別名「鬼ヶ島」。アートな島「女木島」を楽しむおすすめスポット5選
高松港からフェリーで約20分。人口およそ100人の小さな島・女木島(めぎじま)に降り立つと目に入るのは、288羽の風見鶏。《カモメの駐車場》と名付けられたそれらは、風向きに応じて一斉に体を翻す様が醍醐味だ。
そんな圧巻のアートに出迎えられるからか、異世界を思わす幻想的な作品群が女木島ならでは。空き家の中庭に、見えない何者かの足音と足跡が現れる《不在の存在》や、かの有名な「桃太郎」において鬼の潜伏地だったとされる鬼ヶ島大洞窟内に描かれた《生成するウォールドローイング》は、その筆頭だろう。
女木島の注目アート1. 色彩の解釈と構造 ヤコブ・ダルグレン(2025年)

机やビールケース、本。小学校のプールに並ぶのは、使われなくなった、素材もサイズも多彩な四角いもの。それらを重ね合わせた光景は街のよう。
住所:女木島中心部
公開時間:9:20~16:30
入場料:1,500円(女木小学校共通チケット)
女木島の注目アート2. 生成するウォールドローイング─女木島・鬼ヶ島大洞窟壁画 村山悟郎(2025年)

紀元前100年頃に生成され、海賊の潜伏拠点だったとされる洞窟内に描かれる壁画。島の随所で見られる柱状節理(ちゅうじょうせつり)に着想を得た五角形的なモチーフで過去、現在、未来をつなぐ。
住所:鬼ヶ島大洞窟
公開時間:8:35~16:55
入洞料:600円
女木島の注目アート3. 不在の存在(2010年)

レアンドロ・エルリッヒによるインスタレーション。砂利が敷き詰められた中庭での《Invisible(見えないもの)》のほか、屋内でも作品を展開。
住所:女木島中心部
公開時間:9:20~16:30
入場料:500円
女木島の注目アート4. カモメの駐車場(2010年、2013年)

女木港の防波堤と防潮堤に設置された、現代美術家・木村崇人(たかひと)による全288羽のカモメの風見鶏。一斉に向きを変える時に、鳴き声のような音を轟かせる。
住所:女木島中心部
※屋外展示作品
女木島の散策スポットなら〈鬼ヶ島倶楽部〉。桃太郎伝説ゆかりの本きびのきびだんごを。

定番メニューは本きびを使った「鬼ヶ島のきび団子」(800円)。炭火入りの火鉢とともに提供され、自分で焼くのも楽しい。店の看板は、彫刻家の中里繪魯洲(なかざとえろす)が手がけたもの。
住所:女木島中心部
営業時間:9:00~17:00(月~16:00)
定休日:火水木休
席数:13席




















