DMA-_MG_0127

語り出したら止まらない!私の最愛料理本。ミュージシャン兼シェフ・長塚健斗 FOOD 2023.03.18

料理好きなら誰もが持っている“バイブル”的な存在を長塚健斗さんに聞きました。レシピに刻まれた思い出のエピソードとともに語られた、その“推し”の理由とは?

MY BEST COOKBOOK:『 VEGETABLES 』 Ferrandi Paris

野菜の基本的な調理テクニックや多彩なレシピを掲載。「日本語訳は出ていませんが、西洋らしいシンプルな器や盛り付けを眺めているだけでも楽しいですよ」(Flammarion)
野菜の基本的な調理テクニックや多彩なレシピを掲載。「日本語訳は出ていませんが、西洋らしいシンプルな器や盛り付けを眺めているだけでも楽しいですよ」(Flammarion)

唯一無二の味を追い求める僕の、 料理人としての独創性を高めてくれる一冊です。

ミュージシャンと料理人という2つの顔を持つ、長塚健斗さん。料理上手な母のもとで育ち、大学時代にはイタリアンやフレンチレストランで修業、ビストロの料理長も務めていた。「常に“おいしい”の一歩先にある忘れられない一皿を模索している」という彼にとって、料理本は新たなメニューを生むインスピレーションの源。「魅せ方や調理法など、僕の料理におけるアイデアの宝庫」と見せてくれたのは、英語で書かれているこちらだ。

「フランスの名門料理学校〈フェランディ〉による野菜の専門書で、さまざまな野菜の基本的な調理法や処理の仕方が詳しく解説されています。きちんと基礎が備わっていてこそ自分ならではの料理が生み出せると思うので、この本はその大切さを再確認させてくれる存在。パラパラと写真を見ているだけでも料理のイメージが膨らんできますし、引き出しが増えていく感覚が楽しいんですよ」

レシピも載っているが、その通りに作ることはしないのだとか。
「そのままではおもしろくないので、工程の一部を抽出して新メニューを構築したり、盛り付けのバランスを参考にしています。印象的だったのは、リンゴとキャベツをビールで煮てからキャベツの葉で包む温菜。煮汁を鹿肉のローストのソースに使ったりキャベツだけ煮てみるなど、さまざまにアレンジしてきましたね」

いざ人に振る舞う際は、ストックしてきたアイデアのピースを引っ張り出しながら、即興で調理する。
「スーパーで食材を見て、前菜からデザートまでの流れだけを漠然とイメージしてキッチンに立ちます。いわば、一人で即興のライブをしている感覚に近いかな。どう作ったか覚えていないことも多いんですが(笑)、これからも新たなアプローチを探求しながら、いい料理を作っていきたい。そう強く思った時に手に取るのは、やっぱりこの本なんです」

MY FAVORITE RECIPE:「赤キャベツの小包とリンゴのビール煮」

「どのレシピも作り込まれていますが、リンゴやキャベツをビールで煮る発想自体が珍しいので、工程一つ一つが興味深い一品です」

名称未設定-10
photo : Kenya Abe hair & make : Saori Hattori , Yasunori Watanabe text : Wako Kaneshiro text & edit : Yoshie Chokki

Videos

Pick Up

夏の風物詩、鵜飼鑑賞を〈星のや京都〉専用の屋形舟「翡翠」で。三味線の生演奏が流れる、1日1組だけの雅な「プライベート鵜飼鑑賞舟」は9月23日まで。忘れられない、 ふたりだけの 夏のバカンス。〈星のや京都〉東京を拠点にする料理家と京都を拠点にするアーティスト、ふたりは数年来の友人。はじめてのふたり旅、選んだ場所は、京都の奥座敷・嵐山。喧騒から離れ、ひっそりとした地で、季節を味わい、いつもとは異なる会話とともに過ごす。TRAVEL 2023.08.31 PR
SP用トップ画像ハナコラボ パートナーが楽しむ、とっておきのホテルステイ実現の理由とは。これからの旅にはホテル提携のクレジットカードがお得! 〈ヒルトン小田原リゾート&スパ〉編。久しぶりに行動制限なしで外出を楽しめる今年は、旅行へのモチベーションが高まっている人も多いのでは。旅で使うお金や日常生活の支払いを一つのクレカにまとめると、ポイントや特典がついてお得に。貯めたポイントを次の旅行でも使えたりするから、クレカ選びは大切。今、旅行好きでコスパや特典重視の人たちにおすすめしたいのは、とっておきのホテルステイを驚くほどお得に実現できてしまうカード。 中でも注目すべきは「ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス®・カード」。料金の上がりがちな週末に世界中のヒルトングループのホテルに一泊無料で宿泊ができる「ウィークエンド無料宿泊特典」などがあり、年会費の元があっという間に取れてしまうと評判です。そこで、旅行好きのハナコラボ パートナーの二人がこのカードを体験してみました。毎日の決済やヒルトンでの滞在などでカードを利用しポイントを貯めている様子や、どんな特典を楽しんだかをリポートします(抽選で100名さまにAmazonギフトコードカード500円分が当たる読者アンケートを実施中。回答は記事の最後から) (PR/ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス®・カード)LEARN 2023.08.31 PR
ヘアメイクアップアーティスト・草葉妙子さん 〈+CEL〉ランドセル〈+CEL〉インタビューvol.3 (後編) ヘアメイクアップアーティスト・草場妙子さんが受け継ぎたいメイクアイテムのケアの仕方。ランドセルブランド〈+CEL〉と子どもたちへ受け継ぎたいものについて話を聞くインタビュー企画。シリーズ3回目に話を伺ったのはヘアメイクアップアーティストの草場妙子さん。前編で受け継ぎたいものとしてあげてくれた「メイクアイテムのケアの仕方」について、どんなことを知っておくといいのか、教えてもらう。そして〈+CEL〉のランドセルもチェック。普段、使用するメイク道具も試供品はほとんど使わず、必ず店頭でみてから購入して選んでいるという草場さん。もの選びにこだわりを持つプロの視点、そして6年間の小学生ママ経験者として、〈+CEL〉のランドセルはどう評価する?MAMA 2023.08.17 PR
ヘアメイクアップアーティスト・草葉妙子さん〈+CEL〉インタビューvol.3 (前編) ヘアメイクアップアーティスト・草場妙子さんがみつけた、 子育てと仕事のちょうどいいバランスの取れる場所。日常使いできるナチュラルなメイクと、メイクをすることのシンプルな喜びを教えてくれる、ヘアメイクアップアーティストの草場妙子さん。彼女でなくては、と指名する女優やモデルも数多い。日々撮影を抱え、スケジュールに追われる中でも新しいコスメアイテムの探求にも余念がない(その様子は彼女のインスタグラムでもおなじみ)。仕事にいつも真摯に取り組む一方で、草場さんは家族を愛するひとりの母でもある。 ランドセルブランド〈+CEL〉と一緒に“子どもに受け継ぎたいもの”を訊くインタビュー企画。今回は、今、中学1年生だという娘さんに草場さんが受け継ぎたいものについて、そして草場さんの子育てに対する今の気持ちを訊く。MAMA 2023.08.12 PR