からだの不調が改善。食のプロが長年続けている朝食のルーティン
発酵デザイナー・小倉ヒラクの毎朝の発酵食ルーティン
おぐら・ひらく/見えない発酵菌たちのはたらきを、デザインを通して見えるようにすることを目指す。近著に『アジア発酵紀行』(文藝春秋)。東京・下北沢にて発酵食品を取り扱う〈発酵デパートメント〉を運営。
20代で激務で体調を崩してしまったことをきっかけに発酵の世界に誘われた小倉ヒラクさん。
「発酵学のパイオニアである小泉武夫先生に『味噌汁と漬物を食べなさい』とアドバイスをもらってから、毎朝、納豆、味噌汁、漬物、それにおかゆを食べるように。もちろん劇的に効くわけではないのですが、この食生活を続けたところ、体調がよくなってきたんです。それからは納豆に海苔をプラスしたり、漬物を白菜キムチにしてみたりと、基本の枠組みはそのままに少しずつアップデート。この習慣を続けて10 年以上経ち、どんどん自分好みの『至高の朝食』に近づいていっていると実感しています」
〈ゆきんこ〉のはじまりの雪割納豆
納豆に米麹を加えて作る、熟成麹納豆。「豆の味が強く感じられる。塩けが強いので、そのままご飯にのせて」。432円。https://yukinco.jp/
〈阪東食品〉の有機阿波晩茶
徳島県上勝町に伝わる後発酵茶。ほのかな酸味が特徴。「朝食では必ず発酵茶を飲みます」。80g 1,512円。http://bando-farm.com/ ※応募抽選販売制
〈JKフード〉の精進キムチ
韓国料理研究家の崔誠恩さんによるキムチ。「植物性の原料だけを使っていて、お粥とも合います」。310g 1,059円。https://ec.kimchi3.com/
〈五味醤油〉の甲州みそ
仕込む段階で米麹と麦麹、豆、塩の原料を合わせる。「バランスのとれた味。味噌汁作りに欠かせません」。1㎏ 740円。https://yamagomiso.com/
料理家・浅野美奈弥は毎朝地元の米を羽釜で炊く
あさの・みなみ/体調を崩したことをきっかけに健康を見つめ直し、料理家に。ケータリング事業〈美菜屋〉代表。ランニングコミュニティ「GO GIRL」を主宰。結婚を機に愛媛との二拠点生活に。
浅野美奈弥さんが作るお弁当は彩りの豊かさが人気の一つだが、朝食はあえてシンプルに。「羽釡で、愛媛で作っている米『にこまる』を炊くのが朝のルーティン。5年ほど続いています。それにねぎとえのきを合わせた、ふわふわの和風オムレツを添えます。落ち着く味でお気に入り」