秋元康さんが“ヘビロテ”する手みやげ！
2023年の差し入れ回数ナンバーワンは？

職業や世代を超えて、幅広い交友関係を持つ秋元康さん。手みやげを贈る機会もさぞ多いだろう。「差し上げることもいただくこともよくありますが、僕は手みやげなんて気持ちはありません。そもそも、手みやげってそんなに堅苦しくなくて、もっとラフで楽しい気持ちになれるものなんじゃないかな」

〝鉄板〞の手みやげはいくつかあるけれど、と教えてくれたのは、食べることが大好きな秋元さんらしいセンスと気遣いにあふれたものばかり。「手みやげのセオリーとは逆かもしれないですが、日持ちしないものを選ぶことも。家に帰って、家族や恋人と食べてもらえたら僕もうれしい。値段やブランドも選ぶ基準かもしれないですが、近所のお惣菜だったり地方の知らないお菓子だったり、そういうのを選ぶのもそのひとのセンスのひとつだと思います」

実際に秋元さんがよく手みやげとしてもっていくアイテムを教えてもらいました。オススメコメントとともに紹介します。

料理研究家の草分け的存在、ホルトハウス房子さんが営む洋菓子店の名物といえば、濃厚さと爽やかさのバランスにこだわり抜いたチーズケーキ。「世代を問わず、どなたに差し上げても喜ばれる手みやげです」（秋元さん、以下同）

行列ができる元祖生ドーナツ専門店として一世を風靡。ローストしたカボチャを練り込んだ新感覚のブリオッシュ生地とフレーバーの豊富さも人気の理由。「2023年の差し入れ回数は断トツでナンバーワンです」。

ころんと丸いメンチカツは、国産牛の粗挽き肉と甘みのある玉ねぎを使用しており、とびきりジューシー。ほかに銀座店も。「なにもつけなくてもおいしいので、楽屋への差し入れでも大人気です」。

創業は明治43年。牛肉をメインに扱うことから“神戸”にちなんで店名がつけられた精肉と惣菜の店。牛肉、じゃがいも、玉ねぎでつくるシンプルなコロッケは長年のファンも。「昔懐かしい味と喜ばれます」。

バターが香るパイ生地の中にスパイシーなカレーとクリームチーズがたっぷり。オーブンかトースターで表面をサクサクに。「食べたときに驚きがあって、パッケージデザインも素敵です」。

だが焼くことで具材の風味がより際立つ。グリュイエールチーズや焼き野菜がつまったカレーパンは「ボリュームがあるのに重たくないので、いくつでも食べられます」。

昭和50年の創業時から変わらず、神戸で愛され続ける伝統菓子。デンマークの純生チーズを贅沢に使用。「オーブントースターで焼いてからいただくというひと手間にも心が弾みます」。

胡麻油でパリッと焼いた皮、上品な甘みのおぐら餡と伊豆大島産のやきしおの風味が絡み合う。「会食時にお渡しすると、満腹なのに帰宅したらつい手が伸びてしまったと言われることも」。