金沢だけじゃない石川県を旅してみたい! 石川県・歴史と文化、グルメいっぱいの「加賀の國」を巡る旅。 LEARN 2022.09.28

「加賀の國」とは、北陸の中心都市である金沢市の南西部にあるの6市町のことを指します。今回は、霊宝白山の麓に広がり、それぞれの個性的な魅力がいっぱいな加賀市、小松市、能美市、白山市のおすすめスポットをご紹介します。

【加賀市エリア】総湯巡りや渓谷散策など風情あふれる温泉街を散策。

3つの温泉地がある加賀市エリア。そのうちの1つである山中温泉は、開湯1,300年を誇り、芭蕉の句にも詠まれた伝統の温泉地です。大聖寺川の渓谷沿いに旅館やホテルが立ち並び、鶴仙渓などの自然美を堪能できます。

〈山中温泉 総湯菊の湯〉

石川 加賀の國

天平風の優雅なつくりの総湯は、男湯は重厚な天平風の建物と腰まである深い浴槽が特徴。女湯は曲線が美しい優美なつくりになっています。男湯の前では、温泉卵づくりの体験が楽しめます。

〈山中温泉 総湯菊の湯〉
■ 石川県加賀市山中温泉湯の出町レ1
■ 6:45~22:30
■無休

〈肉のいづみや〉

〈肉のいづみや〉は、能登牛などの厳選された肉を取り扱う精肉店。途切れることなく並ぶお客さんの目当ては「手づくりコロッケ」。店主とおかみさんが手作業で俵形に握ったタネに、細挽きのパン粉を塗して揚げたてを提供。サクサクの衣とホクホクのじゃがいもがたまりません。また、加能豚の「手造り焼豚」も絶品!お土産に最適です。

〈肉のいづみや〉
■石川県加賀市山中温泉南町ニ16-2
■0761-78-0144
■9:00~18:00、日〜17:00
■無休

〈あやとり橋〉

石川 加賀の國

山中温泉と大聖寺川にかかるユニークなS字型のあやとり橋をデザインしたのは、華道家の勅使河原宏氏。他にないデザイン、そして紅紫色のモダンな橋のコンセプトは「鶴仙渓を活ける」。

夜間は風情ある灯りで照らす『Kakusenkei Light』を毎日開催。あやとり橋と桜公園内が“九谷五彩”をイメージした色合いで幻想的にライトアップされ、夜のまち歩きがさらに楽しめます。

〈鶴仙渓〉

北陸屈指の渓谷美を誇る名所である鶴仙渓は、こおろぎ橋から黒谷橋まで遊歩道が整備されており、散策にピッタリ。四季折々の景観と立ち並ぶ奇岩怪石、橋めぐりを楽しむことができます。途中、鶴仙渓川床でスイーツと共に、お茶やコーヒーを味わってホッとひと息。

〈鶴仙渓〉
■石川県加賀市山中温泉あやとりはし付近
■0761-78-0330(一般社団法人 山中温泉観光協会)
■4月~10月は9:30~16:00(11月は10:00~15:00)※雨天及び河川の増水時は中止。

〈料亭 山ぎし〉

創業140年の〈料亭 山ぎし〉は、藩政時代から受け継がれてきた鴨料理をはじめ、この地でしか味わえない四季折々のお料理を提供する料亭。そんな歴史あるお店で人気なのが、ランチタイムの「加賀海鮮丼」。地魚をはじめとした、鮮度のよい海鮮の丼とともに、とろろや茶碗蒸し、天ぷらなどが味わえます。

〈料亭 山ぎし〉
■ 石川県加賀市大聖寺東町2-24
■ 0761-73-1177
■ 11:00~22:00 (LO 21:00)
■ 月休(祝日の場合は不定休)

〈井村商店〉

明治40年の創業以来、手間暇かけた醤油をつくり続けている〈井村商店〉。加賀百万石の食文化とともに発展してきた加賀の「うまくち醤油」は、県内の料亭や旅館でも多く使われています。石川県を旅している途中で食べた料理の味付けがおいしいと感じたら、ぜひ「うまくち醤油」をお土産にしてみて。

〈井村商店〉
■石川県加賀市三木町ト165-1
■0761-72-1786
■9:00〜17:00
■日祝休

【小松市エリア】ものづくり文化を継承する町を暮らすように巡る。

小松市エリアは、日本遺産である石文化やものづくりを発信、継承。伝統の手仕事や文化と出合えます。

〈CERABO KUTANI セラボクタニ(九谷セラミック・ラボラトリー)〉

九谷焼に必要な「花坂陶石」を粉砕し陶土をつくる陶土工場や、九谷焼の作家の作品、体験工房などがある複合施設です。建物は世界的建築家の隈研吾氏が設計。建築好きも楽しめるスポットです。

〈CERABO KUTANI セラボクタニ(九谷セラミック・ラボラトリー)〉
■ 石川県小松市若杉町ア91
■ 10:00〜17:00(最終入館は16:30まで)
■火水休(4月〜11月は水休)、年末年始休※祝日の場合は開館、翌平日休館

〈那谷寺〉

『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で1ツ星の認定を受けた〈那谷寺〉は、山水画のような「奇岩遊仙境」をはじめ、「本堂」「三重塔」「護摩堂」「鐘楼」「書院」および「庫裡」といった重要文化財を見て歩けます。本殿にある「いわや胎内くぐり」をすると、魂が清く生まれ変わるといわれており、心と身体をリフレッシュさせる目的で訪れる人の姿が多く見られます。

〈那谷寺〉
■石川県小松市那谷町ユ122
■0761-65-2111
■9:15~16:00
■無休

〈伝泊 小松 大杉谷川に佇む囲炉裏の宿〉

伝泊 小松 大杉谷川に佇む囲炉裏の宿

2021年5月に開業した〈伝泊 小松 大杉谷川に佇む囲炉裏の宿〉は、江戸時代の庄屋の家屋を改修した文化体験型宿泊施設です。広々としたウッドデッキでのBBQ体験や炉端体験など、都会の生活ではなかなかできない時間が過ごせます。

地域の食や工芸、里山文化などが体験できるプログラムも用意されており、自然を思いきり満喫して過ごすのもよし、心地の良い旅の拠点としてもおすすめです。

〈伝泊 小松 大杉谷川に佇む囲炉裏の宿〉
■石川県小松市大杉町寅110
■080-2144-3122

〈旬の箸 なか村〉

ランチは〈旬の箸 なか村〉へ。お刺身や天ぷらなどが籠に盛られている「よくばり気分ランチ」(2,500円)が人気です。ランチは混み合うので予約することをおすすめします。

〈旬の箸 なか村〉
■石川県小松市軽海町322 Nビル 1F
■0761-27-2472
■11:30~14:30(13:30LO)、18:00~23:00(22:00LO)
■月休

【能美市エリア】「ジャパンクタニ」の発信地で九谷焼文化を学ぶ。

能美市エリアは「九谷焼のまち」として知られ、九谷焼の美術館や体験館をはじめ「見る」「学ぶ」「つくる」「買う」といった九谷焼の魅力が詰まったスポットが多く点在しています。豊かな自然のなかで、歴史などを学びながら散策が楽しめます。

〈九谷陶芸村〉

〈九谷陶芸村〉では、〈能美市九谷焼美術館五彩館〉で作品を見て歩いたあとに、〈能美市九谷焼美術館体験館〉で絵付け体験を。好きなお皿やカップなどを選んで、九谷焼用の絵の具で絵付けが楽しめます。焼き上がった作品が自宅に届くまで約2週間。その間ずっとワクワクが続き、届いた時は感動。家に帰ってもまだ旅の続きが楽しめるのでぜひ体験してほしい。

〈九谷陶芸村〉
■石川県能美市泉台町南22 (能美市九谷焼美術館 五彩館前)
■0761-58-6102
■9:00~17:00
■無休

〈ウェルネスハウスSARAI〉

ウェルネスハウスSARA

石川県の能美市ふるさと交流研修センター〈さらい〉が2022年にリニューアルし、宿泊施設やヨガなどが楽しめるスタジオ、カフェ、スパなどが集まった複合施設〈ウェルネスハウスSARA〉になりました。

ウェルネスハウスSARA

世界初の「九谷焼」をコンセプトにしたホテル。能美市出身、在住のほか、市にゆかりのある若手九谷作家8名が、インテリアや内装など1つ1つの部屋をプロデュースしています。アートや文化、伝統を感じ取ることができるオンリーワンの客室になっています。現在は3部屋のみ改装が完了していますが、年内中にすべての部屋が完成する予定です。

〈ウェルネスハウスSARAI〉
■石川県能美市石子町147-1
■0761-57-1212
■水休(祝日の場合営業)、年末年始休

〈わくわく手作りファーム川北〉

〈産直物産館〉は、「金沢百万石ビール」で知られる〈わくわく手作りファーム川北〉の直売所です。ビールのほかに、近隣の農家さんが育てた新鮮な野菜をはじめ、お漬物やお惣菜、無添加でおいしい食品、川北・能美の特産品、手づくり雑貨などが数多くの商品が並んでいます。フルーツを使用した期間限定のクラフトビールなどはお土産に最適。

〈わくわく手作りファーム川北〉
■石川県能美郡川北町壱ツ屋183-3
■076-277-8989
■10:00~18:00、日~15:00
■火休、お盆、年末年始休

【白山市】白山から日本海へとつながる手取川が一望できる絶景スポットなど自然を満喫。

「水の旅」「石の旅」をテーマにした白山市エリアの〈白山手取川ジオパーク〉は、2011年に日本ジオパークに認定されています。大自然のなかをドライブしたり、眺望が楽しめるアクティビティで心身ともにリフレッシュできるスポットが集結しています。

〈獅子吼高原〉

白山手取川ジオパーク

「パーク獅子吼」からゴンドラに乗って標高650mの山頂へ。白山手取川ジオパークからは手取川扇状地が一望できます。また、パラグライダーのテイクオフ場があり、間近から飛ぶ様子を見ることができます。

獅子吼高原

雄大な景色と自由に飛び回るパラグライダーは、見ているだけでも楽しいですが、パイロットと一緒にフライトするタンデム体験もアリ。大空を鳥のように飛べば、日頃のストレスも解消できること間違いナシ!

〈獅子吼高原〉
■石川県白山市八幡町リ110
■076-273-8449(パーク)、076-272-0600(ゴンドラ)
■10:00〜17:00(冬季〜16:00)

〈白山比咩神社〉

白山開山1300年にあたる2017年にはじまった、「みそぎ体験」ができる全国でも珍しい神社です。境内の禊場で神職の指導のもと、罪や汚れを落とし、心身を清らかにします。また、縁結びのご利益もあり、恋文も奉納できます。清らかな水が流れる白山の聖域で散策がてら参拝してみてはいかが?

〈白山比咩神社〉
■石川県白山市三宮町ニ105-1
■076-272-0680

〈萬斎楽〉

萬歳楽

〈萬歳楽〉は石川県白山市鶴来にある酒蔵です。楽しくて幸福な気分になれるようなお酒づくりを目指し、白山の地で300年間「おめでたいお酒」をつくり続けています。

標高200m付近にある澄んだ井戸水を使用し、醸した日本酒は、シンプルだからこそ原材料の品質のよさがわかります。試飲もできるので、それぞれによって変えている酒米の味わいを飲み比べることができます。

日本酒の他にも人気なのが「加賀梅酒」。地元産の香り高い大粒のベニサシ梅を使い、仕込みはすべて手作業。2年間熟成させた梅の香りと旨みを凝縮した贅沢な梅酒です。ANAの国際線ファーストクラスでも提供されており、通常商品は2年ですが、5年と12年ものもあり。梅酒好きはぜひ一度味わってみて。

〈萬斎楽〉
■石川県白山市鶴来本町一丁目ワ47
■076-273-1171
■10:00〜16:00
■火水休

【野々市市】旧北国街道の町屋建築を巡りつつ地元で人気のランチや銘菓を味わう。

金沢市に隣接し、石川県内でも住みよさNo.1にも選ばれている野々市市エリアには、商業施設や飲食店なども多く点在しています。そんな野々市市の旧北国街道の町屋や神社を巡りつつ、地元民に人気のランチや老舗和菓子屋により道。

〈イルガッビアーノ〉

店名の〈イル ガッビアーノ〉とは、イタリア語でカモメという意味。石川県は海の食材が豊富なこともあり、地元産の魚介類や新鮮な野菜をイタリア・フィレンチェ郊外の店などで腕を磨いてきたシェフが海辺の店をイメージした料理を提供。いろいろな料理が味わえる前菜とパスタ、フォカッチャがついたランチがおトクです。

〈イルガッビアーノ〉
■石川県野々市市位川273 KSビル
■076-248-0081
■11:30~15:00(14:00LO)、17:30~22:30(21:30LO)
■水休

〈いそや菓子舗〉

〈いそや菓子舗〉は、日本三代菓子処そして茶処でもある石川県で、老舗の和菓子店の1つです。名物の「酒まんじゅう」他に、「栗どら」や「ふくさ」、季節のお菓子を販売。ていねいに炊かれた餡のおいしさをシンプルに楽しめる和菓子はお土産に最適。

〈いそや菓子舗〉
■石川県野々市市本町2-15-6
■076-248-0154
■7:00~19:00
■日休

みやびやかな金沢での観光も素敵ですが、石川県には他にもまだまだたくさん魅力的なスポットがあります。秋のお出かけは、伝統工芸やグルメ満載の「加賀の國」を周遊してみてはいかが?

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