今の私たちに必要なのは “ストレスのない食”。 今注目を集めるのは “ストレスのない食”。【東京】心身をほぐしてくれるグルメスポットへ!

FOOD 2021.01.11

「食べることは生きること」。私たちを取り巻く事態に、まだ先は見えないし、不安は拭えないけれど…。体と心に元気を与えてくれるのは、やっぱり“食べること”。そのヒントを探して。今回は心身をほぐしてくれる、希有な2軒をご紹介します。

心からのリラックスを叶えてくれる場所。

2020年は、私たちの食生活にも大きな変化があった。おこもり生活ゆえの自炊ブーム、テイクアウトという新たなトレンドにリモート飲み会…。そしてGoToイート。一方で、先の見えない不安からの暴飲暴食で“コロナ太り”に悩まされた人もいる。この生活がしばらく続くのなら、「少しでもストレスのない食を」というのが、私たちに今、共通する願いかもしれない。ストレスがない=体に負担がない、という意味では、精進料理が思い浮かぶ。だが、今注目を集めるのはシンプルで軽やかな、枠にとらわれないスタイルだ。

1.〈REVIVE KITCHEN THREE HIBIYA〉

「お膳PLATTER」2,800円。季節ごとに旬の食材を取り入れた内容に。現在の冬メニューは、根菜類やきのこをふんだんに使ったラインナップ。
「お膳PLATTER」2,800円。季節ごとに旬の食材を取り入れた内容に。現在の冬メニューは、根菜類やきのこをふんだんに使ったラインナップ。

〈REVIVE KITCHEN THREE HIBIYA〉で供される料理のコンセプトは“モダン精進”。卵以外は全て植物性由来の食材を使いながらも、ひとつひとつ丁寧な仕事が施され、食べ応えは十分。また、見目麗しいビジュアルも感動必至。従来のストイックなイメージを華麗に覆す。

〈REVIVE KITCHEN THREE HIBIYA(リバイブ キッチン スリー ヒビヤ)〉
都会の商業施設の中というロケーションにありながら、天井が高い開放感たっぷりの店内。アレルギーのある人、ヴィーガンの人とも一緒にテーブルを囲める希有なレストラン。デリメニューもあり、テイクアウトも可能。
■東京都千代田区有楽町1-1-2 東京ミッドタウン日比谷2F
■03-6831-4620
■レストラン11:00~23:00(フード21:30LO、ドリンク22:00LO)、デリカテッセン11:00~21:00 休みは施設に準じる
■48席/禁煙

2.〈ぼうず’n coffee〉

お寺の表通りには桜並木、境内には銀杏、そして庭には紅葉と、四季折々の表情を楽しめる。和室はテーブル席だが、縁側に出ての一服も可能。
お寺の表通りには桜並木、境内には銀杏、そして庭には紅葉と、四季折々の表情を楽しめる。和室はテーブル席だが、縁側に出ての一服も可能。

枠にとらわれない、という点では、お坊さん自らSNSで発信し、バリスタとしてもてなす寺カフェ、〈ぼうず'n coffee〉も同様だ。かつてあった宮家のひとつ、伏見宮家から譲り受けたという寺内の和室で“時々”営業というスタイルもユニーク。全て手作りというスイーツとコーヒーを味わいながら、美しい庭を眺める時間は格別だ。いずれも、いっときではあるが、息苦しさから解放され、心身をほぐしてくれる。希有な2軒としてブックマークを。

〈ぼうず’n coffee〉
営業時に境内の入り口に出る看板には、お坊さんのイラストが。SNS以外でPRは特にしていなかったというが、東京メトロのポスターに採用されたことでブレイク。1日に120~140組のゲストが訪れることも。「寺カフェを始めたことで、幅広い世代の方にお寺を知ってもらうことができるようになりました」(西澤應貴さん)
■東京都豊島区池袋3-1-6 祥雲寺内
■03-3984-2408
■72席/禁煙
※営業日時はFacebookで確認。

(Hanako1192号掲載/photo : Kenya Abe text & edit : Yoshie Chokki)

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