自然とグルメ、すべてが叶う。 東京から飛行機で約1時間半。一泊二日で巡る徳島女子旅!おすすめスポットまとめ。
今回の旅は、四国の東側に位置する徳島県。羽田空港から朝9時の便で出発し、10時15分には徳島空港に到着。関東からのアクセスの良さに感動しながら、一泊二日の女子旅がスタート! 地元客にも愛される店からパワースポットまで、徳島県で行くべきスポットをご紹介します。
オープン直後に満席になる〈味処あらし〉で名物「天然鳴門鯛定食」を。
空港から車で約20分の場所にある〈味処あらし〉。徳島空港から直行し、開店15分前には到着したのには訳がある。開店の11時になった途端、駐車場にはどんどん車が入ってき店内はあっという間にお客さんでいっぱいに。観光客はもちろん、地元客にも人気の食事処なのだ。
名物は「天然鳴門鯛刺身定食」(2,100円)。一本釣りにこだわり続けるのは、「地元の人は舌が肥えているから、鮮度が良くないと愛されない。」という想いから。
同じくらいこだわりを感じるのが「わかめ汁」だ。新鮮な出汁に、とにかく大きく分厚い鳴門産わかめがたっぷり入った名物みそ汁。メインに負けないくらいの存在感を楽しんでほしい。
では、さっそく徳島らしく鯛にすだちを垂らしていただく。刺身を一口“食べる”というより“噛む”と言った方がいいのでは、と思うくらい身が引き締まっていて、今までに経験したことのない弾力を感じる。すぐそこが海という立地があってこそ新鮮な鯛が締められるのだから、間違いなくここでしか味わえない逸品だ。
定食以外にも焼き魚、煮付け、天ぷらなど、旬の魚介が20種類以上の定食メニューも。気になるものを頼んでシェアして楽しむのもおすすめ!
〈味処あらし〉
JR鳴門駅から徒歩約20分。
■鳴門市撫養町大桑島北ノ浜51-1
■088-686-0005
■11:00〜21:00 水休(祝日の場合は営業、翌日休み)
人気急増!日本にいながら世界の芸術を見ることができる〈大塚国際美術館〉。
徳島県で人気急増中のスポットといえば〈大塚国際美術館〉。2018年のNHK紅白歌合戦で、徳島県出身のミュージシャン・米津玄師さんが、名曲『Lemon』を披露した場所が〈大塚国際美術館〉内のシスティーナ・ホールだったことをきっかけにファンが殺到した。
それをきっかけに、日本最大級の常設展示スペースを有する陶板美術館としての魅力を改めて認識され、徳島県が誇るアートスポットとして人気は続く。
館内に展示されているのは、古代壁画から世界26ヶ国、190以上の美術館が所蔵する現代絵画まで、西洋名画1,000点以上の陶板名画。地元陶業会社の特殊技術によって原画に忠実な色彩・大きさで再現されていて、本物並みの迫力を感じることができる。
レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』やピカソの作品や、開館20周年を記念してゴッホが描いた花瓶の『ヒマワリ』全7点も再現されていた。花瓶に入ったゴッホの『ヒマワリ』は世界各地に点在している作品のため、7点一堂に展示されることは、とても画期的な試み。
そのほかにも、約4キロメートルもある鑑賞ルートにある原寸大の陶板名画の迫力が堪能できる。
広い館内を歩き疲れたら、カフェやレストランで食事や休憩もできる。この日は、地下2Fにある〈カフェ・ド・ジヴェルニー〉で、2020年3月31日までの限定スイーツ「おいしいぃぃぃ〜と叫ぶ ムンクのどら焼きセット」(600円)をいただきながら一休み。
鳴門特産のさつまいも「鳴門金時」で作られた餡と小倉餡がたっぷり詰まっているどら焼きは、セットで付いてくる地元名産「阿波晩茶」と相性抜群。キュートな叫ぶムンクの焼印は、一口食べる前に写真に収めて!
最後は、地下3Fにある〈ミュージアムショップ〉でショッピングへ。ショップ内には、美術館ならではのオリジナルアイテムやユニークなアートグッズも数多くある。家族や友人用はもちろん、自分用に思い出になるお土産をゲットしよう!
〈大塚国際美術館〉
■鳴門市鳴門町土佐泊浦福池65-1
■088-687-3737
■9:30〜17:00(入館券販売は16時まで)※〈カフェ・ド・ジヴェルニー〉は10:30〜16:00(14:30LO) 月休(祝日の場合は翌日休)
■入館料:一般3,300円、大学生2,200円、小中高生550円
徳島駅近!パワースポット〈徳島眉山天神社〉で縁結び祈願。
JR徳島駅周辺のホテルにチェックイン後、徒歩10分ほどのところにある〈徳島眉山天神社〉へ。ここは恋愛や結婚、安産などの縁結びパワースポットとして注目を集めている神社で、季節ごとに変わる御朱印を求めて毎月参拝する人も多い。
鳥居をくぐり山道の先には、“学問の神様”と言われる菅原道真が祀られている。また、境内の奥に進むとある「姫宮神社」には、地元はもちろん県外からお参りに訪れる女性が多い。
御朱印ブームを機に月替わりで用意しているデザインは、宮司の奥様が手書きすることで注目が集まっている。
〈徳島眉山天神社〉
■徳島眉山町天神山1番地(阿波踊り会館横)
■088-622-9962
■境内は参拝自由(社務所受付:9:30〜17:00)
徳島名物「焼餅」を食べるなら、老舗名店の甘味処〈和田乃屋〉で。
参拝後、小腹が空いてくる頃に立ち寄りたいのが甘味処〈和田乃屋〉。
ひとつひとつ手焼きされる伝統菓子「滝の焼餅」が名物。その歴史は天正13年にも遡り、藩主の御用菓子として愛され続け、400年以上経った今も大切に受け継がれる縁起物。
菊紋の型を押した「滝の焼餅」は自然の水や、石臼で丁寧に挽いた米、北海道十勝産の小豆を使った餡で作られていて、素材にこだわった素朴な味が特徴的。阿波晩茶や抹茶、コーヒーなどのセットと合わせていただくのがおすすめ。
四季折々の滝見が楽しめる2階座敷は、何組もの縁談が成立した“晴れの間”で、地元でも昔から有名な縁結びスポットだとか。お日柄の良い日にはお見合いで使われることが多い、知る人ぞ知る名所でもある。
〈和田乃屋〉
■徳島市眉山町大滝山5-3
■088-652-8414
■10:00〜17:00 木休
ちょっと早めに乾杯!〈焼き鳥居酒屋 とりとり〉でブランド地鶏「阿波尾鶏」を。
旅行の醍醐味は早い時間から飲めること!ということで、甘味処から直行したのがJR徳島駅から徒歩3分という好ロケーショにある老舗居酒屋〈とりとり〉。ここはお目当てにしていた徳島の名産品のひとつ、地元ブランド地鶏「阿波尾鶏(あわおどり)」を使ったメニューが豊富なお店。
ゆったり落ち着いた雰囲気のテーブル席に着き、さっそくとりとり名物の特産すだちがたっぷり入った「ゴロゴロサワー」(450円)で乾杯!
お酒のお供には「阿波尾鶏」を使った鉄板焼きを注文。肉厚な身と上品で程よい脂身に、箸が止まらない…!他にも部位ごとに注文できる串や、鳴門産レンコン揚げなど、徳島の食をたっぷり堪能した。もちろん、すだちサワーのおかわりも。
〈焼き鳥居酒屋 とりとり〉
■徳島市一番町2-16
■088-654-3766
■17:00〜25:00(入店23:00まで、24:00LO) 日休
夜20時公演がおすすめ!一年中阿波おどりが楽しめる〈阿波おどり会館〉。
お腹が満たされ、少しほろ酔い気分で向かったのはJR徳島駅から徒歩10分ほどにある〈阿波おどり会館〉。実はここ、一年を通して阿波おどりが楽しめる人気観光スポット。夜の公演は20時スタートのため、夕ご飯の後でも楽しむことができる。
夜の公演では33連ほどが毎日1連ずつ交代で出演する。この日は地元でも有名な「みやび連」というグループが登場した。阿波おどりは大阪万博をきっかけに楽しむ踊りから観られる踊りに変化したなど、430年にも続く踊りの歴史や、基本的な二拍子のリズムなどを話すところから公演はスタート。
50分間の公演の途中では、観客が飛び入りで参加することができる体験コーナーがあり、会場が一体となり楽しむことができる。
〈阿波おどり会館〉
■徳島市新町橋2-20
■088-611-1611
■9:00〜12:00※昼の公演11:00〜/14:00〜/15:00〜/16:00〜(各40分公演)、夜の公演20:00〜(50分公演)
「#徳島モーニング」が話題。Instagramで話題の店長がいる〈O-ba'sh cafe.〉。
徳島はモーニングをお店で食べる文化が根付いていると聞き、2日目の朝は早起きをして地元や県外のファンも多いという〈O-ba'sh cafe.〉へ。熊本産小麦と自家製天然酵母、徳島の美味しい水で作られるパンが地元で人気を集めるベーカリー〈O-ba'sh crust(オーバッシュクラスト)〉のスタッフが、もっとパンの美味しさを知ってほしいという想いからできたカフェだ。
自然光が差し込み気持ちよく過ごせる店内に入ると、淹れたてのコーヒーの香りが充満していた。
この日チョイスした「モーニングセットB」(800円)は、バケットやカンパーニュなど7種類の天然酵母パンから1つ選び、手作りジャムやバターなどこだわりトッピングも合わせて選ぶ。それにほとんどが徳島県内で取れた新鮮な野菜やデリが盛り付けられ、朝から幸せになれる一皿が運ばれてくる。
〈O-ba'sh cafe.〉
■徳島市東船場町1-26
■088-655-2337
■7:30〜17:00 月休
町家が並ぶ「脇町うだつの町並み」で、徳島伝統の藍染体験。
2日目は地元ならではの文化に触れる体験をしたい!と思いやってきたのは、美馬市脇町にある「うだつの街並み」。ここは、江戸時代以降に活躍した藍商人たちの屋敷が残る風情ある一画。
近世・近代のまま残された美しい景観を楽しむだけではなく、レトロな建物を活かしたカフェなども楽しむことができる。
藍染の元となる藍染料「すくも」づくりの本場である徳島で、本格的な藍染体験をしたい!とやってきたのは、町並みの一画にある「藍染め工房」。
主な原料や藍染の手順を聞いたら、さっそく実践へ!各々デザインの構成を決めたら、発酵している染料の中で1分ほど漬けて→絞って→空気にさらすという工程を何度か繰り返す。
人によってデザインは様々、まさに世界で一つだけのアイテムを作ることができる藍染め体験は要予約090-3318-3711(体験料1回1,200円)。体験メニューはハンカチや手ぬぐい、ストールなどから選ぶことができる。工房内で販売されている藍染めアクセサリーやアイテムなども要チェック!
旅の締めはご当地ラーメン「徳島ラーメン」の名店〈奥屋〉へ。
そろそろ空港へ向かう時間も近づいてきたところで、旅の締めに徳島ラーメンを求めて〈奥屋〉へ向かった。徳島市内に3店舗展開している名店で、北島店は一番新しくオープンした店舗だという。BGMでジャズがかかる店内は、女性のおひとり様やファミリーでも入りやすい雰囲気。
初めて見る「徳島ラーメン」は、豚バラ肉や生卵がトッピングされていて衝撃を受けた。茶系スープはさらにこってり感を演出していて、こだわり中細ストレート麺がよく合う、想像以上にワイルドな一杯だった。
〈徳島ラーメン奥屋 北島店〉
■板野郡北島町高房東川田15-17
■088-635-8371
■11:00〜15:00、17:00〜20:30 水休