「東京で みつけた。」×Hanako特別企画 第1回 川のせせらぎと美しい紅葉…多摩の自然を身近に感じる、あきる野市〈秋川渓谷〉サイクリング旅へ。
新型コロナウィルスの影響で、なかなか遠出ができない今。都心で日常と変わらない生活をしていても、閉塞感を感じている人は多いはず。日常からの脱却を、同じ東京都で体験してみませんか?思いがけない景色に、都心では気づかなかった新しい発見など、知る人ぞ知る美しい場所がみつかるはず!そんな週末リフレッシュな東京旅を提案する本企画。第1回は新宿から電車で約1時間の武蔵五日市駅を降り、あきる野市〈秋川渓谷〉へ。緑や川など豊かな自然の景色に、思わず東京都かと疑ってしまうほど!車と違って小回りも効き、壮大な自然をダイレクト感じることができるサイクリングで、川と紅葉をめぐる旅をしました。(PR/東京都、公益財団法人 東京観光財団)
今回、旅をした二人は…
ハナコラボパートナーでIT企業の営業として働く村上紗由季さんと、ハナコラボディレクターの土屋志織さん。「北海道出身なので自然は大好き!マイナスイオンをたっぷり浴びて、心もカラダも癒されたいです」(村上さん)。「毎年、秋川渓谷沿いで友人たちとBBQをしているのですが、周辺にあるお店や神社仏閣は行ったことがなくて。景色はもちろん、さまざまなスポットをめぐって、あきる野の新しい一面が見つけられたらなと思います」(土屋さん)。
武蔵五日市駅到着。〈東京裏山ベース〉で、自転車をレンタル。
【武蔵五日市駅から徒歩1分】
五日市~檜原村、秋川渓谷周辺を「東京の裏山」とし、遊び方のアドバイスや観光パンフレットの無料配布、レンタサイクルなどを行う〈東京裏山ベース〉で、サイクリングの相棒である自転車をレンタル。まずは受付で申し込み用紙と利用規約に記入します。レンタサイクルの在庫に限りがあるため、事前予約をしておくと安心です。
代表・神野賢二さん(通称ジンケンさん)の説明を受けながら、自転車を選びます。電動アシスト自転車やマウンテンバイクなどさまざまな車種があり、価格帯も2,000〜3,500円とリーズナブル。2人は初心者でも乗りやすい「カゴ付きお散歩系クロスバイク」に。全4色から悩みに悩み、村上さんはグリーン、土屋さんはネイビーをチョイス。「久しぶりなので、自転車に乗れるか不安(笑)」(村上さん)。カゴにすっぽりおさまるサイズで、合間にサッと広げて使える「折りたたみチェア」もレンタル。
ジンケンさんは四国出身。上京後、趣味のマウンテンバイクに乗りたいと思い見つけたのが、あきる野だったそう。「都心からのアクセスもよく、自然が豊かで故郷の四国と似ている。マウンテンバイクが乗りたくて、しょっちゅうあきる野に来ては裏山を散策してました」。その後、奥様の路子さんとともにあきる野に移住(現在は檜原村在住)。当初は地図を見て、美しい景色の中をマウンテンバイクで走る動画を配信していた。「動画を観た知人からおもしろいと言ってもらえたのがきっかけで、ガイドツアーをスタート。口コミで広がり、たくさんの方にあきる野の素晴らしさを伝えられました」。そして4年前、駅前の物件が空いたタイミングで〈東京裏山ベース〉をオープン。カフェ営業(※現在は休業中)を行いながら、遊び方のガイドツアーやレンタサイクルなどを行っている。「裏山散策をしたことがない方にも気軽に来てほしいという想いから、秋川渓谷周辺を『東京裏山ワンダーランド』というテーマパークに見立て、遊び方などを提案しています。アトラクション感覚で、自転車に乗りながらさまざまなスポットをめぐり楽しんでほしいですね。またコロナ禍だからこそ、開放感のあるアウトドアをエンターテイメント性のある内容にしていきたい。自然があふれる場所だからこそ、都心ではありえない動物に出会えるなど、時期によって新しい発見があります。自分だけの景色を探しに、ぜひ遊びに来てほしいですね」。
今回は、ジンケンさんに初心者でも気軽にサイクリングを楽しめる、ライトなコースを選定していただきました。それでは早速、出発します!
〈東京裏山ベース〉
■東京都あきる野市舘谷219-7
■050-1417-6751
■金曜9:30〜17:00、土日祝9:30〜18:00
■https://ura-yama.com/
※臨時的な営業日、営業時間の変更の可能性がございますので、ご来店前にHPの営業日カレンダーをご確認ください。
まず向かったのは、あきる野の名前の由来となった〈阿伎留(あきる)神社〉。
【〈東京裏山ベース〉から自転車で8分】
秋川渓谷沿いにある〈阿伎留神社〉に到着。平安時代に書かれた「延喜式神名帳(えんぎしきじんみょうちょう)」という神社の名簿の中で筆頭にあげられるほど有名な古社だそう。「大きな鳥居は圧巻!立派な神社で、東京にいることを忘れてしまいそう」と2人は終始大興奮。
拝殿でお参り。「最近いろいろあったので(笑)、ずっとお参りに来たかったんです」と、深々とお辞儀をして手を合わせる土屋さん。参拝後は、敷地内をゆるっとお散歩します。「パワースポットって歩くだけで清らかな気分になりますよね。〈阿伎留神社〉は秋川渓谷の段丘にあるから眺めも抜群!また違う季節に行きたいですね」(村上さん)。
〈阿伎留神社〉
■東京都あきる野市五日市1081
■042-595-1135(あきる野市観光まちづくり推進課)
穏やかな川の流れと紅葉を見ながら、〈小和田橋〉を走る。
【〈阿伎留神社〉から自転車で1分】
〈小和田橋〉からは、秋には満開の紅葉が。車よりもゆっくりのペースで進めるサイクリングだからこそ、自然の香りを体感することができます。川の流れが穏やかなので、夏はBBQなど大勢の人で賑わうとか。「川との距離が近い!ついつい足を止めて、川遊びしたくなっちゃいますね」(村上さん)。
〈小和田橋〉
■東京都あきる野市小和田161
迫力のある山門と紅葉が美しい〈広徳寺〉へ。
【〈小和田橋〉から自転車で8分】
〈広徳寺〉に到着し、最初の門をくぐると見えるのが、江戸時代中期の建造物と推測される茅葺の山門。〈東京裏山ベース〉のジンケンさんが秋川渓谷の「シンデレラ城」と呼んでいるほど立派な門構えで、重厚感があります。また、境内には都指定天然記念物のカヤとタラヨウが。イチョウの巨樹もあり、四季折々の野草を見ることできます。「山門に、黄金色のイチョウは生で見る価値あり。植物がきれいなので、お散歩気分で楽しめますね」(土屋さん)。
〈広徳寺〉
■東京都あきる野市小和田234
■042-595-1135(あきる野市観光まちづくり推進課)
〈佳月橋〉では遠くまで続く紅葉と川の絶景にうっとり。
【〈広徳寺〉から自転車で5分】
〈佳月橋〉に到着。自然の風を感じながら自転車を走らせていたら、橋からの眺めがきれいだったため、足を止めて鑑賞することに。「〈小和田橋〉に比べて高い場所から見ると、また違う景色が。川沿いに並ぶ紅葉が立派で、写真映えもばっちりですね」(村上さん)。自然を感じながら深呼吸すれば、心からリフレッシュできます。川の流れが穏やかなので、川遊びもおすすめ。
〈佳月橋〉
■東京都あきる野市小中野
待ちに待ったランチタイムは〈黒茶屋〉で。絶景を眺めながら、絶品ランチとスイーツも!
【〈佳月橋〉から自転車で5分】
ランチタイムは築300年の庄屋屋敷を移築した施設〈黒茶屋〉で。約3,500坪の敷地内では、旬の食材を使った炭火焼・山里料理がいただけるお店やおみやげ処など、自然を肌で感じながら、時間を忘れてゆったり過ごすことができます。まずは〈茶房 糸屋〉で事前に予約していたお弁当をピックアップしたあと、敷地内を歩いて川沿いに向かいます。
川沿いにある〈水の音〉の野外テラス席(ドリンクを注文した方のみ利用可能)でお弁当をいただくことに。ドリンクは多摩の希少なゆずを使用した「多摩ゆずサイダー」を注文。すっきりとした味わいで、日本料理との相性も抜群です。「地元の食材を使ったお弁当は色鮮やかで、食べるのが楽しい!季節によって具材が変わるらしいので、リピート決定ですね」(村上さん)、「テーブルが透明のガラスだから、川の上で浮いている気分。景色を楽しみながらだと、食事がさらにおいしくなります」(土屋さん)。開放感あふれる野外テラス席で、景色を見ながら食事をすることで、都心での窮屈だった心が開放されます。さらにピクニック気分を味わいたい方は、テラス席を下った場所にある〈風のテラス〉がおすすめです。
ランチのあとは、施設内を散策。〈水の音〉、〈風のテラス〉以外にも座って飲食ができるスポットがあり、景色を堪能することができます。また〈楽庵〉では、〈黒茶屋〉特製の甘い味噌を使った「田楽味噌」や、蜜芋を贅沢に使った「焼き蜜芋バニラアイスのせ」など、スイーツのテイクアウトも。時間を忘れて、自然と共存したようなゆったりとした気分が味わえます。
以前は店内のみの飲食でしたが、新型コロナウィルスの影響でテイクアウトをスタート。そんな〈黒茶屋〉の総支配人を務めるのが、あきる野市出身の乙訓康人さん。「以前は都内のホテルに勤務していましたがご縁があり、3年半前から〈黒茶屋〉で働き始めました。あきる野にUターンしてみると、改めてこの土地のよさを実感することができました。都内にいた頃は常に時計を見ていましたが、いまは川の流れや鳥のさえずりなど、自然の音が心地よくて、時間がゆっくり流れている気がします。まるで広い懐に入った気分ですね。7月の営業再開後、〈黒茶屋〉の施設でもっと自然を堪能しながら飲食を楽しんで欲しいという想いからテイクアウトを始めました。広い施設の中で、みなさまにも自然を堪能してもらい、新しい発見をしてもらえたらうれしいですね」。
〈黒茶屋〉
■東京都あきる野市小中野167
■042-596-0129
■昼11:00~15:00(受付)、夜17:00~19:00(受付)21:00閉店
■https://www.kurochaya.com/
最後の絶景スポット〈沢戸橋〉で、秋川渓谷の違う一面を発見。
【〈黒茶屋〉から自転車で1分】
〈黒茶屋〉を出て、鮮やかなブルーのアーチが目印の〈沢戸橋〉を走ります。〈沢戸橋〉付近から〈佳月橋〉の間は岩瀬峡とも呼ばれ、さまざまな大きさの岩が数百個以上集中して川の流れを変えているため、秋川渓谷のまた違った表情が見られるのだそう。「自動車が通ると少し揺れてこわい(笑)」(土屋さん)と、少しスリリングな体験ができるのも魅力。
〈沢戸橋〉
■東京都あきる野市戸倉75
スイーツ休憩は〈POUND〉で、かわいいラテアートと自家製スイーツに舌鼓。
【〈沢戸橋〉から自転車で3分】
カフェタイムは戸倉にある〈POUND〉で。昭和13年築の古民家をリノベーションしたカフェで、初めて来た方は外観と店内のギャップに驚くのだそう。そんなこだわりがつまった店内にはグリーンが多く飾られており、入り口のショップスペースではコーヒー豆や植物、雑貨などの販売もしています。
店主の岩田衣織さん曰く、席によって違う雰囲気にリノベーションしたため、来るたびに異なる気分を楽しめるのが魅力だそう。2人は自然光がたっぷり入る窓際の席に座り、季節によってラテアートが変わる「カフェラテ」と「クランベリーとココナッツのパウンドケーキ」をオーダー。国産小麦を使って焼き上げた自家製のパウンドケーキは、内容が日替わりで変わる。「ラテアートがかわいくて飲むのがもったいない!」(土屋さん)、「SNSに上げたくなりますね。コーヒーも豆の焙煎とドリップにこだわってるから本格的」(村上さん)。また、フードメニューもサンドイッチやガパオライスなどがある。ドリンクやサンドイッチ、ケーキはテイクアウトができるので、サイクリングの途中でピックアップして、川沿いまで持って行く人も多いのだとか。
店主の岩田さんが家族とともにあきる野に移住したのは11年前。以前は中国の上海で5年ほど生活をしていたそう。「自然があふれる場所でのびのびと子育てがしたい、また憧れのカフェをオープンしたいと思い帰国。フリーのライターをしていたので基本的に自宅作業ですが、打ち合わせで都内に出ることもあるため、立地もよく川や緑が多いあきる野に。理想的な昭和の古民家を見つけ、すぐに住むことを決めました」。そこから8年の歳月を経て、カフェ〈POUND〉がオープンした。「洋の東西を問わず、さまざまなテイストをミックスしたカフェを目指してリノベーション。古民家のよさを残しつつ、1壁ずつ塗り替えるなど内装にはこだわりました。近所の方たちがDIYのコツを教えてくれたのもありがたかったです。最初は慣れなくて大変だった田舎暮らしですが、温かい人柄と自然豊かな場所で、今ではのびのびと暮らしています。あきる野なら都心からの交通の便もいいので、コロナ禍でなかなか外出していない方も、お家のような居心地のいいカフェで、ぜひこだわりのコーヒーやケーキを食べてゆっくりしてほしいですね」。
〈POUND〉
■東京都あきる野市戸倉208-2
■042-588-5797
■11:30〜16:30(土・日曜、祝日は18:00まで) 火・水曜休
■https://www.pound.tokyo/
ちょっと足を延ばして、〈秋川渓谷 瀬音の湯〉で疲れを癒すのも◎。
〈POUND〉から12分自転車を走らせ、スタート地点の〈東京裏山ベース〉に到着。レンタサイクルを返却後、時間に余裕があれば駅前のバスターミナルから「瀬音の湯経由上養沢行き」のバスに乗り、約17分の場所にある〈秋川渓谷 瀬音の湯〉へ足を延ばすのもおすすめ。季節によって変わる風景が見所の源泉かけ流しや露天風呂、サウナ、ボディケアルームなど豊富な施設で1日の疲れをリフレッシュします。
〈秋川渓谷 瀬音の湯〉
■東京都あきる野市乙津565番地
■042-595-2614
■10:00~21:00(受付20:30まで)
■http://www.seotonoyu.jp/
紅葉を満喫できたサイクリング旅を終えて…
「川や緑に癒されて、本当に疲れていたんだなあと実感(笑)。いままでサイクリングをするっていう遊びの発想がなかったので、新鮮で楽しかったです。大自然の中で自転車を走らせて、おいしい地元の食材を使ったごはんを食べたり、パワースポットへ行ったり。心からリフレッシュできたので、明日からまたお仕事頑張れそうです!」(村上さん)。「いままでBBQだけで来ていたのがもったいなかった!豊かな大自然を目で見て、肌で実感して、東京の新しい遊び方を発見できました。カラダも動かせて、心もカラダもすっきり。交通の便もよく、都心からアクセスしやすいので、仕事で忙しい女性にはぜひ遊びに来てほしいです!」(土屋さん)
あきる野という土地で、自然のあたたかみを肌で、質感で感じた2人。その表情は閉塞感から開放され、心から解き放たれたよう。コロナ禍のいまこそ、開放感溢れる大自然で心とカラダをリフレッシュしませんか?