老舗も話題のあのお店も。 焼くのが難しい「職人殺しのどら焼き」!? 一度は食べてみたいお取り寄せ和菓子5選
ほっと一息つきたいとき、おうちで和菓子はいかがですか?今回はおうち時間のおともに食べたい心ときめく和菓子をご紹介します。
1.ラム酒が効いた〈梅月堂〉のどらやき。おうちで大人の味わいを。
「ラムドラ」は、鹿児島県日置市にある老舗和菓子店〈梅月堂〉の商品。同社が60年以上焼き続ける「ぬれどら焼き」をベースに、お酒好きの四代目が考案したそう。熟練の職人さんが一枚ずつ手焼きする薄皮生地に、北海道大納言小豆を使った自家製どら餡がたっぷり。その上に芳醇な香りと豊かな風味が特徴の「マイヤーズ・ダークラム」を染み込ませ、ぷっくりと膨らんだレーズンを7つ、惜しげもなくのせています。
パッケージを開けると、しっとりした皮に包まれたあんことレーズンが一体化。持ち上げてみると、ずっしりとした重みと、吸い付くような質感があります。お店によると、少し日を置いて食べるのがおすすめとか。届いたその日に食べると、しっとり感とともに皮のふんわり感が感じられます。バター入りのコクのあるあんこに、噛むほどにじゅわっと染み出るラムレーズンの芳醇な香り。思わずうっとりしてしまうほどのおいしさです。その後、日を重ねるごとにしっとり生地がじっとり…といった食感に変化。ラム酒の風味がよりまろやかになります。
「ラムドラ」はアルコール度数1%。中のラムレーズンはアルコール度数40%です。お子さんやお酒の弱い人と一緒に楽しむことは難しいですよね。ここからは、大人も子どもも楽しめる〈梅月堂〉のどら焼きラインナップをレポートしていきます。「ラムドラ」のベースとなっている「ぬれどら焼き」。ぬれ煎餅は聞いたことがありますが、珍しい名前ですよね。「ぬれどら焼き」は、『日が経つほどに自家製どら餡としっとり馴染んでいくように』と考え抜かれた薄皮生地で、焼くのがとても難しいのだとか。そのため〈梅月堂〉では『職人殺しのどら焼き』とも呼ばれているそう。
餡は「ラムドラ」と同様の北海道大納言小豆が使われていますが、「ぬれどら焼き」の方が餡がさっぱりとしていて、みずみずしさを感じます。この水分が、皮との一体感を生み出しているんですね。
在宅勤務のおともにも、ゆったり過ごしたい休日にもぴったりのお菓子。〈梅月堂〉の商品は鹿児島県内ほか首都圏の百貨店などでも取り扱いがありますが、できる限り外出を自粛したい今は、通販サイトからの申し込みが確実です。
ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
〈梅月堂〉
■鹿児島県日置市東市来町湯田3320
■099-274-2421
■10:00~16:00
■日休
■公式サイト
■通販サイト
※新型コロナウイルス対策のため、定休日・営業時間は変更の可能性あり。
2.おうちで作って楽しむ!京都〈都松庵〉の最中セット。
今回おとりよせしたのは、ありそうでなかった、モダンでスタイリッシュな最中です。昭和25年創業の京都のあんこ屋さん「都松庵」が一年かけて作り上げた、新しい形の和菓子。6個入り2,260円。シンプルで美しい包装にうっとり。箱を開けると、その中にまた箱が。これ、本当に和菓子?って思ってしまうくらい、シンプルながらもモダンな作りです。中には最中の皮と、粒あんと求肥がそれぞれパッケージされています。箱の内側もとってもおしゃれ!
それでは早速作っていきましょう。驚きなのは、最中の形。まるで蓋がついた箱のようです。そして求肥を置いて、その上また粒あんを重ねてサンド。最後は皮でできた蓋をかぶせて出来上がり!出来立ての最中は皮がサクッと軽くて、程よい甘さの粒あんはホッコリと優しい気持ちにしてくれます。求肥も柔らかく、すべてが絶妙のバランスで一体になっています。ありそうでなかった、箱型の最中。バニラアイスを入れたり、フルーツのジャムを載せても美味しいんだそうですよ。気分が上がる、プレミアムな和菓子。緑茶を入れて、ちょっと贅沢なお茶タイムはいかがですか?
味はもちろん、パッケージがとにかく素敵で、捨てるのがもったいないくらい。手土産にすれば、デキる!と思われること間違いなしです。
(photo&text:Kaori Manabe)
3.子どもと一緒におうちで楽しめる!〈大阪・甘泉堂〉の「ふるふるミルクわらびもち」
大阪の商店街にたたずむ〈菓子香房 大阪・甘泉堂〉は、毎日のおやつタイムを楽しく彩ってくれる個性豊かなスイーツを販売しています。今回は、“洋菓子みたいな和菓子”の「ふるふるミルクわらびもち」をお取り寄せしてみました!
一箱に3種類のフレーバーが2個ずつ入った「ふるふるミルクわらびもち 6個入り」( 2,750円、税込・送料別)。冷凍便で届くため、発送日を含めて2週間保存しておけます。箱を開けると、カプセル型の可愛らしい容器が!これだけでテンションが上がってしまいますよね。
フレーバーは、「いちごミルク味」「マンゴープリン味」「カフェオレ味」の3種類。わらび粉、砂糖、新鮮なミルクをあわせて作られたもちもち食感のわらびもちに、フルーツソースやコーヒーフレッシュがたっぷりと絡めてあります。食べるには、冷蔵庫で12時間以上かけてじっくり解凍するんだそう。寝る前に次の日の食べる分を解凍しておけば、起きるのが楽しみになりますね!
和菓子と洋菓子のいいとこどりをした「ふるふるミルクわらびもち」は、子どもから大人まで愛されるおやつだと感じました。もちもち&ふるふるの食感は、一度食べたら忘れられないかも……!これから徐々に暑くなるので、涼し気なわらびもちは、贈り物にもきっと喜ばれると思いますよ!
〈菓子香房 大阪・甘泉堂〉
■大阪府大阪市西成区花園南1-4-22 サンスーク商店街内
■06-6661-5403
■8:00~19:30、木8:30~19:00
■年始3日間休
■公式サイト
(photo&text:Emi Inagaki)
4.〈菓実の福〉のフルーツ大福をお取り寄せして、華やかなおうち時間を!
京都祇園に本店を置く和菓子店〈仁々木〉が手がけているフルーツ大福〈菓実の福〉。今回は、今が旬の6種の大福の詰め合わせをお取り寄せ。おうち時間の中で「福」を感じられるご褒美スイーツをご紹介します。
クール便で届いた箱を開けると、それぞれの中身をモチーフとした可愛らしい袋に包まれた6種類の詰め合わせ。見た目も彩り豊かでどれから食べようか、悩んでしまいます。冷蔵庫から5〜10分出して餅生地がふわっと柔らかくなったくらいが食べ頃です。コロッとしたフォルムが可愛らしいですが一粒の大きさがかなり大きく、中身に期待が膨らみます…!
1枚目/まずは年間通して人気No.1の「王様いちごの大福」。王様というだけあって、大福の中から飛び出しそうなくらい大ぶりで真っ赤な苺が入っています。口当たり柔らかくふにっとしたお餅の下には、お店こだわりの京の白餡が。前日から冷水につけこんだ豆を熱効率の良い銅釜で炊いていて、キレの良い白餡に仕上がっています。甘すぎずフルーツの味を引き立てる名脇役。一口で幸せがあふれ出します。
2枚目/こちらはこし餡を使ったいちごの福。餅生地もピンクで色付けられていて、食べるのが勿体無いほど可愛らしい一品です。きゅんと甘酸っぱいいちごを、甘く滑らかなこし餡と柔らかなお餅が包み込み、フルーツ大福の醍醐味である三位一体の美味しさを味わえます。
3枚目/「贅沢よくばりの福」は、苺・栗・バナナの3種類が一度に楽しめる文字通り贅沢な大福。しっかり熟れたバナナがとろけたり、栗のホクホク感が感じられたり、一口一口の食感が異なるので楽しい一品です。白餡・クリームとの相性も抜群!
4枚目/「大人のくりの福」は、渋皮栗を洋酒と合わせた一品。柔らかな栗の食感と共にブランデーの風味がふわっと香り、今までの大福とは一味違った大人の味わいに。
5枚目/白餡の代わりに粒餡を使っている「王様くりの福」は、より和テイストな味わい。濃いめに入れたお茶と一緒に楽しみたい一品です。大粒な栗を口の中いっぱいに頬張る瞬間はまさに王様気分。あんこと栗が生み出す上品な味を楽しめます。
6枚目/「ぶどう三昧の福」は、今回紹介する6種類の中で一番爽やかな大福です。その瑞々しさが存分に感じられるように、たっぷりのぶどうを詰め込んでいて食べ応えも十分。今までにないシャクっとした食感と、出てくる果汁の量に驚きます。
現在〈菓実の福〉では、ステイホーム応援で3,980円以上の購入で送料無料キャンペーンを実施中。旬のフルーツをふわふわのお餅で包んだ見た目にも美味しいフルーツ大福、ぜひこの機会におうちで贅沢してみてはいかがでしょうか。
〈菓実の福〉(オンラインのご注文)
■10:00〜17:00(平日)
■0120-099-221
■公式サイト
(photo&text:Chiharu Kubota)
5.まるでアート!切るたびに絵画のような世界が広がる〈長門屋〉の「羊羹ファンタジア」
まず、お菓子の箱としてのクオリティが素晴らしい。有名な日本画家さんが描いているんだそう。胸ときめかせながら箱を開けます。これ、本当に羊羹?と思ってしまうようなパッケージ。はい、間違いなく羊羹です。製造している〈長門屋〉さんは会津の老舗和菓子屋さんです。
中身は普通の羊羹…だと思うでしょ?切ってみますよ。見てください、この断面。澄んだ空に鳥が羽ばたき、山の向こうにまん丸お月さま。パッケージの世界観そのまま、まるで絵画のようです。反対側も切って、さらに驚き。今度は三日月の下に佇む鳥の絵が!そう、切る場所によって、絵が変わっていくんです。なんて素敵な仕掛けでしょう。並べてみると、鳥が飛び立ち、月が満ちていく様子がよくわかります。食べるのがもったいないけど、味もとっても美味しいんです。月と鳥はレモン羊羹。小豆羊羹の中にはクルミやベリー系のドライフルーツ入り。絵だけじゃなく、味もどんどん変わるから最後まで楽しい!食べる人に夢を見させてくれる、まさに「アート」な羊羹でした。
■Hanako.tokyo連載「眞鍋かをりの『即決!2000円で美味しいお取り寄せ』」
第37回より掲載 https://hanako.tokyo/column/kawaori-manabe/77848/