「The 京都」な佇まい。 【京都】本当は教えたくない!?インスタグラマーが見つけた隠れ家カフェ&喫茶店5軒
カフェや喫茶店が多く存在する京都。いつもどこかのカフェで過ごしているという、インスタグラマー・きょんさんが見つけた、まるで秘密基地のような喫茶店をご紹介します。穏やかな時間を満喫しましょう。
1.「和」な雰囲気漂うカフェ。紙とサンドイッチに魅せられて。〈ROCCA & FRIENDS PAPIER KYOTO〉
条通りから一本入った路地裏に建つ京町家を改装したカフェ&雑貨店〈ROCCA & FRIENDS PAPIER KYOTO〉。一階はサンドイッチやスムージーをいただけるカフェ、二階が紙雑貨を取り扱うショップとなっていて、京都カフェ巡り&京土産探しの両方を楽しめる一軒です。心惹かれる「The 京都」な佇まい。
「イチゴ(ローズクリーム)」パンのふわりとした食感、いちごの適度な酸味、ローズクリームのまろやかな口当たり。さらにさらに、さりげなく忍ばせたもっちり食感の求肥が合わさった瞬間、フルーツサンドでありながらも、イチゴ大福のような和な味わいに。「焼きりんご(アールグレイクリーム)」は焼きりんごを挟んだ、甘さ控えめ爽やか系フルーツサンド。しゃきっとした食感を楽しんだあと、瞬時に漂うアールグレイの香りが、立体的な味わいを引き出す上で大切な要素に。
三層それぞれに淡い色彩が光る、グラデーション美しいこちらのドリンク、なんとスムージー!下層にはタピオカが潜み、甘酒使用のイチゴスムージーとぷるっとしたパンナコッタとのマッチングは、完璧なバランスを演出!さらに、お好きなスムージー1種、お好きなサンドイッチを2種選べる「PAPIERSET」1,300円(税別)もあるので、こちらも併せて要チェック。
〈ROCCA & FRIENDS PAPIER KYOTO(ロッカ&フレンズ パピエ キョウト)〉
■0774-66-2121
■京都府京都市下京区新釜座町735-2
■定休日 月曜日
■10:00〜18:00
2.路地裏の隠れ家カフェ〈cafe 火裏蓮花〉
印象的な店名を冠した同店は、初めて訪れる人、あるいは何度か訪れたことがある人にとっても、地図を眺めても尚迷ってしまうであろう路地裏に潜んだ隠れ家カフェです。お店は、柳馬場通から伸びる細道を進んだ先に。行き着く先は、趣ある一軒の町家。時間を忘れてぼーっとしたくなる店内。
必食メニューとも言える火裏蓮花名物。濃厚なデミグラスソースとマイルドなバターライスが互いに溶け込み合い、さらに奥深い味わいを演出。ごろっとしたチキンを同時に頬張れば、口元緩みっぱなしになるほどのインパクトが…!また、11時半〜14時迄の間にオーダーすれば、小さなデザートとオーガニック珈琲又は自家製たちばなジュース(酵素発酵させた自家製シロップ入りジュース)がセットに。
目にも鮮やかな抹茶色をしたケーキ。抹茶を食べているような濃厚な風味を優しく包む、円やかな甘味のミルク。さらに、生クリームの上に添えられたあられが香ばしさと心地よい食感をプラスしています。「ほうじ茶のラテ」は香り高く、上品な余韻が喉の奥にまでしっかりと残るほうじ茶のラテ。味のある器に映えた、淡いコントラストも素敵。両手で包むようにしていただくと温もりアップ!
〈cafe 火裏蓮花〉
■京都市中京区柳馬場通姉小路上ル柳八幡町74-4
■11:30〜18:00(L.O. 17:00)火・水+不定休 祝日は営業
3.小説に登場しそうな遊び心とこだわりが詰まった大人の秘密基地。〈ヱントツコーヒー舎〉
非日常的というのか、そもそもこんな場所が本当に存在するのかとすら感じる創造性溢れる世界観。誰にも言いたくないけど、伝えずにはいられない魅力が詰まった喫茶室は、人一人が通るのがやっとの"まぼろし小路”を抜けた先にあります。こじんまりとした空間はお一人でも。
ハシゴを登った先にある屋根裏は焙煎室になっていて、駆け上がる姿がなんともクール。珈琲の説明書きが“深煎り”や“あっさり”とかではなく、“ハードボイルド”なんて書かれていたりするところもここらしくて、読んでいて楽しくなります。今回は4種の豆でブレンドされた”ヱントツブレンド”を。ブラックが苦手な方でも飲みやすいほどさっぱりしています。
喫茶定番メニューで構成されたフードメニューはスープがセットに。銀皿に乗せられて運ばれるナポリタンは視覚的にも懐かしさを覚えるけど、この優しいケチャップの味わいがこれまたたまらなく懐かしくて、一度手に持ったフォークの動きが止まりません。
〈ヱントツコーヒー舎〉
■京都府京都市上京区佐竹町110-2
■12:00~20:00(19:30L.O.)
■水・木曜休
4.香り高い淹れたて珈琲を味わえる隠れ家カフェ〈WIFE&HUSBAND〉
中心地から少し離れた北大路の路地裏にある一軒のカフェ。その名前の通りご夫婦で営むこちらのお店は、淹れたての自家焙煎珈琲を楽しめます。椅子やゴザなどが配置された外観の秘密はまたあとで。アンティークのアイテムが随所に配された空間は、一人で訪れても居心地抜群!
ブレンドの”daughter”は、ここで生まれた初めてのブレンドで、豆の購入も出来ます。コーヒーとの相性も抜群「ハニーチーズトースト」はハチミツの甘みと香り豊かなブルーチーズのマリアージュは、コーヒーのお供にもぴったり!人気メニューとあって、コーヒーとこちらのハニーチーズトーストは、チケットとしての購入も!それぞれコーヒーチケットが6回分、ハニーチーズトーストが5回分と、自分用はもちろん、この魅力を届けたい方へのプレゼントにも。そのほかケーキやラスクといったおやつメニューも。
文頭で書いた外観の”秘密”について、実は外に配置されているアイテムはなんとピクニック用なんです!店内以外でも、外の景色を楽しみながら過ごせるのもここならでは。
魔法瓶に注がれたコーヒーやマグカップなどをかごに詰め込んで、近くの川沿いや自分好みの場所へGO!そのほか、オプションで丸イスやベンチ、テーブルなどもレンタル可能です。これからの季節、店内はもちろん、外に出て思い思いの珈琲時間を過ごしてくださいね。
〈WIFE&HUSBAND〉
■定休日:日・月・木曜日+不定休
■10:00~5:00PM (LO 4:30PM)
5.レトロかわいい喫茶店で穏やかな時間を満喫。〈喫茶フルール〉
観光目的で降り立つことはなかなかないであろう、 阪急電鉄京都本線・長岡天神駅。たしかに、求めるものが”観光"であるのならきっと通り過ぎてしまうと思うけど、目的が”喫茶時間”であるのなら、たとえ県外在住の方であっても是非とも立ち寄っていただきたい場所です。なぜなら、〈喫茶フルール〉という名喫茶があるから…。大きな窓から入る柔らかい日差しが席を照らします。見上げれば、優しく灯る大きなシャンデリアも。
エッグトーストと聞くと、トースト上にペーストしているアレンジトーストをイメージしちゃうところ。しかしこちらのエッグトーストは、香ばしい厚切りトーストの中にふわふわのスクランブルエッグを包み込んだオリジナルスタイル。トーストに染み込んだバターの風味も、このマリアージュを生み出す上で欠かせない大切なポイントになっていて、とても軽食とは呼べない豊かな味わいが広がります。
「ナポリタン・スパゲティグラタン」は、一見するとグラタンのように見えるのだけど、なんと中からスパゲティがこんにちは。濃厚×濃厚をこうも大胆に合わせてしまう発想にも驚きだけど、それ以上に食欲が止めどなく溢れるほど合うのです、これが。所謂、白ごはんに焼きそば的な組み合わせとは違って、料理として完成してしまっています…。
双子のプリンが器に寄り添い合う、なんとも愛らしい光景。なめらかな口当たりと口の中ですっと溶けていくまろやかな風味を、ひとつ食べ終えても尚、さらにもう一度味わえるなんて…。独り占めしちゃってもいいし、食後のおやつにシェアしてもよし。
見覚えがあるようで、ない。たとえ、初めましてなお店であったとしても、潜在的に懐かしさを感じるのが、街中に佇む喫茶店の大きな魅力の一つなのでは?と思うのです。それが普段なかなか訪れる機会のない街であったとしても、喫茶店で過ごす時間は、街との距離感をギュッギュッと近づけてくれる大切な機会を与えてくれます。また一つ、「あの街のあの喫茶店」が自分の中で増えた瞬間です。
〈喫茶フルール〉
■京都府長岡京市天神1-8−2
■10:00~21:00(L.O 20:30)月休(祝日の場合は営業・翌火休)
(photo&text:Kyonn)
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