Hanakoレコメンドの至極の味。 鴨そば好きはハマっちゃうカモ?「鴨そば」が美味しいお蕎麦屋さんがアツい!
FOOD 2018.06.30
蕎麦屋メニューで男女問わず人気の鴨そば。大抵のお蕎麦屋さんのメニューにありますが、だからこそ味わってほしい鴨そばがあります。東京都内の鴨そばにこだわるお蕎麦屋さんを2店ご紹介。その味の虜になること間違いなしの名店です。
1. 8代続く老舗の味〈江戸蕎麦手打處あさだ〉/浅草
穀物商から蕎麦屋に。「明治に製麺機が流行り機械化しましたが、人の手だからこそできるさじ加減がいいなと、手打ちに切り替えた」と8代目の粕谷さん。
表面を軽く炙ったやわらかな鴨にネギが香る。
そば粉は主に北海道や茨城から。毎朝店で挽き、風味と喉ごしを楽しめるよう粗挽きと細かく挽いた粉を配合する。この時季は、古くからある鴨南蛮を。舌触りのいい蕎麦は噛むほどに香りがふわり。特注の焼き節でとったツユがつるりと喉に運んでくれる。
2.昼のメニューは1品という潔さ。わずか6席の名店〈鴨蕎麦尖〉/自由が丘
蕎麦で一番おいしいのは鴨蕎麦、との結論に至ってオープンした路地裏の店。店主・阿部浩二さんのノリよく話す軽妙な人柄に反した、繊細で見事な手さばきが光る。
唯一にして勝負メニューの「鴨蕎麦」は、蕎麦と鴨汁、鴨肉の3 点セット。別々に盛られた産地違いの2 種の蕎麦は、店内の石臼で挽いた自家製粉の手打ちそば。まずは塩とおろしたてのワサビで蕎麦自体の風味を味わって、次に特製鴨汁で食べる。
(Hanako1120号掲載/photo:Yoichi Nagano text:Junya Hirokawa)