西京味噌や昆布ダシ香る繊細な一皿に舌鼓。 大人デートは“変化球フレンチ”を。【東京】和のエッセンスが光るフレンチ・ビストロ3軒
王道フレンチもいいけれど、いま食通を唸らせているのが、和のエッセンスを取り入れた粋なフレンチ。今回は、そんな大人デートにもぴったりな東京都内のフランス料理店・ビストロ3軒をご紹介します。
1.〈La Paix〉/日本橋
「日本人である自分が日本橋でフレンチレストランをやる意味を常に考えています」という松本一平シェフ。出身地・和歌山県の食材をはじめ、日本全国の信頼できる生産者を訪ねその食材を積極的に使い、器やカトラリーも日本人作家のものにこだわる。時に西京味噌や昆布ダシなどもほんのちょっと取り入れながら、確かな技術と腕で、どの料理もまぎれもないフレンチのひと皿に仕上げていく。
たとえばある日のディナーの前菜(右奥)は、イチゴのガスパチョとトマトに炙りニシンのタルタル、生クラゲのマリネを合わせた料理。いろいろな食感や複雑な味わいをイチゴがひとつにまとめていることにびっくりする。しっとりと焼き上げたメインのホロホロ鶏(手前)の皮目からはかすかに西京味噌の香りが。和歌山の柑橘類で作るデザート(左奥)は一見シンプルだけど、様々な調理法が駆使されてすごく手が込んだ味わい。最初から最後まで、口の中でおいしさと驚きが止まらない。
(Hanako1153号掲載/photo:MEGUMI(DOUBLE ONE) text:Riko Saito)
2.〈Restaurant TOYO Tokyo〉/日比谷
〈Restaurant TOYO Tokyo〉でランチを堪能。本場フランスで料理人としての経験を積み、パリ在住の世界的デザイナー・髙田賢三氏のプライベートシェフを務めたこともある中村豊光オーナーシェフが立ち上げた、フレンチレストランです。
料理のプロセスを楽しんでもらいたいという想いのもと生まれた「カウンター・フレンチ」が特徴的な、暖かい雰囲気の店内に惹かれます。「シェフとの会話を楽しめるのも嬉しいですね!」と岡田さんも大興奮。
ランチタイムのコースは5,000円〜。アミューズから前菜、メイン、デザートなど全5品が登場します。シェフ自ら築地の市場で仕入れているという新鮮な食材は、その日によって旬のものを取り入れているそう。
メインは、肉料理・魚料理・ブイヤベースカレーの3種の中から選ぶことができます。パリの本店でも大人気だというカレーは、魚介のブイヤベースにスパイスを加えた、濃厚な味わいの一品。穴子のフライや万願寺唐辛子などのトッピングもカレーと相性抜群です。ディナータイムのシメはパエリアがメインだそうですが、予約の際に伝えていれば、夜の時間帯でもオーダーできるかも?!
あっという間にデザートまでペロリ。カウンター席なので、気になる料理についても「これは何ですか?」などと気軽にシェフに聞くことができるのも〈Restaurant TOYO Tokyo〉の魅力。大切な人とのランチや、何でもない日のご褒美ランチにオススメです。
〈Restaurant TOYO Tokyo〉
■〈東京ミッドタウン日比谷〉3F
■03-6273-3340
■11:30〜14:30/17:30〜23:00
(『日々の疲れやストレスをリフレッシュ!〈東京ミッドタウン日比谷〉の注目店で心も体も癒されよう。』掲載)
3.〈青丹〉/西荻窪
西荻窪には〝ひとクセある〞ビストロ修業を積んだシェフがが軒を連ねている。フレンチビストロで2018年7月にオープンした〈青丹〉は、和のテイストをプラスしたフレンチが味わえるお店。カウンタースタイルなので、料理が出来上がるまでの工程も楽しむことができる。
料理に合わせるのは、オーナーが厳選したフレンチとの相性が良い日本酒と国産ワイン。メニューはアラカルトで季節によって変わるので、お一人様も利用しやすい。プチ贅沢したい日など、一人で気軽にフレンチと日本酒とのマリアージュを楽しんでみて。
〈青丹(あおに)〉
取り扱っている日本酒は6種類。どれもフレンチに合うようフルーティでスッキリしたものをセレクト。
■東京都杉並区西荻北3-13-14エスカイア西荻窪210
■090-5015-7429
■18:00~24:00 不定休
■16席/禁煙
(Hanakoシティガイド『やさしい、吉祥寺』掲載/photo: Mina Soma text:Satoko Kanai)
【お知らせ】Hanako.tokyoでは基本的に本体価格を掲載しておりますが、2019年10月1日の消費税率改定以前に取材・掲載した記事にある(税込)表記の金額については、旧税率での掲載となっております。ご了承下さい。