都内からの日帰り旅行に最適! 千葉、神奈川の海岸近くのカフェ2選
【千葉・一宮】Overview Coffee Ichinomiya
九十九里浜を望む千葉県の一宮は、サーフィンと生きる町だという。休日には小さなマルシェやマーケットが開かれ、コーヒーを片手に海岸沿いを歩くサーファーもちらほら。そんなアメリカの西海岸を思わせるサーフタウンのローカルな雰囲気に似合う一軒が、2023年11月にオープンしたベーカリーカフェ〈Overview Coffee Ichinomiya〉だ。
サーフィンの合間の人が立ち寄り、また、そうでない人もドライブの道すがらフラッと訪れる。焼きたてパンを目当てに近所のおじいちゃんが世間話をしに来ることもあれば、海外からの観光客同士が店内と外を繋ぐ大きな岩のようなテーブルを囲んでコーヒーをすする。海岸までは徒歩3分。潮の香り、波の音をほのかに感じながら各々の時間をゆっくり過ごし、交流できるハブ的存在になっている。
〈Overview Coffee〉は元々、土壌再生や気候変動問題の解決をテーマに掲げ、ポートランドからやってきたスペシャルティコーヒーロースター。その想いはカフェという形態でも変わらない。環境負荷低減の栽培を行う農園のコーヒー豆で至福の一杯を淹れ、地元農家から仕入れた食材でコーヒーに合う最高の一皿を提供する。肩肘はらず、オーガニックなスタイルを届けるのも実にウエストコースト的だ。
敷地内には、美術館のような佇まいの〈SANU 2nd Home 一宮1st〉というサブスクサービスの別荘も併設。滞在のおともに、テイクアウトする客も多数。
住所:千葉県長生郡一宮町一宮字東台場10144、10147
TEL:080-4876-3692
営業時間:8:00~17:00(火~15:00)
定休日:月休
席数:15席
広島に続き、首都圏では初となる〈Overview Coffee〉の店舗。
【神奈川・三浦】Café Fossette
東京・奥渋エリアを中心にビストロ〈urura〉や〈ヨヨナム〉など6店舗を営むヤマモトタロヲさんが、三浦という土地に惹かれ、2024年2月に開店したのがガレットとクレープの店〈Café Fossette〉だ。マグロの水揚げで有名な三崎港はすぐ目の前。窓の外に広がる波止場を眺めながら、蕎麦粉のガレットと、ボウルにたっぷり注がれたシードルを口にすれば一気に港町ブルターニュを訪れた感覚に誘われる。
「最初は都内の店のため三浦野菜を仕入れる拠点を探していたんです。いい生産者さんとの出会いがあり、またこのエリアは移住者も多く個性豊かな個人経営の店もたくさん。そんな人たちと繋がりながら三崎の町を盛り上げられたら面白いんじゃないかと。渋谷とは違った、もっとローカルでアットホームな店づくり、街づくりがここでなら実現できそうだと思っています」とヤマモトさん。自慢のガレットには三浦の〈高梨農場〉の新鮮野菜をたっぷり使い、トッピングのマグロの生ハムは三崎の老舗マグロ問屋〈西松〉のもの。
欧風スタイルを活かしながら、地元のいいところもしっかり押さえる。都心から約1時間半で、海と懐かしい街並み、そしてこの場所が出迎えてくれる。喧騒から逃れるプチトリップの目的地として最高にちょうどいい。
京浜急行の終点、三崎口駅から京急バスに揺られ、約20分。小さな港町にはおいしい食堂やカフェ、ドーナツ店等が点在する。
住所:神奈川県三浦市三崎3-12-10
TEL:046-884-3970
営業時間:11:00~18:00(17:00LO)
定休日:月火水休
席数:20席
クレープには並びの〈3204 bread & gelato〉のジェラートのトッピングもOK。