大銀座から始まる東京小旅行
#噂の新店 高橋綾子さんの「名シェフの次なる一手」

FOOD 2023.04.17

「おいしい店には鼻が利く」という高橋綾子さん。幼い頃から日常的に銀座の食を満喫していた彼女にも、最近は変化が。高橋さんが新たに発見した美食アラカルトとは。

「私にとって銀座は“よそゆきでお出かけ”というイメージ。子供の頃から両親に連れられて出かけるときはお洒落して行きました。銀座らしい華やかなお店に行くことが多かったですね」と高橋綾子さん。現在は、フードパブリシストとして多くのレストランを訪れるが「道を歩いていてもいい店には鼻が利く」のは、元来の食いしん坊気質があればこそ。

昨今の銀座で注目しているのは、名シェフの味を気軽に味わえる店の存在。「たとえば〈オーブーシュ〉の水口シェフは〈山の上ホテル〉出身で、フレンチの世界大会(ボキューズ・ドール)の日本代表を務めた方。西麻布の〈ラ・ボンバンス〉の初代オーナーシェフとなり、ミシュランの星を取った彼が始めた店は、ゲストの好みに合わせたコースを作ってくれる贅沢さが魅力。また西麻布〈ラ ブリアンツァ〉の奥野シェフがプロデュースした新店は、全国の食材を取り入れた郷土イタリアン。彼らの力作がアラカルトで楽しめるのも、今の銀座の姿です」

O-Bouche(オーブーシュ)

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ミシュラン星付き店のシェフ・水口一義氏が切り盛りする、自然派食材とフレンチの技術が自慢の創作ビストロ。義実家である腕利き猟師から直送されるジビエは、臭みもなく、どれも驚くほどジューシー。「蝦夷鹿肉のロースト赤ワインジャム添え」4,000円。

ASTERISCO(アステリスコ)

「米粉パスタやリゾットが絶品。さすが奥野シェフの味」
「米粉パスタやリゾットが絶品。さすが奥野シェフの味」

六本木ヒルズ〈La Brianza〉の奥野義幸シェフが手掛けた新コンセプトのイタリアン。〈ヤンマー〉が作る米などを使い、日本全国の食材を活かしたイタリアンの小皿をワゴンで提供。「チーズ丸鶏リゾット」2,200円。

photo : Kayoko Ueda text : Kimiko Yamada

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