世界三大夜景を誇る函館でローカルグルメと自然を満喫する1泊2日の旅
- ▽ローカル目線で選ぶ王道の中の穴場。
- ▽実は直行バスで行ける“100万ドルの夜景”。〈函館山〉
- ▽駒ヶ岳が映る湖へ遊覧船で島巡り四季の彩りひとりじめ。〈大沼国定公園 大沼遊覧船〉
- ▽ウニ、蟹、イクラ豪華海鮮がずらりと並ぶお魚天国。〈はこだて自由市場〉
- ▽海鮮だけじゃない最新グルメ。
- ▽すだちのビールが名物の、散策途中の給酒スポット。〈ozigi brewing 函館麦酒醸造所〉
- ▽漁港の傍らで木樽仕込みの塩辛と地酒で朝飲み。〈小田島水産 塩辛バル〉
- ▽あっさりコク深い函館塩ラーメンと、ザリジが名物。〈鳳蘭〉
- ▽路面電車を眺めながら絶品サンドイッチを満喫。〈HOTEIYA SANDWICH STAND〉
- ▽炭火で味わう函館屈指のジンギスカンの名店。 〈炭火ジンギスカン いい田屋〉
- ▽デザイナーが営むモダンなカフェバーに寄り道。〈nel〉
- ▽函館をまるごと楽しみつくす、街密着型ホテルにステイ。
- ▽函館グルメを朝から堪能できる豪華なブッフェ。
- ▽幻想的な光の中で聴くオルガンの音色にうっとり。
- ▽旅の目的に合わせて選べる、快適なコンセプトルーム。
函館駅の南西側に函館港、南側に函館山が位置する函館の中心地。歴史的建造物やオレンジ色の街灯など、異国情緒漂う景観が街に広がる。移動は路面電車が便利で、谷地頭(やちがしら)温泉や湯の川温泉など湯巡りも満喫できる。
ささき・ちほ/開業に伴い、1年半前にトマムから函館へ。ホテル徒歩圏内の“街”に詳しい、OMOレンジャーとして函館の魅力を日々紹介。
ローカル目線で選ぶ王道の中の穴場。
函館に来たなら、大自然の景色と海の恵みに癒される3つの定番スポットへ。地元ガイドがおすすめのとっておき体験を紹介。
実は直行バスで行ける“100万ドルの夜景”。〈函館山〉

標高334mの山頂から、湾曲した地形を一望できる函館山。日本三大夜景と世界三大夜景に数えられる、函館が誇る絶景スポットとして人気。夜景鑑賞は日の入り1時間後からがおすすめ。ロープウェイで山頂まで行くこともできるが、〈OMO5函館〉宿泊者はホテルから山頂まで往復する有料の直行バスもあり。
住所:北海道函館市函館山
駒ヶ岳が映る湖へ遊覧船で島巡り四季の彩りひとりじめ。〈大沼国定公園 大沼遊覧船〉

駒ヶ岳の噴火でできた大沼湖、小沼湖、じゅんさい沼と大小126もの小島が浮かぶ、道南で唯一の国定公園。サイクリングやボート、カヌーなどアクティビティも充実。湖を周遊する遊覧船の島巡りも大人気。秋は紅葉、冬はワカサギ釣りや運が良ければシマエナガに出会えることも。
住所:北海道亀田郡七飯町大沼町1023-1
TEL:0138-67-2229
乗船料:1,460円
ウニ、蟹、イクラ豪華海鮮がずらりと並ぶお魚天国。〈はこだて自由市場〉
鮮魚店や青果店など35軒が立ち並ぶ“市民の台所”。プロ御用達の市場だが一般人も自由に立ち寄れる。新鮮な海産物を買い物するなら、店頭に商品が並ぶ8時過ぎが狙い目。場内で酢飯を購入して、刺身やウニ、イクラなどをのせた海鮮丼を味わう贅沢も楽しめる。
住所:北海道函館市新川町1-2
TEL:0138-27-2200
営業時間:7:00~17:00(店舗により異なる)
定休日:日休
国際貿易港として1859年(安政6年)に開港した函館。五稜郭、金森赤レンガ倉庫、朝市…と観光名所も盛りだくさん。その中で、函館の壮大さを体感できるスポットを、今回街をガイドしてくれるホテル〈OMO5函館〉の佐々木千穂さんが教えてくれた。
「街も自然もいいとこどりできるのが函館の良さ。海と山が近く、函館駅から30分ほど電車に乗れば大沼国定公園もあります。サイクリングや遊覧船など、ダイナミックな自然を肌で感じられるアクティビティも充実しています」
そして、目に焼き付けたいのが函館山の〝100万ドルの夜景〞。宝石のように輝く街の灯りが織りなす景色は圧巻の美しさ。「おすすめの撮影スポットは漁火(いさりび)公園。展望台より人が少なく、夜景鑑賞を堪能できる穴場です」と佐々木さん。絶景に癒された翌日は、北海道の海の幸が集まる〈はこだて自由市場〉へ。「観光客でごった返す〈函館朝市〉とは異なり、こちらは地元の寿司職人さんや飲食店さんたちが仕入れに来る〝市民の台所〞。鮮度や品質のよさはプロのお墨付きで、客引きがいないのでじっくり買い物できるのもいいところ」。フレンドリーな店員との会話も楽しみながら、活気に満ちた市場散策を体験して。
函館の歴史的面影を残す「金森赤レンガ倉庫」。
海鮮だけじゃない最新グルメ。
海の幸の豊かさは道内屈指。そんな海鮮はもちろん、ビアバーやカフェなど、街歩きの合間に訪れたい話題のフードスポットへ。
すだちのビールが名物の、散策途中の給酒スポット。〈ozigi brewing 函館麦酒醸造所〉
酒屋の倉庫をリノベした醸造所併設のクラフトビアバー。徳島県の有機栽培のすだち使用の「白すだち」や函館産ブラックベリーを使った「ブラックベリーポーター」など10タップのビールを味わえる。函館出身の店主にビール片手に近所のおすすめ店を聞く時間も楽しい。
住所:北海道函館市末広町16-13
TEL:0138-24-2021
営業時間:17:00(土日14:00)~22:00
定休日:水休
席数:50席
漁港の傍らで木樽仕込みの塩辛と地酒で朝飲み。〈小田島水産 塩辛バル〉

函館のイカで作る塩辛一筋で看板を守る老舗の水産会社。3年前に直売所内にバルが誕生。創業以来100年変わらぬ木樽仕込みの塩辛は、熟成発酵させたまろやかな塩味と旨みが絶妙。バルでは塩辛の食べ比べや、塩辛をアレンジした料理と地酒を味わえ、“朝飲み”を楽しみに訪れる客も。

住所:北海道函館市弁天町20-7
TEL:0138-22-4312
営業時間:9:00~16:00
定休日:不定休
席数:25席
あっさりコク深い函館塩ラーメンと、ザリジが名物。〈鳳蘭〉

透き通った清湯(ちんたん)スープは、豚骨9割、鶏ガラ1割で濁らないように4時間かけて仕上げる。喉越しのいい自家製麺と、キレがよくあっさりコク深いスープが飽きないおいしさ。先代が本場中国の味を伝授されたザリジも名物で、函館で味わえるのは同店のみ。
住所:北海道函館市松風町5-13
TEL:0138-22-8086
営業時間:11:00~20:00※スープがなくなり次第終了
定休日:火休
席数:32席
路面電車を眺めながら絶品サンドイッチを満喫。〈HOTEIYA SANDWICH STAND〉

サンドイッチが自慢のカフェ。店内ではスケートボードも販売していてストリート感漂う。数十種類のソースを使い分けるサンドイッチが絶品で、自家製バジルマヨを挟んだサバサンドが人気。ポテトのグリーンカレーマヨソースもやみつきのおいしさ。
住所:北海道函館市末広町8-5 1F
TEL:なし
営業時間:9:00~16:30
定休日:火休
席数:23席
Instagram:@hoteiya_sub_stand
炭火で味わう函館屈指のジンギスカンの名店。 〈炭火ジンギスカン いい田屋〉

炭火の七輪と豚の背脂で焼く、元祖のスタイルで提供する人気店。豪州産のチルド羊肉にこだわり、生後半年の子羊からしか取れない部位「胸腺」や塩だれを揉み込んだ「ラムハツ」など希少部位も楽しめる。客席が少ないため予約必須。
住所:北海道函館市宝来町22-1
TEL:0138-27-2929
営業時間:16:00~21:30(21:00LO)
定休日:木、第1・3水休
席数:14席
デザイナーが営むモダンなカフェバーに寄り道。〈nel〉

デザイン事務所内に誕生したカフェバー。火曜から木曜はテイクアウトのみ、金・土はイートインが可能で、金夜は自然派ワインを味わえるワインバーに変身。

住所:北海道函館市大町3-16
TEL:なし
営業時間:火~木テイクアウトのみ10:30~17:00、金~23:00、土~15:00(テイクアウト、イートイン)
定休日:日月休
席数:6席
函館を訪れる楽しみといえば、やっぱりグルメ。イカやホッケ、ウニ、アワビなど、函館港に水揚げされる海鮮は豪華絢爛。それを目当てに寿司屋や居酒屋を訪れるのも楽しいが、地元の美味は海の幸に限らず。開港によって異国の食文化がいち早く流入した函館では、和洋折衷の独自の食文化が形成されてきた。
名物の塩ラーメンも、そんな歴史的背景から誕生したグルメのひとつ。1950年(昭和25 年)創業の〈鳳蘭〉は、三代目店主が祖父である初代の味を守り続ける老舗ラーメン屋。二日酔いの日も食べたくなるあっさりだけどコク深い王道塩ラーメンが絶品。地元の常連客が多い一軒だ。北海道名物のジンギスカンを食べるなら〈いい田屋〉へ。白子のようなクリーミーな味わいの希少部位「胸腺」は必食の逸品。「道内の各地で食べられるジンギスカンですが、例えば旭川は漬け込み、函館はあとづけと地域でスタイルが違うんですよ」と、店主の飯田太平さんが教えてくれた。
異文化を受け入れてきた土地の気質ゆえ、様々なジャンルの個性あふれる〝専門店〞があるのも函館の面白さ。新たなフードカルチャーも生み出されている。1914年(大正3年)創業の〈小田島水産食品〉は、自社で加工・販売を行う函館のイカで作る塩辛の専門店。「社長がサービス精神旺盛で、お客さんに塩辛の試食や地酒をふるまっていたら、それがクチコミで広がりご飯やお酒を持参するお客さんが増えて(笑)。それなら塩辛をゆっくり味わってもらおうと3年前に塩辛バルを始めました」と、マーケティング担当の小田島昌代さん。10種類の塩辛食べ比べや、塩辛を使ったアヒージョやパスタなども味わえ、塩辛の奥深い魅力を発信している。
函館ではまだ数の少ないクラフトビールのブルワリー〈ozigi brewing〉や、ソースにもこだわったサンドイッチ屋の〈HOTEIYA〉など、次世代の店主も続々と誕生。その2軒も所在する函館山の麓に広がる西部エリアは、歴史的建造物が多く北海道遺産に制定されている地域。佐々木さんは、「〈HOTEIYA〉で路面電車の音と景色を眺めながら寛いだあとは、すぐ近くにある元百貨店だった建物を活用した〈函館市地域交流まちづくりセンター〉で、東北以北最古の手動エレベーターを体験するのもおすすめ。界隈にはセンスのいい雑貨店などもあり、そこをのぞいてから〈nel〉でコーヒーやケーキを楽しむ時間もお気に入りです。食べ歩きしながら、情緒漂う街並みを楽しんでほしいですね」と話す。胃袋が1つでは足りないほど、美味だらけの函館グルメ。今日何を食べるか、しっかりと吟味して満喫したい。
函館をまるごと楽しみつくす、街密着型ホテルにステイ。
ホテル滞在中も、館内にいながら函館の魅力に触れられる〈OMO5函館〉。客室、食事、温泉、イベントなど、独自のこだわりと遊び心をちりばめた、おもてなしが満載のファシリティをチェック!
函館グルメを朝から堪能できる豪華なブッフェ。

宿泊客に大評判の朝食ブッフェ。五稜郭をイメージしたライブキッチンでは、好みの具材をのせて作る海鮮丼や旬の鮮魚を握った寿司、昆布や貝の旨みを活かした潮ラーメン、阿部商店の元祖いかめしなど地元グルメが集結。

幻想的な光の中で聴くオルガンの音色にうっとり。
2階のOMOベースでは、夜景の余韻にホテルでも浸れる「夜の輝きハコダテアワー」を開催。ステンドグラスの光が灯る幻想的な空間で、手回しオルガンを演奏。優しい音色が響く中、ビールやスイーツを片手にリラックスタイムを過ごせる。


旅の目的に合わせて選べる、快適なコンセプトルーム。
客室は全245室を用意。函館の街に溶けこむようにステイできるデラックスルームには、函館山のロープウェイを描いたウォールアートや、夜景を描いたベッドボードをレイアウト。長期滞在もできるキッチン付きの「OMOハウス」は、地元のグルメを買って部屋で楽しむことも。4名まで宿泊可。
内湯、壺湯、露天風呂も!

源泉かけ流しの温泉「琥珀色の湯」で旅の疲れをリセット。サウナはドライとスチームを完備。
グループで長期滞在もできる!OMO HOUSE


たっぷりの遊び心と収納力が魅力。DELUXE ROOM


星野リゾートが全国に展開するOMOシリーズが、2024年に函館に誕生。駅から徒歩5分で好アクセス。12タイプある客室は靴を脱いで過ごせる造りで、館内着とサンダルで館内を移動できるなど、リラックスして過ごせる。



住所:北海道函館市若松町24-1
TEL:050-3134-8095( OMO予約センター)
宿泊料金:1泊31,000円~(1室、朝食あり)




















