こだわりの一皿を自由が丘で。 使い勝手のいいお店がいっぱい!グルメ激戦区・【自由が丘】でいま注目の4軒
人気カレー店の味を引き継いだお店はカフェやバルとしても使えたり、和食店が手掛けるラーメン店は朝まで飲めたりと、使い勝手がよく個性豊かな自由が丘でいま注目の4軒をご紹介。
1.カレーを目指して寄るにも、バル、カフェとしての利用も。〈usubane〉
今春、カレーの名店〈ジジセラーノ〉が、惜しまれつつ15年の歴史をとじた。同地に店を立ち上げたのは、喫茶店や農場で働きつつ10年来の熱烈なファンだった薄羽皓一朗さん。大好きなカレーの味を守りたい一心で弟子入りし、スパイスの配合や手順を師匠からみっちり学び味を引き継いだ。
カウンター席の奥にテーブル席がある。
ベースとなるカレールゥは、フルーティながらピリッとスパイシーで、噴き出す汗が止まらない。甘くて辛い絶妙なバランスが人々を虜にする。バナナやトマトをトッピングして、オーブンで焼いて仕上げる、前店の名物「焼きカレー」も健在だ。薄羽さんの自信作は、ガーリックとハーブをガツンときかせたポークがインパクト大の「ローストポークカレー」。
豚肉の表面をカリッと焼き上げた香ばしさが食欲をそそる。
つまみとアルコールでバル感覚で利用したり、こだわりのロースターから仕入れるコーヒーを目当てに行くなど、使い勝手がすこぶるいい一軒だ。
〈CHANOKO COFFEE ROASTERY〉〈帷子珈琲〉〈GP Coffee Roaster〉の豆を使用。
2.スパイスフードが目白押し〈NAAK CAFE〉
インテリアショップ〈unico〉が手がける、スパイスの香りに包まれたバル。一品500円前後の小皿料理が豊富。
植民地時代のイギリス&インドの食文化をベースに、ナチュラルな食材とスパイスをふんだんに使ったフードが並ぶ。フレッシュなスパイスを挽いて使うからこそ、香り高く鮮烈な味わいを出せるのだそう。
濃厚かつスパイシーな「バターチキンカレー」もあれば、ヨーグルトベースのライタをディップにするサラダや、ナンに新鮮野菜をたっぷりのせたピザなども。チャイで作るプリンやカルダモンの香りを楽しむハイボールなど、好奇心をそそるメニューも多彩にそろう。まったりと秋の夜長を過ごしたい日に。
1階はインテリアショップ〈unico loom〉。
3.ボーダーレス料理が楽しみ!〈JAUNTY〉
カウンターに並ぶ大皿から惣菜をチョイスして、じっくりとメニュー選びをするのが〈JAUNTY〉スタイル。和洋を問わずキッチンに立ち、ケータリングやフランス大使館のお弁当も作っていたという女性店主。
茶碗蒸し、シェパーズパイ、牛タン赤ワイン煮など、これまでの経験を詰めこんだ、国籍を問わないメニューの幅広さが支持されている。ハマる人続出のシメの一品は、チキンやラムなど、日替わりで登場する本格派インドカレー。日本酒は1杯550円~。
とびきり辛い仕上がりの日もあり、それを楽しみに訪れる常連客も。料理と合わせる日本酒は約30種。お燗(セルフサービス)でゆるゆると過ごす夜も乙。
4.シメにも朝まで飲むにも。〈燎原〉
自由が丘で不動の人気の和食店〈星火〉の地下に、ラーメン店がオープンした。手がけるのは同店店主の眞形賢吾さん。和食店の営業終了と同時に、ラーメン店がスタートする。営業は朝まで!
ラーメンを食べずにバー利用も可。ダーツも設置されている。
1階とリンクするつまみや魚介スープの和風ラーメンを置きつつ、こちらの看板メニューは「燎原ラーメン」。
コンソメと同じ要領で仔牛のゲンコツや牛スジなどで3日かけて作る、透き通ったスープが腕の見せどころ。ひと口目は力強く存在感のある味ながら、すっきりと軽やかに飲み干せるのはさすが。牛挽肉のワンタン、チャーシュー代わりのやわらかな牛スジも技あり。朝までとことん飲みたい日にも。
(Hanako1143号掲載/photo : Michi Murakami text : Yumiko Ikeda)