本場超えの味。 錦糸町の“リアル香港”へ。広東料理〈SOUTH LAB 南方〉の全9品6,500円ディナーコースを大公開!
FOOD 2019.12.20
ここ数年でどんどん進化している東京の中華。今回は、“本場の味”を追求した錦糸町の広東料理店〈SOUTH LAB 南方〉をご紹介します。
本場超えの味に出合える錦糸町の“リアル香港”。
日本の中華料理人気を支えてきた広東料理。フカヒレや燕の巣、伊勢海老といった食材を用いる高級店が広東料理のスタンダードという潮流はいま、大きく変わりつつある。
ゴージャスにドレスアップした料理ではなく、シンプルに本場の味を貫いているのが、錦糸町の〈SOUTH LAB 南方〉。香港への渡航回数450回以上、現地の文化や食に精通し、予約が取れないレストランとして話題を集めた外苑前〈楽記〉(現在閉店)の立ち上げにも関わった菊池和男さんと香港出身のシェフ、チャム・チイコウさんのテーマは、リアルな広東料理をより多くの人に知ってもらうことだ。
9品からなる6500円コースを、ナチュラルワインとともに。
6500円のコースは10品前後が登場するが、老鶏や金華ハムを丁寧に煮込んでとる上湯や契約農家から仕入れる中国野菜、香港で買い付ける食材を用いた料理は素朴な見た目から想像もつかないほどエネルギッシュな味わい。
個性豊かなナチュラルワインに合わせれば料理のおいしさも楽しさもより増幅する。気取らない町中華の雰囲気に、テクニックをひけらかさないシンプルな料理。いまの気分にぴったりなリアル香港がここにある。
〈SOUTH LAB 南方〉
コースは全3種。
■東京都墨田区錦糸3-7-3 オフィスナカジマビル1F
■03-6658-5299
■18:00(土12:00)~22:00LO(日~21:00LO) 月休
■25席/禁煙
(Hanako1179号掲載/photo : Yoichiro Kikuchi text : Keiko Kodera)