京都でわざわざ行ってみたい! ブックディレクターセレクトの本に出合えるスポット4選

京都でわざわざ行ってみたい! ブックディレクターセレクトの本に出合えるスポット4選
京都でわざわざ行ってみたい! ブックディレクターセレクトの本に出合えるスポット4選
CULTURE 2024.10.21
京都は本が似合う街。蔵書約3000冊を収めた、私設図書室〈鈍考/喫茶 芳(ファン)〉を2023年に京都に開設して、今では月の7割を京都で過ごすという、ブックディレクターの幅允孝(はば よしたか)さん。「〈鈍考〉は元来、自分が本を読むためにつくった場所。東京では時間に追われ、走り読みしてしまうけれど、京都は時間の流れが遅く、じっくり本を味わえます」そう語る幅さんと、深く向き合いたい本と出合いに、京都を練り歩きました。
photo_Shoko Hara text_Aki Miyashita
ブックディレクターの幅允孝さんオススメの“本と出合える場所”
紹介してくれた人
幅 允孝
(ブックディレクター)

はば・よしたか/〈BACH(バッハ)〉代表。図書館をつくる仕事をしている。〈鈍考/喫茶 芳〉運営。

1. 恵文社 一乗寺店/一乗寺

京都 恵文社 一乗寺店の店内
この日、手にしたのは山尾悠子『飛ぶ孔雀』。「クタクタになるけど素晴らしい。こんなSF小説を読むにも京都の時間の流れはいいですね」(幅さん、以下同)

型にはまらず偏りすぎずだれもがハマる本棚。

1975年創業、独立系書店の先駆け。スタッフ一人一人の色が本棚に表れながら、マニアックすぎない間口の広さが強み。「本棚は日々入れ替え。置き場所が変わると違って見えて、新鮮な出合いにつながります」と企画広報の岡本沙織さん。本を軸に雑貨販売やイベントも。

information
恵文社 一乗寺店(けいぶんしゃ いちじょうじてん)

住所:京都府京都市左京区一乗寺払殿町10
TEL:075-711-5919
営業時間:11:00~19:00
定休日:無休

2. PURPLE/二条城前

京都 PURPLEの店内
コンパクトな空間に濃密な本棚! 写真集の充実が◎

ギャラリーと書店がつながり合い、発信する。

写真集や美術書を作る〈赤々舎(あかあかしゃ)〉を中心に運営。「本から展示が生まれ、展示から本の紹介につながり、スペースが循環。新たな出合いや表現につながれば」と〈赤々舎〉の姫野希美(きみ)さん。席に座りゆっくり本を開ける。

information
PURPLE(パープル)

住所:京都府京都市中京区式阿弥町122-1 式阿弥町ビル3F
TEL:075-754-8574
営業時間:13:00~20:00(土日11:00~19:00) 
定休日:月火休

3. 丸福樓 ライブラリー dNa/七条

京都 丸福樓 ライブラリー dNaの中
日常を離れた場所でいつもと違う本を。

〈任天堂〉の歴史を軸に知的好奇心を刺激。

〈任天堂〉旧本社社屋をホテルに。ライブラリーはその歴史から、ゲームやものづくりをテーマに幅さんが選書。「『ファミコンの思い出』『MOTHERのことば。』『遊びと人間』など、普段手に取らないけど実は面白い本を潜ませました」

information
丸福樓 ライブラリー dNa(まるふくろう ライブラリー ディーエヌエー)

住所:京都府京都市下京区正面通加茂川西入ル鍵屋町342
TEL:075-353-3355
宿泊者が利用可。設計〈SUPPOSE DESIGN OFFICE〉。

4. 京都府立図書館/東山

京都 京都府立図書館の館内
レファレンスカウンターで本探しの相談を。 写真提供:京都府立図書館

明治時代から続く、京都の知の宝庫。

日本初の公立図書館「集書院」を源流とし、1898年設立。「京都で暮らすにあたり地域の歴史や風土を調べに。各地の図書館の選書に関わっていますが、どこも地域資料の蓄積は素晴らしい。身近なことを調べるところからぜひ利用を」

information
京都府立図書館

住所:京都府京都市左京区岡崎成勝寺町
TEL:075-762-4655
営業時間:9:30~19:00(土日祝~17:00)
定休日:月、第4木休
貸出に諸条件あり。

▶無料のメルマガ「ハナコさんのオフレコでお願いします」がスタート! 限定占い記事やぶっちゃけ話を展開予定。

Videos

Pick Up