幸せをよぶ、 “キッチン“リノベ #5 久保利彩さんのセカンドキッチン
ゲストもホストもリラックス&つい長居。居心地のいい家って“キッチン”が素敵だと思いません? “食”への愛が募り、“キッチンリノベ”を実践した方々の台所を見学。いろんなやり方があるようです。
日々の喧騒から距離を置きミニマムな生活を送るセカンドベースのキッチン
「ここでは本格的な料理はしない予定なので、あえてガスを引いていません。お茶やお酒だけを用意して、会話をつまみに楽しめる場所にできたらと」
そう語る久保利彩さんは、祖母が残した家を二拠点目として改装。4畳ほどのコンパクトなキッチンの床や壁を張り替えて、新たに作業場を設置した。
「元々の古民家を生かして、田舎っぽい雰囲気にしたかったんです。『Pinterest』で見つけた理想のキッチンを、オンライン上のホワイトボード『Miro』を使って個人の施工士〈とんち造作計画〉と情報共有。円滑に改装が進みました」
壁に張ったのは「タイルパーク」で見つけた美濃焼のタイル。窓にワイングラスホルダーとウォールシェルフを設置して必要最低限の収納を確保した。
「自宅では物も多く家事に追われがちだったので、次は物を減らして身軽でいたい。ここは普段の忙しさを忘れられるような憩いの場所にしたいんです」
POINT #1 拾った物もリノベに活用。
キッチン横の壁に新しく取り付けた窓は、なんと森の中で拾ってきた物。「いつか使えるかも」と眠らせていたアイテムが今回のリノベーションで大活躍。
POINT #2 持って来たのはお気に入りの数品だけ。
掃除などの家事を減らすために、和室に合うテイストの雑貨や器のみを持って来た。「日用品などの備品は、急を要してから揃えるようにしています」
POINT #3 壁は和の空間に合う美濃焼のタイル。
「先進的な素材で元々の和の風情を壊したくなかったので、タイルは慎重に選びました。日本の焼き物らしい黄金色と色ムラが部屋となじんでいます」。作業台は〈IKEA〉のシンクと木の天板を使ってシンプルに造作してもらったもの。