屋号。電話はなくて予約は不可。平日でも夕方になれば行列必至。並んで待っていると、出てくる人々の笑顔っぷりに期待はどんどん膨らんで、いざ入店。
コの字カウンターを囲んで座る人はみんな幸せそうで、オーダーの前から心弾む。〈大衆食堂スタンド そのだ〉は今、大阪で最もにぎわう食堂の一軒だ。
定番から季節限定まで、メニューは50種ほどがそろう。14時まではランチも。
名物の牛スジ煮込みを豪快にのせた肉どうふや、パクチーヨダレやっこといったオリジナル料理から、油淋鶏、明太子オムレツ、レバーパテ、担々麺と和洋中を取り混ぜたメニューがずらりと壁に貼り出され、そのすべてが1000円アンダー。生ビールやハイボールは380円と、いかにも大衆的な料金設定がうれしい。
柔らかく煮込んだ牛スジとこんにゃく、豆腐の組み合わせは見た目よりもあっさり。「名物 肉どうふ」550円。
ピリ辛ソースのよだれ鶏に豆腐とたっぷりのパクチーを合わせた「パクチーヨダレやっこ」500円。
花椒が効いて辛さもしっかり。残ったタレに絡めて食べる〆ご飯付き。「汁なしたんたん麺」750円。
ジューシーなメンチカツはオーロラソースで味わう。「名物 メンチカツ」250円。
ほんのり赤紫蘇風味のバイスは東京でメジャーな飲み物。凍らせたものを使ってチューハイに。1人3杯までの限定品。「バイス」350円。
「和洋中を問わずいろんな料理がある大衆食堂って30〜40年前にできた店が多くて、開店当時の店主は30代40代くらいが中心。つまり今の自分たちの年齢と同じくらい。だったら今、僕らが作る大衆食堂は普段の食卓になじんでいるパクチーや辛いもの、エスニック料理がメニューにあるのが自然じゃないかと思って」とオーナーの園田崇匡さん。心くすぐられるメニューが多い理由はそんなところにあった。「コの字のカウンターや暖簾は日本らしい素晴らしい文化だから、マストで考えていました。世界の人にもアピールしたいと思って」。料理も空間も何気ないようでいて、今の空気感をまとわせている加減は絶妙。並んででも入りたい人気の理由はここにあったのだ。
セーラームーンなどレトロなアニメのキャラクター柄や、台湾ビールのグラスが。
〈大衆食堂スタンド そのだ〉
2016年の開店後、たちまち人気に。5分で系列の〈台風飯店〉も。
■大阪府大阪市中央区谷町6-3-7
■11:00~23:00(22:30LO) 無休
■30席/11:00~14:00禁煙
(Hanako1156号掲載/photo : Kunihiro Fukumori text : Mako Yamato)