おひとりさまカレーをするなら。 こだわりスパイスカレーが食べれるカフェ急増中!【東京】ペット同伴可のテラスやブックカフェも。

FOOD 2019.12.23

スパイスカレーブームのいま、おしゃれで居心地のよい空間でこだわりの絶品カレーが楽しめるカフェが急増中!今回は、おひとりさまカレーにもぴったりな、東京都内のカフェ3軒をご紹介します。

1.〈小さかった女〉食のエッセイから文豪作品、絵本まで並ぶ、コレクション。/西小山

西小山 小さかった女

西小山の商店街を抜けた、住宅街にあるスパイスカレー店〈小さかった女〉。店主自ら作った本棚には、作家たちが日々の食事や東京の名店について綴ったエッセイ本や、三島由紀夫や安部公房など昭和を代表する文豪の小説が並ぶ。

店主 小助川麻里耶さん(左)・田尻 紡さん(右)/飲食店の同僚だった2人で5年ほど前にオープンさせた。2人の掛け合いも店の魅力の一つ。
店主 小助川麻里耶さん(左)・田尻 紡さん(右)/飲食店の同僚だった2人で5年ほど前にオープンさせた。2人の掛け合いも店の魅力の一つ。

「家から、昔読んでいた本をカテゴリーを問わず持ってきました。お客さんからは片手で読める文庫本が人気です」(小助川さん)

KOYAMAチキン 950円
KOYAMAチキン 950円

店がある西小山が名前の由来の名物カレーと合わせて読みたいのは、食べることについて考察された本。

『つむじ風食堂の夜』十字路の角にある少し風変わりな食堂「つむじ風食堂」と、そこに集う人々が織りなす清々しい物語。著・吉田篤弘(ちくま文庫/580円)、『おとなの味』苦味や辛味、えぐみなど、大人になってから魅力に気づいた味について美しい文章でつづったエッセイ。著・平松洋子(新潮文庫/630円)。
『つむじ風食堂の夜』十字路の角にある少し風変わりな食堂「つむじ風食堂」と、そこに集う人々が織りなす清々しい物語。著・吉田篤弘(ちくま文庫/580円)、『おとなの味』苦味や辛味、えぐみなど、大人になってから魅力に気づいた味について美しい文章でつづったエッセイ。著・平松洋子(新潮文庫/630円)。

「読んでいるうちに、お腹が空いてくるような文章が好き。また、知っている味についても、作家はこんな風に表現できるのかと刺激を受けます」

〈小さかった女〉
■東京都品川区小山5-25-14 1F 
■03-6887-2292 
■11:30~15:00 、18:00~20:30LO 月休 
■12席/禁煙

(Hanako1178号掲載/photo : Misa Nakagaki text : Marie Takada)

2.〈アッチャカーナ〉甘さも含む奥深い辛さ。/二子玉川

キーマカレー 1,380円、ランチタイムは1,300円(サラダ付き)。
キーマカレー 1,380円、ランチタイムは1,300円(サラダ付き)。

創業31年の人気カレー専門店のキーマカレーは一番人気のメニュー。味の要となるキーマにはレーズンを使い、コクと甘みを加えているのがポイント。12~13種のスパイスやタマネギなどと共に煮込んだナス入りカレーは、口に入れた瞬間は甘く、じわじわと深みのある辛さへと変わっていく。この辛さがなんともクセになる。天気の良い日はテラス席で、その味わいの妙を楽しんで。テラス席のみペット可、ケージ・バッグの持参を。

〈アッチャカーナ〉
■東京都世田谷区玉川3-17-1 玉川髙島屋S・C 本館1F
■03-3708-5038
■11:00~23:00(22:30LO) ランチ平日のみ15:30LO 無休
■店内カウンター7席、中庭テラス28席/禁煙12:00~15:00

(Hanakoシティガイド『ほっとする、二子玉川。』掲載)

3.〈usubane〉カレーを目指して寄るにも、バル、カフェとしての利用も。/自由が丘

自由が丘 usubane

カレーの名店〈ジジセラーノ〉が、惜しまれつつ15年の歴史をとじた。

カウンター席の奥にテーブル席がある。
カウンター席の奥にテーブル席がある。

同地に店を立ち上げたのは、喫茶店や農場で働きつつ10年来の熱烈なファンだった薄羽皓一朗さん。大好きなカレーの味を守りたい一心で弟子入りし、スパイスの配合や手順を師匠からみっちり学び味を引き継いだ。

「ローストポークカレー」(1,500円)
「ローストポークカレー」(1,500円)

ベースとなるカレールゥは、フルーティながらピリッとスパイシーで、噴き出す汗が止まらない。甘くて辛い絶妙なバランスが人々を虜にする。バナナやトマトをトッピングして、オーブンで焼いて仕上げる、前店の名物「焼きカレー」も健在だ。薄羽さんの自信作は、ガーリックとハーブをガツンときかせたポークがインパクト大の「ローストポークカレー」。豚肉の表面をカリッと焼き上げた香ばしさが食欲をそそる。

左から「東京産無農薬野菜サラダ」(フル)(700円)、「サラミ」(850円)(各税込)
左から「東京産無農薬野菜サラダ」(フル)(700円)、「サラミ」(850円)(各税込)
〈CHANOKO COFFEE ROASTERY〉〈帷子珈琲〉〈GP Coffee Roaster〉の豆を使用。
〈CHANOKO COFFEE ROASTERY〉〈帷子珈琲〉〈GP Coffee Roaster〉の豆を使用。

つまみとアルコールでバル感覚で利用したり、こだわりのロースターから仕入れるコーヒーを目当てに行くなど、使い勝手がすこぶるいい一軒だ。

(Hanako1143号掲載/photo : Michi Murakami text : Yumiko Ikeda)

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