食いしん坊旅へ。 【東北旅】おひとりさまを満喫できる隠れ家居酒屋6軒。編集者・文筆家ツレヅレハナコさんがレコメンド!
「いつか東北本を出したい」と語るツレヅレハナコさん。今回はご本人の写真とともに教えてもらった、東北三県のとっておきグルメアドレスをご紹介します。
【福島】
1. 「円盤餃子」はひとりひと皿が基本〈満腹〉
「福島の名物“円盤餃子”。老舗から人気店まで何軒もあって、地元の人たちはそれぞれ“推し”の餃子屋さんを持ってるそう。私の“推し”は〈満腹〉さん。小ぶりで中身は野菜たっぷり、軽い食感でひと皿なんてペロリ。もちろん、お供はビール。何軒かはしごして、味比べをするのも楽しいはず」。円盤餃子 1皿1,650円(税込)。
〈満腹〉
■福島県福島市仲間町1-24
■024-521-3787
■16:30~21:00(土日11:40~なくなり次第終了)火水休
■50席/喫煙
2.新鮮な馬刺しとレアな日本酒がそろう〈盃爛処〉
「県内で消費され、地元から外に出回らないお酒がたくさんあるのも東北。ここは見たことのない銘柄がずらりと並び、福島中のお酒がそろってます。日本酒好きには、たまりません。新鮮な馬刺しと一緒にいただくのが、また最高です。お酒のことがわからなくても、気さくな店主に“おまかせ”で頼めば色々教えてくれますよ」。
〈盃爛処(はいらんしょ)〉
■福島県会津若松市中央1-3-23
■0242-25-0062
■17:00~23:00(22:00LO)日不定休
■20席/喫煙
【岩手】
おひとりさまにやさしいバー〈パノニカ〉
「ジャズ好きのマスターがいるバー。お酒が充実しているのはもちろんですが、カフェという一面もあるんです。コーヒーを飲みながら、ナポリタンを食べている人が隣にいたり(笑)。誰もが思い思いの時間を過ごしている感じが居心地いい。一瞬、入りづらい外観ですが、座ってしまえば楽しい時間が待っています。盛岡でのひとり飲みの定番ですね」。
〈パノニカ〉
■岩手県盛岡市菜園2-4-23 バーセル 2F
■019-623-1666
■19:00~1:00 日休
■15席/喫煙
【仙台】
1. “駆け込み鮨”なら仙台駅3階のすし通り!〈仙令鮨 仙台駅3F店〉
「駅ビルの中にあるすし通り。何が素晴らしいって、帰るギリギリまで三陸の海の幸が楽しめるところ。お気に入りの〈仙令鮨〉は、リーズナブルで種類も豊富で、量も程よい。地酒もたくさんそろってます。私はいつもつまんで飲んで、ですが、〆にお鮨をガッツリというパターンもあり。立ち飲みで、乗り過ごさず済むのも助かります(笑)」。
〈仙令鮨(せんれいずし)仙台駅3F店〉
■宮城県仙台市青葉区中央1-1-1 仙台駅 3F
■022-214-6180
■10:00~22:30(22:00LO)無休
■10席/禁煙
2.全国的に知られる名酒場でひとり飲み♪〈源氏〉
「日本全国に、“仙台といえば源氏”と知られる老舗の名酒場。面白いのがここのルール。料理メニューはなく、お酒を1杯頼むと1品出てくる、というシステムなんです。誰もが2~3杯(つまり2~3品)で、さっと出ていく。大人の社交場、といった雰囲気です。女性のひとり客もよく見ますね。コの字カウンターの中に立つ、割烹着姿のおかみさんも素敵です」。
〈源氏〉
■宮城県仙台市青葉区一番町2-4-8
■022-222-8485
■16:30~22:00日 月祝休
■20席/禁煙
3.お目当ては名物「芹しゃぶ」〈いな穂〉
「例年、早めに予約をし、ここの“芹しゃぶ”目当てに旅をします。10月中旬から4月いっぱいまでの期間限定。仙台名物で知られる鍋でも、ここがいちばん!鴨肉と一緒に食べますが、主役は芹。冷たい水の中、根っこの泥を丁寧に落とす作業に胸を打たれます。シャキシャキの食感と土のほのかな香り。ぜひ一度食べてみて」。
〈いな穂〉
■宮城県仙台市青葉区中央1-8-32
■022-266-5123
■15:00~23:00 日休(月が祝の場合、日は営業、月休)
■16席/喫煙
Navigator…ツレヅレハナコ
東北の酒と食と人をこよなく愛す編集者・文筆家。Instagram(@turehana1)のファンも多数。近著に『ツレヅレハナコの南の島へ呑みに行こうよ!』(光文社)など。