百聞は一見に如かず あんこう鍋、仔羊に鮫の心臓も!東京で楽しめるディープグルメ3選
なかなか味の想像できない、あんこう鍋や仔羊、鮫の心臓など、実はディープな味わいを秘めた食材が東京で楽しめるんです。その味わいを一度体験したら、ハマること間違いなし!
1.受け継がれる本物の味がここに〈あんこう鍋・穴子料理たまる〉/四谷三丁目
「食べたい日にふらりと寄ってほしいから、予約は取らない」。江戸の粋を料理と態度で貫き通す荒木町の知る人ぞ知る名店。主人の御子柴さんは父の代からの、春夏は穴子、秋冬にあんこう鍋を出すスタイルを崩さない。
熟練の技と仕込み時間を要するあんこう鍋を毎日供する店は、東京広しといえどもこの店くらい。
日々道具の手入れを怠らず、あんこうのさばき、仕込み、調理を一人でこなす。白身魚の昆布〆、あん肝の味噌漬けは比類なき逸品。主人は一見無愛想なようで、礼に厚く人情家。あんこう鍋は二人前から注文可。
2.料理にも空間にもセンスあふれるレストラン〈restaurant eatrip〉/原宿
原宿の裏路地に、奇跡のように現れる緑豊かな一軒屋レストラン。フードクリエイティブチーム「eatrip」を主宰する野村友里さんの食への意識が器や花あしらいなどすべてに表れ、彼女の家に招かれたような居心地の良さがある。
「人の体と心を養う食は、万国共通」の理念通り、食材に敬意を込めた型にはまらぬ創作料理が自然派ワインとともに楽しめる。写真は「仔羊のミートボールとファラフェル」。
テーブル席はコースのみ。(5,000円または8,000円)週末はランチあり。
3.古き良き風情も残る和製クラウン・バー〈葡呑〉/西麻布
「いい素材の合わせ方を考え、不必要なことはしない」とオーナーシェフの中湊さんが言い切れるのは、毎日通う葉山の佐島漁港の海の幸を知り尽くしているから。飛び切り新鮮な旬の野菜と魚料理に、主人が長年築いた信頼があるからこそ入荷できる自然派ワイン(数百本のストックあり!)
古いにしえの江戸の呑み屋を彷彿させる回廊のある吹き抜け空間も粋。
旬の間引き大根や「鮫の心臓」1,000円など、知られざる食材を料理に昇華させることでも定評。
丁寧に血抜きした「鮫の心臓」(下)とマンボーの腸と万願寺唐辛子の炒め物(上)。
(Hanako1123号掲載:photo:Satoshi Nagare text&edit:Chiyo Sagae)