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クルミッ子の初代パッケージはあの歴史的人物だった…! 70年の歴史と最新カフェのストーリー

クルミッ子の初代パッケージはあの歴史的人物だった…! 70年の歴史と最新カフェのストーリー
クルミッ子の初代パッケージはあの歴史的人物だった…! 70年の歴史と最新カフェのストーリー
FOOD 2024.09.26
クルミとキャラメルをサブレ生地で挟んだ大人気スイーツ「クルミッ子」で知られる〈鎌倉紅谷〉。創業70年の物語とクルミッ子秘話を、話題の最新店で聞きました。
photo_Michi Murakami text_Chiho Ohsawa

〝クルミッ子〟を生んだ〈鎌倉紅谷〉ストーリー

シンプルで愛らしいリスくんマークと、クルミの香ばしさをぎゅっと詰め込んだ味わいで、いまや鎌倉を代表する銘菓となった「クルミッ子」。このお菓子を生み出した〈鎌倉紅谷〉が2024年で創業70周年を迎えた。和菓子を学んだ初代社長と洋菓子を学んだのちの二代目が鎌倉の地で1954年に菓子処を創業。そして、1984年頃「クルミッ子」が誕生した。その当時は鎌倉の英雄、源頼朝公がデザインされたパッケージで、現在の看板キャラのリスくんは中の個包装フィルムにデザインされていたそう。

クルミッ子の初期パッケージ
クルミッ子誕生時のパッケージは、二代目社長がファンだったことから源頼朝公の絵柄になったのだそう。当時リスくんは個包装フィルムにひっそりと存在。

しかし2008年、三代目社長の就任時にパッケージを刷新し、リスくんが大抜擢。さらに2012年には神奈川県名菓展菓子コンクールで最優秀賞を受賞、一躍人気の品となった。

レシピはほぼ誕生当時のまま。クルミとキャラメルを、バターの風味豊かなサブレ生地でサンド。クルミもキャラメルもサブレのバターも惜しみなく、たっぷりと。それが信条であり、おいしさの秘密だ。味の要となるキャラメルは、濃厚でありながら甘さとほろ苦さのバランスのとれた味わい。この味を日々作り上げることが、製造工程の中でも特に心を砕く部分なのだという。小町通り近くに最新店が誕生。

小町通り近くに最新店が誕生。

そんな〈鎌倉紅谷〉の70周年の節目にオープンしたのが、小町横路店。その名の通り、小町通りから一本入った路地に佇むショップは、前庭の芝生もまぶしい、ログハウス風。

鎌倉紅谷 小町横路店の外観
店は2024年2月に誕生。

カフェでは、クルミッ子をパフェとして再構築した「クルミッ子パフェ」や「飲むクルミッ子」など、〈鎌倉紅谷〉ならではの味が揃う。

飲むクルミッ子
「クルミッ子は飲み物です」をコンセプトに作られた「飲むクルミッ子」823円。

記憶に残る味わい、心弾むビジュアル、思わず口に出したくなるキャッチーな商品名。「食べる人の五感を刺激し、お菓子の力でときめきを与えたい」。そんな〈鎌倉紅谷〉の信条がメニューにも息づいている。「クルミッ子パフェ」には商品と同サイズほどのクルミッ子と、大きなリスくんクッキーが。一見ボリューミーだけれど、コーヒージュレのほろ苦さが全体の甘さを引き締め、「クルミッ子」同様の絶妙なバランス感で、ぺろりと食べ切れてしまう。

クルミッ子パフェとコーヒー
左・クルミッ子パフェ。塩キャラメルとミルクアイス、サブレパウダーなどでクルミッ子を再現。リスくんクッキーも。1,595円。右・店内で淹れたての一杯はお菓子の甘みを引き締めてくれるビターテイスト。限定マグでたっぷりどうぞ。560円。

隠れ名物「クルミッ子切り落とし」(1242円)は、開店直前に整理券をもらうのが確実。小町の喧騒を離れて、おいしい時間と落ち着いたひとときを味わいに足を運びたい。

information
鎌倉紅谷 小町横路店(かまくらべにや こまちよこみちてん)

住所:神奈川県鎌倉市雪ノ下1-2-2
TEL:0467-53-9643
営業時間:9:30~17:00
定休日:木休
席数:44席
HP:https://beniya-ajisai.co.jp/komachi-cafe/
カフェは午前のみWebで予約可。

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