【京都】レコードがある場所と秋を感じるプレイリスト5選


1980年、長崎県生まれ。看護師、喫茶店店主を経て開業。2024年からレコードレーベルも始動。
1. WORKSHOP records

はじめの一歩にも優しい老舗。
「取り扱いはオールジャンル。仕事でいろいろ聴いているうちになんでも好きになりました」と店主の苗村聡さん。状態のいいレコードが整然と並ぶ様子はビギナーにも、モトムラさんらプロにも等しく魅力的。レジ周りの値付けを待つレコードに在庫の豊富さを見る。

僕の師匠的存在。ストックの数は京都一だと思う。
秋からイメージするものといえば、空が高いこと。それに物悲しさもある。そんな自分の中の秋のイメージに似合う曲を選びました。普段、店では音チェックのためにレコードをかけますが、手元にあれば迷わず手が伸びるものばかり。
住所:京都府京都市中京区上本能寺前町485 モーリスビル3F
TEL:075-254-6131
営業時間:12:00~20:00
定休日:木休
1999年に木屋町三条で開業し、2016年から現在地に店を構える。
2. Jazz cafe Chetty

選び抜いた音と飲み物でジャズに浸る静かな時間。
ジャズ好きが高じて〈マーティン・ローガン〉のスピーカーを手に入れ、店を構えた店主。店名はチェット・ベイカーの楽曲に由来。旬の柑橘で作る「Chetty’sジントニック」1,300円など、ひと捻りあるメニューも魅力。

チェット好きで趣味が似ていて、話も弾みます。
レコードを聴いて飲みたいものが決まったり、花を見て聴きたい曲が浮かんだりと、普段から大切にしているのはそのときの気分。なので秋が来ると自然に手が伸びる、ビブラフォンや渋めのサックスなど、秋の音が感じられるものを。
住所:京都府京都市中京区三条通室町西入ル衣棚町59-1三条清水ビル5F
TEL:090-5125-3213
営業時間:17:00~19:00、20:00~22:00
定休日:水木休
3. 資珈琲

街のコミュニティとしてコーヒー片手に集う。
賀茂川まで徒歩1分の立地。メルボルンのコーヒーカルチャーに心を奪われた店主・河合資さんが現地での修業を経て開店。自家焙煎も含めて浅煎りから中煎りまでを揃え、賀茂川ランや出勤前に寄る人などで朝からにぎわう。

ループ機能のあるプレーヤーでかけるのがいい!
ライブ感や、楽器のぬくもり感、電子音楽であっても人の存在を感じられるもの。一度聴いたら満足してしまうのではなく、繰り返し流れても嫌にならずに、音に奥行きがあって聴くたびに気づきがある。何度も聴きたくなるものを。
住所:京都府京都市北区小山下内河原町114
TEL:なし
営業時間:7:00~14:00(夏季6:00~13:00)、火水木のみ17:30~20:30も
定休日:日月休
4. 誠光社

本同様の審美眼に触れ、知識欲が刺激される場。
京都旅の目的にする人も多い名物書店には、新譜を中心にしたレコードコーナーもある。「本屋っぽい静かなものやコンセプチュアルなもの。ただ音楽を聴くだけでなく、本を買う感覚で、ほかのカルチャーとリンクするものを」と店主の堀部篤史さん。

いつもいい音楽ばっかりかかってるんです。
1999年発行、2024年復刊した『ひとり ALTOGETHER ALONE 』は、ひとりの時間をいかに大切に過ごすかを考え始めた人たちによるディスクガイド。半分はその中からセレクトしたもの。残る半分は21世紀生まれの『ひとり』を。
住所:京都府京都市上京区中町通丸太町上ル俵屋町437
TEL:075-708-8340
営業時間:10:00~20:00
定休日:無休
出版社でもあり、今夏、ディスクガイド『ひとり ALTOGETHER ALONE』を復刊。
5. RECORD SHOP GG

モトムラさんのお店。2022年開業。シンガーソングライターの楽曲やヨーロッパジャズを中心に揃える。ディスプレイビジュアルもセンスたっぷりで魅力的。
1人でも2人でも聴けそうな、でも大人数で聴くには不向きな、夜の物思いに似合いそうなものを。とりわけキムバヌークは、アコースティックなサウンドにのせて歌われる韓国語が新しくも懐かしい気持ちになる素晴らしいアルバム。
住所:京都府京都市北区上賀茂今井河原町10-12 1F
TEL:075-278-5048
営業時間:11:00~18:00
定休日:火休