別名「鬼ヶ島」。アートな島「女木島」を楽しむおすすめスポット5選

別名「鬼ヶ島」。アートな島「女木島」を楽しむおすすめスポット5選
瀬戸内国際芸術祭
別名「鬼ヶ島」。アートな島「女木島」を楽しむおすすめスポット5選
TRAVEL 2025.07.28
国内の芸術祭の最大規模を誇る「瀬戸内国際芸術祭」。瀬戸内海に浮かぶ島の各所で現代アートが展示される大きな祭典で、2025年は3年に1度の会期。会場となる女木島に新しくオープンしたアートスポットや散策の合間に立ち寄りたいスポットを紹介します。
photo_Masanori Kaneshita text_Emi Fukushima

高松港からフェリーで約20分。人口およそ100人の小さな島・女木島(めぎじま)に降り立つと目に入るのは、288羽の風見鶏。《カモメの駐車場》と名付けられたそれらは、風向きに応じて一斉に体を翻す様が醍醐味だ。

そんな圧巻のアートに出迎えられるからか、異世界を思わす幻想的な作品群が女木島ならでは。空き家の中庭に、見えない何者かの足音と足跡が現れる《不在の存在》や、かの有名な「桃太郎」において鬼の潜伏地だったとされる鬼ヶ島大洞窟内に描かれた《生成するウォールドローイング》は、その筆頭だろう。

女木島の注目アート1. 色彩の解釈と構造 ヤコブ・ダルグレン(2025年)

女木島の注目アート1. 色彩の解釈と構造 ヤコブ・ダルグレン(2025年)

机やビールケース、本。小学校のプールに並ぶのは、使われなくなった、素材もサイズも多彩な四角いもの。それらを重ね合わせた光景は街のよう。

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色彩の解釈と構造
色彩の解釈と構造

住所:女木島中心部
公開時間:9:20~16:30
入場料:1,500円(女木小学校共通チケット)

女木島の注目アート2. 生成するウォールドローイング─女木島・鬼ヶ島大洞窟壁画 村山悟郎(2025年)

女木島の注目アート2. 生成するウォールドローイング─女木島・鬼ヶ島大洞窟壁画 村山悟郎(2025年)

紀元前100年頃に生成され、海賊の潜伏拠点だったとされる洞窟内に描かれる壁画。島の随所で見られる柱状節理(ちゅうじょうせつり)に着想を得た五角形的なモチーフで過去、現在、未来をつなぐ。

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生成するウォールドローイング─女木島・鬼ヶ島大洞窟壁画
生成するウォールドローイング─女木島・鬼ヶ島大洞窟壁画

住所:鬼ヶ島大洞窟
公開時間:8:35~16:55
入洞料:600円

女木島の注目アート3. 不在の存在(2010年)

女木島の注目アート3. 不在の存在(2010年)

レアンドロ・エルリッヒによるインスタレーション。砂利が敷き詰められた中庭での《Invisible(見えないもの)》のほか、屋内でも作品を展開。

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不在の存在

住所:女木島中心部
公開時間:9:20~16:30
入場料:500円

女木島の注目アート4. カモメの駐車場(2010年、2013年)

女木島の注目アート4. カモメの駐車場(2010年、2013年)

女木港の防波堤と防潮堤に設置された、現代美術家・木村崇人(たかひと)による全288羽のカモメの風見鶏。一斉に向きを変える時に、鳴き声のような音を轟かせる。

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カモメの駐車場

住所:女木島中心部
※屋外展示作品

女木島の散策スポットなら〈鬼ヶ島倶楽部〉。桃太郎伝説ゆかりの本きびのきびだんごを。

女木島の散策スポットなら〈鬼ヶ島倶楽部〉。桃太郎伝説ゆかりの本きびのきびだんご

定番メニューは本きびを使った「鬼ヶ島のきび団子」(800円)。炭火入りの火鉢とともに提供され、自分で焼くのも楽しい。店の看板は、彫刻家の中里繪魯洲(なかざとえろす)が手がけたもの。

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鬼ヶ島倶楽部

住所:女木島中心部
営業時間:9:00~17:00(月~16:00)
定休日:火水木休
席数:13席

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