クラフトアイスにクラフトコーラ? クラフトビールだけじゃない!【東京】こだわりの「クラフト〇〇」を楽しめるブランド3軒
このところ勢いを増している、〝クラフト〞ブームの波。小ロットのスモールバッチで製造するため、大量確保が難しい素材を扱えるのがメリット。コーラからアイスまで、ビールだけではない魅惑の「クラフト〇〇」をご紹介します。
1.〈酒食堂 虎ノ門蒸留所〉でクラフトジンの新しい魅力を発見。
出迎えてくれたのは、蒸留家の一場さん。岐阜県・郡上八幡のアルケミエ辰己蒸留所の辰己祥平さんのもとで基礎を学び、現在〈酒食堂 虎ノ門蒸留所〉唯一の蒸留家としてここを切り盛りしています。「うちのコンセプトは『東京ローカルスピリッツ』。東京の離島である八丈島と新島で作られた島焼酎をベースにして、奥多摩沢井の山あいの湧水で仕込んでいるのでとても美味しいんです。ジュニパーベリーが香るシンプルな味わいですが、季節ごとに、カモミールやラベンダー、ミカンの花など、旬の国産ボタニカルを加えるので、飲むシーズンによって異なる味や香りをお楽しみいただけます」
〈酒食堂 虎ノ門蒸留所〉
■東京都港区虎ノ門1-17-1 虎ノ門ヒルズビジネスタワー3F
■03-6205-7285
■11:00〜15:00、17:00〜23:00、土日祝11:30〜15:00、17:00〜22:00
■無休
■120席
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2.「下落合から地元の魅力と日本文化を発信」。世界初のクラフトコーラ専門店〈伊良コーラ〉が下落合に誕生。
都内のファーマーズマーケットを中心に、フードトラックでクラフトコーラの移動販売をしていた〈伊良コーラ〉の店主・小林隆英さん。伊勢丹新宿店をはじめ、都内のセレクトショップ等でも取り扱われ、“カワセミ印のクラフトコーラ”が巷でちょっと気になる存在になりつつあります。「もともとコーラが大好きで、“コカ・コーラの秘密のレシピ”というのをたまたまネットで見つけて、作ってみたいと思ったのが〈伊良コーラ〉の出発点。当時はサラリーマンをしながら趣味でコーラを作っていたんですが、2年くらい味の壁が越えられなかったんです。そんな時、和漢方工場を営んでいた祖父が亡くなり、その遺品整理で道具や調合などを調べているうちに、これをコーラ作りに活かせるんじゃないかとひらめきました」
「コーラの語源でもあるコラの木の果実“コーラの実”や、シナモン、ナツメグ、グローブ、コリアンダーなど数種類のスパイスに、バニラビーンズやラベンダーを調合。コーラの実は、直接ガーナに行って買い付けています。コーラの実には薬効成分もあり、祖父の漢方の概念にもつながるものがある。従来のコーラが持つ既成概念を壊すことも、〈伊良コーラ〉のテーマです」
〈伊良コーラ〉
■住所:東京都新宿区高田馬場3-44-2
■電話番号:03-3368-0006
■営業時間:金土日 13:00〜17:00
(photo:Hiromi Kurokawa,Noriko Yoneyama text:Ayano Sakai)
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3.自由が丘のクラフトアイス専門店〈HiO ICE CREAM〉に注目。素材をいかしたハンドメイドのおいしさを。
1.少量生産であること。2.素材を生かすシンプルな味であること。3.アイスを通して生産者の思いを届けること。〈HiO ICE CREAM〉は、これらの条件を満たすクラフトアイスの専門店。アイスの原料は、全国50カ所を超える生産者のもとへ足を運び、直接買い付けたものばかり。旬はもちろん、食べる季節の気温や湿度まで考慮し、どのような硬さ、甘さのアイスが良いのかをそれぞれ決めていく。素材の香りや食感を損なわないように手間暇をかけながら、ハンドメイドの温かみを添えて、私たちのもとへ届けられるのだ。
持ち帰り用のカップを販売しているほか、通販ではミニカップの詰め合わせギフトBOXや、旬の素材を使ったアイスが毎月届くサブスクリプションサービス「Pint Club」も提供。アイスも個食化が進んでいる時代だからこそ、取り分けて食べる楽しさを届けたいと、パイントサイズを推奨する。
〈HiO ICE CREAM〉
■東京都世田谷区奥沢7-4-12
■03-6432-1950
■11:00~19:00 月火休
■なし/禁煙
(Hanako1174号掲載/photo : Mina Soma illustration : Yu Tokumaru text : Chihiro Kurimoto edit : Marie Takada)
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