リトリート旅で心の美容を！ 宿ごもりに最適な温泉宿3選
一時的に日常から離れて自分自身とじっくり向き合うことで、心身ともにリフレッシュ＆リラックスすること。最近人気の過ごし方。
ストレス社会に生きる私たちの、新たなリフレッシュ方法として注目されているのが、〝心の美容〞と呼ばれるリトリート。人気スポットを巡るのも旅の醍醐味（だいごみ）だけれど、たまにはそれらをいったん頭から外してみる。そして自分の体調や気持ちと向き合い、心身ともに癒すことこそを第一目的とする、それが「リトリート旅」だ。ストレスから解き放たれ健やかに過ごすことは、肌にも好循環をもたらすとされており、美容界からも熱い視線を集めている。
今この瞬間に集中することで、本来の自分に気づけるリトリート旅は「これをしなくてはいけない」という決まりがないのも魅力。漢方や薬膳など、体の不調を整えるとされるものを取り入れるのもあれば、自然の中で新鮮な空気を味わいながらヨガをし、五感を解き放って集中力を高めるのもあり。また、地元の人たちと触れ合い、文化や歴史を学びながら新たな趣味を見つけるのもあり。今回は、さまざまなアプローチから、健やかの先にある美に導いてくれる3軒の宿を紹介。どこも人気の温泉地にあるので、泉質の良さは折り紙付き。今の気分に合った体験ができる宿を選んで、足を運んでみよう。
1. フォートリート草津／群馬県
よもぎで心身を整える。
「無垢な私に還るネイチャーリゾート」をコンセプトにした宿。女性限定のスチームスパ（30分2,000円）で体験できるのは、漢方薬剤師監修の、漢方をブレンドしたよもぎ蒸し。下半身に蒸気を当てることにより、体が内側からじっくりと温まっていくことが実感できるはず。また、大きな窓から光が降り注ぐ「森のライブラリー」で雄大な自然を感じながらのんびり読書をすれば、心がほぐれていくようだ。肌トラブルを改善するとされる硫黄泉の「わたの湯」の感触も堪能したい。
住所：群馬県吾妻郡草津町草津553
TEL：0570-002-113
部屋数：全14室
宿泊費：1泊1名20,900円～（2名利用時）
2023年にリブランドオープン。希少な「わたの湯」と豊富な湯量の「万代鉱（ばんだいこう）」が楽しめる大浴場が名物。
2. Hakone retreat villa 1/f／神奈川県
自然のパワーに存分に浸る。
箱根の森の広大な敷地に、全室温泉付きのモダンなヴィラが点在。緑があふれ、自然を存分に感じられる空間で誰にも邪魔されず穏やかなひとときを過ごせる。朝は色鮮やかな香り高いハーブティーを楽しめるうえ、開放的な共用スペース「free bird & terrace」では、木々がそよぐ中、のんびりとストレッチや深呼吸をして、凝り固まった体をほぐす体験ができる。自然のゆらぎに体を預け、自分と向き合う時間を持つことこそがリトリートにつながり、幸福度が高まるだろう。
住所：神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1286-116
TEL：0460-83-9090
部屋数：全18棟
宿泊費：1泊2名1室77,400円～
15,000坪にも及ぶ箱根の森に溶け込むようにひっそりと立つ、北欧リゾートを彷彿とさせるヴィラ。
3. ryugon／新潟県
旅先で「暮らし」に出合う。
地元に綿々と受け継がれてきた雪国文化に触れながら滞在できる、古民家の温泉宿。雪原の上にセットされたテーブルと椅子で、雪景色を眺めながらコース料理を味わえたり、郷土料理の達人と一緒に雪国料理を作れたりと、豪雪地帯の風土を体感できるアクティビティが豊富。米どころ・新潟が育んだ日本酒のテイスティング講座などのイベントも実施。地元の方々とコミュニケーションをとり、交流を深めながら、まだ見ぬ新しい自分に出合える。普段の暮らし方を見つめ直す機会にも。
住所：新潟県南魚沼市坂戸1-6
TEL：025-772-3470
部屋数：全34室
宿泊費：1泊2名1室・1名11,550円～
国内有数の豪雪地帯で、米どころとして知られる南魚沼の歴史ある建築物を生かした宿。雪国の暮らしを体験できる。
No. 1240
