思わず立ち寄りたくなる。 【岩手・宮城】パンマニアがわざわざ通う名ベーカリー4選!必食の看板メニューもチェック。
おいしいと評判のパン屋さんには、思わず足を運びたくなる。東北エリアにも名ベーカリーが数多く存在します。そこで今回は、パンマニアが思わず「東京に持ち帰りたい!」と言いたくなるほど人気のベーカリーをご紹介します。
1.〈穀〉/岩手
店内の石臼で挽いた、自然栽培などの小麦と、自ら培養した発酵種を使って、食パンやみそパン、サンドイッチにうってつけの平パン、ほっこりおやつに最高の「豆ぱん」などを作る。添加物を使わない素材の並ぶ自然食品店でもあり、カフェインレスのドリンクを提供するなど、体にやさしい店。東京に連れて帰りたいほど使い勝手がいい。
2.〈porte de~〉/岩手
東京でパン作りを学んだシェフが地元に帰郷し、まず始めたのは農業。土に触れ、食材を作りあげる苦労や楽しさを体に刻みつけた。その後開いたこの店ではほとんどの食材を地元生産者から取り寄せ、店内で加工。「ポム」は地元のおいしいりんごで作るデニッシュ。「ゆきちから食パン」は岩手県産小麦ゆきちからの清らかなおいしさ。
3.〈薪窯パン 麦家〉/宮城
フランスで薪窯パンを学んだ千葉彩乃さんが、使われていなかった古い民家を見つけ、パン屋に改装。北海道産のオーガニック小麦や、滋賀県産のスペルト小麦を使って自慢の薪窯ででっかく焼く。おいしいチーズや地元の野菜などを使ったサンドイッチも絶品。干し柿やハム、リエットもすべて自家製というこだわりよう。
Navigator…池田浩明(いけだ・ひろあき)/パンの研究所「パンラボ」主宰。パンライター。自称「ブレッドギーク」(パンおたく)。NPO法人新麦コレクション理事長として、日本においしい小麦を普及する活動も行う。
※掲載しているパンはすべて取材時のものです。
(Hanako1182号掲載/photo:Hiroaki Ikeda, Kenya Abe text:Hiroaki Ikeda special thanks:Yuya Uemura, Ami Hanashima edit:Yoshie Chokki)
3.〈kazunori ikeda individual〉/宮城
「バターの余韻がいつまでも続き、ノーマルのクロワッサンがもはや味を感じられなくなります。」ケーキもクッキーも美しく美味しい仙台を代表するパティスリー〈kazunori ikeda individual〉さんのショーケースの上に並んでいたのはクロワッサンとこの説明書き。サクサクした食感で軽やかでいて一枚一枚がバターの重みでずっしりなクロワッサン。確かにこんなにしっかりしたクロワッサンの味わいを知ったら、シンプルなクロワッサンは、クロワッサンじゃないわーい!ってなりかねません。知ったら最後ってこのことかも。
〈kazunori ikeda individual〉
■宮城県仙台市青葉区一番町2-3-8
■022-748-7411
4.〈A DEMAIN〉/宮城
ずらりと並んだパン達から選んだのは 「みどりのクロックムッシュ」。今にもこぼれおちそうなベシャメルソースはつやつやと輝いて、ほうれん草のグリーンを美しく映えさせます。温めてもらってイートインで。二つ重ねのハムにこの黄色いチーズがたまらんのです。チーズのねっとりしたコクが、ハムに、パン生地に、ベシャメルソースに人懐っこく絡みつく度ガシッとハートを持っていかれること間違いなしです。パン生地からはそよそよと小麦の香り。ベシャメルソースのとろける口溶けの中ではほうれん草が爽やかにそよそよ。中にも上にもほうれん草入りのベシャメルソースが贅沢に使われていて、その旨みとコクとなめらかな口溶けを存分に味わう事が出来ます。うっとりとするひと時を約束してくれますよ。
〈A DEMAIN〉
■宮城県仙台市泉区泉中央1-9-4 レジュイール泉 1F
■022-778-5489
(photo&text:Yuki Hanai)