【東京】カオマンガイだけじゃない!タイ料理の定番店&新店
こいしはら・はるか/一度ハマるととことん偏りがちなフードライター。著書に『東京最高のレストラン』(ぴあ/共著)、『自分史上最多ごはん』(マガジンハウス)など。
タイ・チェンマイの多彩な食文化をポップに伝える。〈ORANGUTAN〉(オレンガタン)/中野
東京・中野の人気カフェ〈LOU〉で、夜の時間帯に新たなプロジェクトが。18時以降は〈ORANGUTAN〉という店名のタイ料理店に変身する“二毛作”営業が始まったのだ。しかも、タイ北部・チェンマイや東北地方のイサーンの料理に特化した、ちょっとニッチなラインナップで。
かつて下北沢に、代表の松島大介さんが足繁く通ったタイ料理店があった。ところがその店〈ラークパクチー〉は、2年前の11月にクローズしてしまう。失意の松島さんのもとに、やがてシェフの内山亮さんとのご縁が舞い込み、一念発起。
保存のための発酵技術が発達したタイ北部には独特の食文化があるそう。「自分が好きなそうした料理をここでは出せる」と内山さん。それはきっと、内山さんの料理を愛する松島さんとのタッグだから。幸せな再会が生んだ美味なる料理を、ぜひ。
住所:東京都中野区中野5-53-4
TEL:03-3387-0888
営業時間:18:00〜23:00(22:00LO)
定休日:火水休
席数:23席(テーブル18席、カウンター5席)
Instagram:@orangutan_nakano
※予算1人約5,000円〜。
タイ料理観を刷新してくれた切り込み隊長。〈CHOMPOO〉(チョンプー)/渋谷
バタフライピーで色づけした鮮やかな青いご飯を囲むようにカラフルな具材を美しく盛った「カオヤム」の登場は衝撃だった! ほかのタイ料理店で似たものを見かけることも増えたが、日本での始祖は、〈CHOMPOO〉オーナーシェフのさんだ。
フレンチ、京料理、分子ガストロノミーのレストランなどさまざまなジャンルのお店を経験した森枝さんに、タイ料理の魅力を尋ねると「ひと品の中に『甘い・辛い・塩辛い・酸っぱい』という4つの味の要素があり、またそれらのバランスに凹凸やゆらぎがあるところがドラマティックでワクワクするんです」。
タイ料理といえばトムヤムクンやグリーンカレー、カオマンガイがメジャーだけど、ありきたりでないタイ料理も伝えたい。そんな思いを込めた「カオヤム」が、東京のタイ料理シーンを徐々に面白くしてくれている。
住所:東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO 4F
TEL:03-6455-0396
営業時間:11:30〜14:00LO、18:00〜22:30(21:30LO)
定休日:無休
席数:テーブル37席
Instagram:@chompoo_shibuya
※予算1人昼約1,200円〜、夜約4,000円〜。