建物の造形美にほれぼれ。 建築家・隈研吾氏が手掛ける人気ホテル・旅館3選。“アートな旅”におすすめ!
国内外に多くのファンがいる人気建築家・隈研吾氏。彼が手掛ける建築物は新国立競技場やコーヒー店、美術館など様々。そんな中でも今回は彼がデザインしたホテルや旅館をピックアップ。旅行しながら、建物のデザインも楽しみましょう。
1.〈MEMU EARTH HOTEL〉/北海道
ホテルの顔ともいえる白い客室、「Même(メーム)」は、建築家・隈研吾氏がアイヌの伝統民家チセをモチーフに設計したもの。外側を覆う膜材は二重構造になっており、太陽光を室内に通し、隙間に熱を循環させることで、冬でも暖かさを保てるのだとか。ベッドは2つ、畳部分に布団を敷けば最大4名で宿泊可能。
北海道産のカレンデュラを使ったシャンプーや馬毛の歯ブラシなど、アメニティも充実。
〈MEMU EARTH HOTEL〉/大樹町
「地球に泊まり、風土から学ぶ」をコンセプトに、2018年秋オープン。東京・羽田空港から出発するなら、とかち帯広空港までおよそ1時間半。そこから〈MEMUEARTH HOTEL〉までは、車で50分ほど。その他、立ち寄りスポットは点在しているため、移動は車を利用するのがベスト。
■北海道広尾郡大樹町芽武158-1
■01558-7-7777
■IN 14:00/OUT 11:00
■〈Même&HORIZON HOUSE〉1泊1名54,000円~、〈INVERTED HOUSE〉1泊1名43,200円~(共に朝夕食あり)
(Hanako1174号掲載/photo : Takao Iwasawa model : Yu Kaino text : Satoko Muroga)
2.〈藤屋〉/山形
温泉街のほぼ中央に位置するこの旅館は、10年前のリニューアルの際に設計を建築家の隈研吾氏に依頼。細い竹のスクリーンや中世を思わせる淡い緑のステンドグラスなど、非常に繊細で凝った造りが美しい。趣が異なる5つの貸し切り風呂も魅力。
〈藤屋〉
平日限定1泊2食付きプラン21,700円~。
■0237-28-2141
(Hanako1147号掲載/photo : Yuko Moriyama text : Riko Saito)
3.〈エースホテル京都〉/京都
〈エースホテル京都〉は、旧京都中央電話局を再開発した〈新風館〉の中にあるという成り立ちもユニーク。建築デザイン監修は隈研吾氏、内装デザインはロサンゼルスやシカゴの〈エースホテル〉を手掛けたコミュ―ン・デザインが担当。
全部で213室の客室は中庭を取り囲むように配され、旧館の窓枠をそのまま引き継いだ「エーススイート」(写真)など、建物が重ねてきた歴史を随所に感じさせる部分も。また、部屋によっては〈エースホテル〉に欠かせない音楽の要素として、レコードプレーヤーやギターが設置されている点も注目だ。
■京都府京都市中京区姉小路通東洞院西入車屋町245-2
地下鉄「烏丸御池」駅直結。
■075-229-9000
■「スタンダードキング」1泊1室30,000円〜(税サ別)
■全213室
(photo:Yoshiko Watanabe text&edit:Yoshie Chokki)