浸かって、遊んで、食べて、寝る。 【最新温泉ガイド2022。】キーワード#2 本と食 〈松本十帖〉、〈CAVE D’OCCI〉
日常生活ではなかなか読むことのできない本も、時間に余裕のある旅先でなら、手にすることができる。読書の後は、地元食材を使ったグルメに舌鼓。そんな贅沢な時間を過ごすのはいかが?
長野県・松本市〈松本十帖〉
読書と温泉とローカルガストロノミー。温泉の新しいスタイルを。
江戸時代に創業した旅館〈小柳〉がルーツ。時を経て、新たなプロジェクトとして誕生したのが、〈松本十帖〉だ。家族向けの滞在に適した造りのホテル〈小柳〉とブックホテル〈松本本箱〉の2つからなる。全客室に源泉かけ流しの露天風呂を備えるほか、江戸時代の湯小屋を現代風に再現した半露天風呂「小柳之湯」もある。特筆すべきは、1万冊以上の本を揃える書店として、ホテル全体が機能していること。読書にふけることも、購入も可能だ
メインダイニングでは、〝ローカルガストロノミー〞と題し、地域で採れる野菜を中心にしたディナーコースを。薪火で焼き上げる肉や魚料理も織り交ぜ、食欲をそそる香りで楽しませてくれる。さらに、敷地の内外に、ベーカリー、ブックカフェ、シードルバーなどが点在し、温泉街をそぞろ歩きする風情も味わえる。
アルカリ性単純温泉は肌にやわらかなぬる湯で、体の芯まで温まる。
住所:長野県松本市浅間温泉|〈地図〉
TEL:0570-001-810
室数:〈松本本箱〉全24室、〈小柳〉全14室
料金:1泊2名1室・1名23,888円~(2 食付き)
公式HP:https://matsumotojujo.com/
新潟県・新潟市〈CAVE D'OCCI〉
4,000冊の本に包まれてワインが味わえる、知と癒しの空間。
新潟市西蒲区、角田山の麓にある〈カーブドッチ〉は、8ヘクタールの広大なぶどう畑に囲まれたワイナリーだ。30年前、砂丘地を開拓し、今では二十数種類の品種のぶどうを育てワインを造っている。
敷地内の温泉施設〈カーブドッチヴィネスパ〉は今年ブックラウンジをリニューアル。寛ぎながらじっくり本を選び、購入もできる。4000冊の本はテーマ別にユニークなタイトルが揃う。またワインショップが併設され、読書を楽しみながらワインも楽しめる。メニューには敷地内で手作りされたソーセージやレストランシェフによる軽食やスイーツなどもあり、ひと風呂浴びたあとの一杯と一冊は至福の一言。
さらに、宿泊者はディナーで〈レストラントラヴィーニュ〉の本格フレンチと厳選ワインのお楽しみも。知的好奇心も食欲もとことん満たせる場所なのだ。
住所:新潟県新潟市西蒲区角田浜1661|〈地図〉
TEL:0256-77-2226
室数:全7室
料金:1泊2名1室18,000円~(夕食付き)/日帰り温泉+ブックラウンジ1,000 円~。ドリンク1杯付きのプランあり。※未就学 児は入館不可。
公式HP:https://www.vinespa.jp/
※特集で紹介している宿の宿泊料金は、年末年始、GW、夏休み、お盆などのハイシーズンは変わることがあります。また、入湯税、サービス料の表記は各宿によって違いがあります。料金はあくまで予算の目安として、詳しくは宿にお問い合わせください。