ダイエット中の朝食はどうるすべき? 朝食にまつわるQ&A7つ
たかはし・まさき/東京工業大学科学技術創成研究院、リベラルアーツ研究教育院にて時間栄養学を研究。早稲田大学で日本の時間栄養学研究の第一人者である柴田重信氏の指導をあおぎ、現在の道へ。好きな朝食は娘と一緒に食べる和定食。
Q1. 朝食は食べた方がいいですか?
A. はい! 朝食はいいことずくめです
朝食を食べることで、体内時計が整います。人間の体内時計は24時間より少し長めなので、朝に食事をとることで肝臓や小腸などの末梢臓器が目覚めるのです。また、糖質を摂ることで脳の働きがよくなり、集中力が増します。
Q2. そもそも、「朝食」の定義って?
A. 睡眠から目覚めて最初に食べる食事です
栄養学では、朝に飲むコーヒーなどの飲みものやサプリメントの摂取のみでは朝食とはしていません。朝食ではインスリンを分泌する炭水化物や、朝食に不足しがちなたんぱく質を含む食事をとるといいでしょう。
Q3. ダイエットをしたいのですが、朝食を食べると太りませんか?
A. 痩せたい人こそ朝ごはんを食べましょう
朝食を抜くと体内のエネルギーの消費量が減り、太りやすくなることがわかっています。昼食や夕食で血糖値が急激に上昇するため、糖尿病のリスクが高くなります。ダイエットをするなら、朝食を食べて夕食は軽めに。
Q4. 体内時計が乱れるとどうなりますか?
A. 免疫力が下がったり、食欲や集中力が減退したりします
朝食を抜くと、体内時計が後退したり、乱れてしまったりすることがわかっています。エネルギー代謝やホルモン分泌などのリズムが崩れ、体調不良が起こるだけでなく、生活習慣病やうつ病などのリスクも高まります。
Q5. 朝食を食べる習慣が身につきません。
A. 家族や友達を誘ってみましょう
子ども(3歳から小3)を対象にした調査で、家族と一緒に朝食を食べる習慣がある子ほど、早寝早起きであることがわかっています。また、人と一緒に食べることで朝食が「楽しみなもの」に変わってくる効果もあります。
Q6. 毎日朝ごはんを作るのは大変…解決策は?
A. コンビニも、もちろんOK! 栄養バランスを意識して
コンビニなら、炭水化物が多く含まれるおにぎりやサンドイッチに加え、たんぱく質が豊富なチキンサラダや、ヨーグルトを選ぶのがおすすめ。外食の場合も同様に、炭水化物とたんぱく質を摂れるものを選ぶといいでしょう。
Q7. 「理想の朝食」ってどんなメニューですか?
A. 和食献立が理想ですが、まずは食べることが優先!
白米、野菜や豆腐の入った味噌汁、焼き魚、そして納豆。炭水化物とたんぱく質をバランスよく摂れる和定食が理想ですが、毎朝このメニューを用意するのは大変なので、まずは一口でも何かを口に入れることから始めてみましょう。