一息つくなら、おなかも満たしましょ。 コーヒーだけじゃない!店主のこだわりたっぷりの「カレー」が美味しい喫茶店&カフェ3選
喫茶店といえば、コーヒーはもちろん店主のこだわりが詰まったフードメニューが充実しているのも魅力の一つ。特にカレーライスは、お店ごとにその表情を変え、看板メニューとして愛されているところも。ちょっと小腹が空いた時に立ち寄りたくなる、カレーライスの美味しい喫茶店&カフェをご紹介いたします。
1.料理の美味しさにも定評のある老舗喫茶店〈CAFÉ ILE〉/蔵前
マーブルの天板のテーブルや重厚な木製イスなど、家具も内装も1970年代末の時代感が詰まった喫茶店。間仕切りの意匠も昔のまま。蔵前で37年間営業した喫茶店を、若き店主・多田佳織さんがほぼ“居抜き”で引き継いだ。
シェフである旦那様が作る料理が評判を呼び、ランチタイムは大盛況。自家製カレーも名作。サラダ付き900円
「物件を探していた時、閉店予定だったこの店に出会い、昭和の雰囲気に一目惚れしました。直火式のサイフォンも花柄のカップ&ソーサーも、前店主から譲り受けたんですよ」と店主の多田さん。約40年愛用されるカップは青と赤の2色。コーヒーはサイフォンで。ブレンド450円
(Hanako1150号掲載/photo : Satoshi Nagare text : Yoko Fujimori)
2.名物はセイロン風カレー!心和む、落ち着いた空間の〈喫茶ルオー〉/本郷三丁目
前身は昭和27年創業の画廊喫茶。昭和54年に正門前に移転し、現在の形に。漆喰の壁、木彫りのテーブルに囲まれた居心地の良い空間。
ごろっと入ったジャガイモと豚ロースが食べ応え十分。さらりとした中にコクがあり、4種類の香辛料を使っているため、ほどよくスパイシー。セミコーヒーが付く。
(Hanako1150号掲載/photo : Michi Murakami text : Emi Suzuki)
3.カレーを目指して寄るにも、バル、カフェとしての利用も。〈usubane〉/自由が丘
カレーの名店〈ジジセラーノ〉が、惜しまれつつ15年の歴史をとじたと同地に店を立ち上げたのは、喫茶店や農場で働きつつ10年来の熱烈なファンだった薄羽皓一朗さん。大好きなカレーの味を守りたい一心で弟子入りし、スパイスの配合や手順を師匠からみっちり学び味を引き継いだ。
ベースとなるカレールゥは、フルーティながらピリッとスパイシーで、噴き出す汗が止まらない。甘くて辛い絶妙なバランスが人々を虜にする。薄羽さんの自信作は、ガーリックとハーブをガツンときかせたポークがインパクト大の「ローストポークカレー」1,500円。(写真)豚肉の表面をカリッと焼き上げた香ばしさが食欲をそそる。バナナやトマトをトッピングして、オーブンで焼いて仕上げる、前店の名物「焼きカレー」も健在だ。
〈CHANOKO COFFEE ROASTERY〉〈帷子珈琲〉〈GP Coffee Roaster〉の豆を使用。こだわりのロースターから仕入れるコーヒーを目当てに行くのももちろんオススメ。
(Hanako1143号掲載/photo : Michi Murakami text : Yumiko Ikeda)